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小5男子 ベタベタした甘えに困っています

小5になる男の子の親です。思春期に差し掛かった頃になってもベタベタ体を引っ付けてくるのが受け入れられず、冷たくしてしまいます。 その度、かわいそうなことをしてしまったと、自己嫌悪に陥ります。

受け入れ方は人それぞれ!

ベタベタと甘えられることを受け入れづらいのですね。それは思春期だからでしょうか? もし幼い頃であれば、また違った気持ちになるのでしょうか。ただ、「甘えを拒否する自分」に自己嫌悪を感じているのは、「本当は受け入れなければならない」と思っているからかもしれませんね。 愛情の伝え方は人それぞれです。話を聞いたり、好きなご飯を作ったり、一緒に楽しい時間を過ごしたりすることも、大切な愛情表現になります。あなたの方法で、きっと愛情を伝えることができるはずです。 今は戸惑いや悩みを感じる時期かもしれませんが、お子さんと向き合いながら、少しずつ自分にとって心地よい方法を見つけていけるといいですね。

成長に合わせてスキンシップの取り方を変えてみる

思春期の息子さんからベタベタされることに戸惑う気持ち、私にも同じような経験があるのでよくわかります。息子が小さい頃は、私の方から抱きしめに行っていたのに、体が大きくなった息子にベタベタされるのには違和感がありました。体は大きくてもまだまだ子ども。親に触れて安心したい気持ちがあって当たり前なのに、それを受け入れられない自分が悲しくなったことを思い出しました。 あの時、他に出来ることはなかったのか、当時を振り返りながら、今の私が思うのは、「大丈夫だよ」「よくがんばったね」などの言葉を添えながら、息子の頭を撫でてあげたり、背中をさすってあげること。私の方から息子に出来る範囲で触れてあげる、それなら出来そうです。

あなたらしい『愛』の伝え方を

私は、人それぞれ得手不得手があっていいと思っています。苦手なことは、他の家族に任せてはいかがでしょうか。そして、あなたらしい『愛』の伝え方を見つけてみて下さい。子育ての手が離れた我が家には、我が子のように可愛がっている愛犬がいます。私は彼の汚れた手足を抱き止めることができません。夫が平気でやっているのを見ると、できない自分に自己嫌悪に陥ったこともありました。でも、毎週欠かさずシャンプーすることや、気長にお散歩することはできます。 これが、私流の『愛』の伝え方です。例えば『話を聞くこと』や『好きなものに共感すること』でも、愛は伝わると思いますよ。

お互いの気持ちに柔軟に

親子といっても愛情の伝え方が違う時もありますね。保育園の時、小学生の時、中学生の時、はたまた大人になって。お互いにその時々にどんな風に気持ちを伝えてもらえたら嬉しいか話してみてはどうでしょう。ギューッと抱きしめる、話を沢山聞く、一緒に寝る、好きなおかずを作る、など人によって、また成長によって違うもの。私の友人の話ですが、当時小4の息子さんに、たまに「一緒に寝て欲しい」と言われたそうで、その時は「どうぞ」と一緒に寝ていたとのことです。でも、次の日「今日も一緒に寝る?」と聞くと、断られたそうです(笑)。 あまり深くとらえすぎないで、時にはベタベタを受け入れたり断ったり、柔軟な対応を試してみてください。

思い立った時がやり直しの時

今回ご相談を頂たいた事で、私も思い出したことがあります。長男が小1年生の時のこと、私の膝に乗ろうとした彼を「もう重いからムリ」と制しました。それ以後、長男は私とのスキンシップをしなくなりました。 そのことが罪悪感となって、私の心の深いところに今でもあったのです。 今更と言われるかも、と思いつつ、思い切って長男(もう24歳)に話すと、全く覚えていませんでした。 でも、あの時、彼が離れて行ってしまった私の寂しい気持ちを彼に伝えたことで、私自身の罪悪感から解放されました。きっかけを頂けたことに感謝いたします。

ポイント

反抗期に入った子どもが親に触られるのを嫌がるのと、親である私たちが大きくなった子どもに抱き着かれるのを嫌だと感じるのは、どちらも「巣立ちに向けての反応」なのかもしれません。 ならば、どちらも正常な反応と捉えることも出来ますね。 今のお子さんと今のあなたの関係にベストなコミュニケーション方法はひとつでは無いし、常に変化するものです。いつでも遅くはありません。 今のお子さんと向き合ってください。そして、過去の罪悪感からも解放されてください。応援しています。
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