1. トップページ
  2. 子育て・自分育てに活かす / ハートフル子育てIdea Box
  3. 学童期
乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

小4の娘 声が小さくて心配

何か聞いても声が小さくて親の私でも聞き取りにくいです。何度も聞きなおすこともあります。小さいながら友達同士の会話は普通にしているようです。 親としては、声が小さいと将来何かと損をしそうで心配です。

お子さんは困っていますか?

声が小さくて、あるいは大き過ぎて心配。落ち着きがなくて、いやいやマイペースで困ります…わが子を思い親は様々なことが心配になるものです。私にも似たような経験があります。うちの子はとにかく目立つのが嫌で、その他大勢のなかに隠れて過ごしたいタイプ。家族や親しい友だち以外とは会話も少なく、そんな我が子に、モヤモヤしていた時期がありました。その後、子どもは小中高と過ごしクラスや友だちグループ内で決してリーダーにはなりませんが、皆の話しの聞き役的な存在として自分なりに人間関係を築いているようです。娘さんはお友達との会話も普通にして過ごしているとのこと。本人が特に困っている様子がないのであればお母さんは見守ってください。子どもには生まれながらにして持ち合わせた親とは異なる気質があります。 お子さん自身が幸せ、心地よいと感じる過ごし方が出来ていれば、安心して見守りましょう。

声の大きさは個性

実は私も同じことで悩んでいました。私はいつも子どもに「聞こえない!」「もっと大きく言って!!」など圧のある否定的な言葉を浴びせていました。もちろん結果は変わらずです。むしろおどおどしたり、悲しそうでした。 エニアグラムで気質を学んだ時に分かったのは、気質によって声の大きさも変わるということ。私の子どもはまさに声が小さい気質だったのです。生まれつきであること、だから変えられないことを学びました。納得してあまり言わなくすると、私のイライラも無くなり、少し聞きやすくなった気もしました。お子さんがお友達と会話を楽しめているのは嬉しいですね。誰でも楽しい事や好きなことを話すのは声のトーンがあがります。お子さんの好きなことを話すのも良いかもしれません。確かに声が通る人は羨ましいと思うことはあります。しかし何事も得意不得意があるように、声も一つの個性です。相手によってはお子さんの声は圧のない優しい響きと思われるかもしれません。

周りはどう思ってるのか聞いてみては

私は塾講師をしておりますが、あまりしゃべらない、または声が小さい生徒はいます。質問すれば答えてくれますが、自分から発言することはなく、確かに心配することもありました。ただ学校の内申点を見たり、親御さんとお話しても学校生活は問題なくできてる生徒がほとんどです。学校の担任の先生や習い事の担当の方などに様子を聞いてみてはいかがでしょうか。案外問題なく過ごしてるかもしれませんし、今後のアドバイスをもらえるかも。元気で活発なお子さんやおとなしいお子さんなどその傾向は様々。周りから様子を聞いてみて、知らない我が子のいいところを知る良いチャンスになるかもしれませんね。

お子さんの話に耳を傾けましょう

声が小さいと損をしてしまうのではと心配されるのも分かります。ほしい物ややりたいことは、声を出さなければ決して叶いません。さらに大きな声ほどその意思は強く感じられ多くの人に届きやすいかもしれませんね。私が小学生の頃、担任の先生からは声が小さいと保護者面談で話題となり、母は困っていたそうです。その当時の私は、声を大きく出そうとすると喉の奥が締め付けられたようで大変苦痛でした。私は声が小さいから損をする事もありましたが、得をすることもありました。小さい声だからこそ、耳を澄ませよく聞いてくれる人もいました。この声が好きだと言ってくれた人もいます。病気で弱っている人に寄り添う時には、静かな話し方が落ち着きを与えることもあります。お子さんもお友達とは普通に話しが出来ているのであれば、その日々の会話が発声のステップアップの機会だと捉えてみるのはいかがでしょうか。 そして、ぜひ家庭でもお子さんの声の大きさよりも話に耳を傾けて会話を楽しんで欲しいと思います。

ポイント

人は生まれつきの気質によって、声の大きさも話すテンポも違うようです。本人が気にしていないようなら、周りからいろいろ言うのはかえって逆効果になるかもしれません。声の小さい自分はダメだと思わせるのは避けた方がいいですね。あるがままを受け止めて、是非いいところに焦点を当ててみてください。声が小さい人は優しい人という印象を与えるかもしれません。いいことを探してみてください。 あるがままの子どもに素晴らしさを見つけるのも親の役割かもしれませんね。
9タイプある気質については、エニアグラムで学ぶことができます。