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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

親のお金を盗みます

中二の男子です。先日お金をとられていることに気づきました。 1万円取られていました。息子に「泥棒!」と言ってしまいました。恥ずかしい話、私の管理がきちんとしていなくて、お金を抜かれていることに気づかずにいたようです。これまでも千円札を何度か取っていたようですが、まったく気づいていませんでした。基本的な額を決めてお小遣いは毎月渡しています。時々、足りないときに言ってくるので、それで充分なのかと思っていました。親としての自分ののんきさも含め、どうしたらいいのか悩みます。

対話の機会ととらえて

お子さんはお金を盗んだことを認めたのですね。だから、泥棒と言ってしまったのですね。お気持ちは分かりますが、叱ったり怒ったりして終わりにできることではありません。今回のことを、対話の機会ととらえてよく話し合ってみてください。

なぜ、お金を盗むのか
聞いてみましょう、何故お金を盗んだのか。欲しいものがあったから?買ってと言わずにお金をとったのは? どんな気持ちでとっていた?よく話を聞いて、子どもの現状を理解する機会にしましょう。そこには、親に言ってもどうせ買ってもらえないとか、理解してもらえないという気持ちがあったかもしれません。中学二年生ともなれば、友達との付き合いも広がります。その年齢なりの欲求もあります。友達がやっていることと同じことをやりたいと思うものです。友達が持っているものと同じものを自分も持ちたいと思うものです。そんな時に、親にそれが言い出せず、財布から盗むという行為になってしまったのかもしれません。叱らずにじっくりと子どもの状態に耳を傾けましょう。

どう対処したらいいのか
親に自分のしたいこと、欲しいものを伝えられなかったとしたら、普段のコミュニケーションが不足しているのかもしれません。普段から親が子どもの話をよく聞くようにしていれば、子どもも自然に自分のことを話せるものです。ところが言っても聞き流される、真剣に聞いてくれない、欲しいものがあっても拒否されるようなことが日常であれば、子どもは素直に何かが欲しいとは言えません。お金を出すか、買ってあげるかは別としてまずは子どもの気持ちを理解することです。すぐには欲しいものは手に入らなくても、親が充分話を聞いてくれて、理解してくれるだけでも子どもの欲求の一部は満たされるものです。

お金について話し合いましょう
親がどのようにして収入を得、そのお金をどう使っているのかを子どもに教えましょう。お金を得ることの大変さや、得たお金で家族がどのように暮らしているかを知ることで、お金の大切さを子どもは学びます。親やり繰りの苦労も知ってもらいましょう。そのうえで、もう一度子どものお小遣いについて話し合うといいでしょう。

子どもの気質にも意識を向けましょう
人にはそれぞれ生まれつきの気質があります。ある気質の特徴の一つとして、何かにつけて欲しがる子がいます。明るく元気で、常に面白いことを求め、遊び好きで、その欲求を抑えることがありません。その子どもは、身の回りの面白いことがないと、お金でそれを買うようになるかもしれません。必要でもないものを買っていっときの興奮を得たり、友達との遊びにお金を使ったりするかもしれません。そういう傾向のあるお子さんほど親子の対話が重要になります。お誕生日のプレゼントにするから2か月待ちなさいとか、何か目標を見つけて我慢することを教えることもできます。

ハートフルコーチ養成講座では、自分を律することのできる子どもの育て方を学ぶことができます。