
小2男子・朝が苦手
自閉スペクトラム症の小2男子(普通級在籍)です。朝が苦手で起きられません。 機嫌も悪く、身支度も朝食も遅くグズグズしているので、私もついイライラ。どうしたらテキパキした朝になるでしょうか
自閉スペクトラム症(ASD)のお子さんの朝の準備、大変ですよね。 毎日、お子さんと一緒に奮闘されている姿が思い浮かびます。本当にお疲れ様です。さて、朝の支度がスムーズにいかない原因は、お子さんによって様々です。
もしかしたら、お子さん特有の感覚過敏や、見通しの立たないことへの不安などが影響しているのかもしれません。
◆我が家の場合
我が家の次男(ASD+軽度知的障害26歳)に、この様な経験があります。
小学校に入学し、朝は自分のお気に入りの目覚まし時計で起き、朝食、身支度も2つ上の兄と一緒に終えて、登校。
帰りは私が学童へお迎えに行くのが毎日のパターンでしたが、夏休み明け頃からでしょうか、連絡帳に先生からのお困りごとの伝言が時々入るようになりました。
それは授業中に先生に注意をされると「悪い子は廊下に立っています!」と自ら教室を出て廊下にいる。と書かれていました。これには、私に思い当たることが…。
息子は大きな音が苦手なのですが、当時の先生は地声が大きく、頭上から注意をされると、その姿がマンガの『ドラえもん』の先生に叱られるのび太くんを思い出すのでしょう。
自分に重ねて、先の自分に罰を与えるような行動になっていました。この行動のスイッチも原因も予測はつきましたが、何かもっとあるのではと調べて行くと、伝言が休日明けに多いことに気づきます。
大元の原因は夫とのドライブによる『お出かけ疲れ』だったのです。当時、夫は日曜日になると子どもを連れてドライブに出かけていました。たっぷり遊び、渋滞にハマり帰宅が遅くなるパターンが多かったのです。
いくら車内で寝ていても体力がない凸凹っ子にとって、疲労が残り、教室のざわめきや先生の大きな声は、当時はまだ発覚していない聴覚過敏を持つ次男の気持ちを波立たせ「一発触発状態」を作り出していたのです。
それが原因と気づいて以降、ドライブを早々に切り上げてもらうようにしました。
ある日、ドライブでたっぷり遊び早く寝た次男は、翌日1時間半も早く目覚め、お気に入りのポケモンビデオを見ながら、LEGOという贅沢な時間を過ごしました。
「早起きすると楽しいね。気に入った?」と訊くと大満足の笑顔。余裕で着替えも済ませ、後から起きてきた兄に「もう着たよ!」と得意げ。
以来、早朝の一人時間は彼の特別のお気に入りとなり、すっかり習慣化。社会人となった今では、毎朝4時に起き、趣味や家事に使っています。
会社には7時到着、遅刻は一度もありません。始業時間まで、学びや好きな絵を描いて過ごしています。
さて、友人達のサポート例もご紹介しましょう。
・就寝、起床時間を一定にした。
・寝る前のルーティンを決めた
・朝の準備を指示せず、子ども自ら動けるようにイラストや写真を使ったスケジュール表を作成。絵が好きなお子さんと一緒に作成したそうです。
・感覚過敏を持つお子さんにあった素材の服選びと着る順番を決め、着替えをスムーズに
・ボタンが苦手なお子さんには、被り物の服やTシャツにし、時間短縮
・朝ご飯は、一口サイズのおにぎりや、サンドイッチ+果物で食べやすく
お子さんと一緒に、色々な方法をゲームのように試しながら、お子さんに合った朝の過ごし方を見つけていきましょう。 応援しています!
コーチング
コーチング受けることで、お子さんに対する困りごとを、より良くお子さんを理解し生活にリズムをもたらす機会へと変化させることができます。