決められない我が子にイライラします
幼稚園年中、5歳の女の子です。現在、初診待ちで未診断です。口数も少なく反応も遅い気がします。気になっていることの一つに、自分で決められないことがあります。オヤツは?お友達と遊ぶのか断るのか?着る服は?などです。特に朝の忙しい時間に、手を止めてフリーズしている娘を見ているとイライラします。 「バスが来るよ!早く!こっちでいいでしょ!」と、いけないと思いつつもせっかちな私は声を荒らげてしまい、娘は涙顔です。私も自己嫌悪に陥ります。朝から憂鬱です。
朝の忙しい時間に、フリーズしてしまうお子さんを前に、イライラしてしまうお母さんのお気持ち、本当によくわかります。まず、お母さんご自身を責めないでください。朝は誰にとっても戦場です。そして、お子さんは決められないことで、お母さんと同じくらい困っているのかもしれません。
◆ なぜ「決められない」のか
発達に特性のある子どもの場合、選択肢が多すぎて混乱していたり、見通しが立たずに不安だったり、情報を処理して判断するまでに時間がかかることがあります。お子さんは「決めたくない」のではなく、「決められない」のです。お母さんに質問です。あなたはお子さんが「自分で決められないこと」の何が気になるのでしょう。もしかしたら、「自信をつけさせたい」「自立してほしい」という想いがあるのかもしれませんね。でも、その思いが届かないと感じているのかもしれません。今、お子さんにとって自信をつけるために、自立するために必要なのは、「自分で決めること」よりも、「決めやすい環境」なのかもしれません。まずはここから始めてみませんか?
◆今日からできる対応方法
「早く決めさせる」から「決めやすくサポートする」へ
お子さんは今、「決める」練習の真っ最中です。お母さんのサポートがあれば、少しずつ自分で決められるようになっていきます。
選択肢を2つ与える
「何を食べたい?」ではなく、「パンとご飯、どっちがいい?」のように選択肢を2つに絞りましょう。オヤツも「りんごとバナナ、どっち?」と訊くだけで、ぐっと決めやすくなります。服も2着並べて「どっち?」と訊いてみましょう。
前日に決めておく
朝の忙しい時間を避けて、前日の夜に一緒に服を選んでおく。落ち着いた時間なら、お子さんもじっくり考えられます。朝ごはんのメニューも曜日で決めておくと楽になります。
「待つ」時間を決める
「10数えるまでに決めようね」「この砂時計が落ちるまで」など、待つ時間を可視化すると見通しが立ちやすくなります。それでも決められなかったら、「じゃあ今日はお母さんが決めるね」と優しく決めてあげましょう。これは「諦め」ではなく、「今日はここまで」という区切りです。
決められたことを認める
小さなことでも、お子さんが自分で決められたときは「自分で決められたね」と声をかけてあげましょう。「ほめる」というより、「事実を認める」イメージです。この声がけの積み重ねがお子さんの自信と決める力を育てていきます。
そして、お母さんご自身の頑張りにも優しい言葉をかけてあげてください。うまくいかない日があっても、「まあ、こんな日もあるよね。」と、ご自身を労わってあげてくださいね。応援しています!
実践教室
叱って「させる」子育てから、問いかけで「子どもが考え行動する」子育てへ。日々の子育てに取り入れることのできる様々な工夫を学べます。





