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3歳女児と5歳男児の喧嘩

とても仲良くしていることがあるかと思うと、お兄ちゃんのちょっとした言動で下の子が大泣きして、手を付けられないことがあります。上の子ばかりに我慢させるのもどうかと思うのですが、つい𠮟ってしまいます。 こんな時、どんな対応をしてあげると、兄妹が傷つかずにお互いを思いやれるようになるでしょうか?

きょうだい喧嘩で学べるもの

きょうだい喧嘩は、悩みのもとですよね。我が家では、少し落ち着かせて、何に傷つき何に怒り何が悲しかったか、喧嘩原因のちっちゃな訴えに耳を傾けました。そして、伝えられた気持ちは、否定することなく、うんうん、そうだね、と受け止めました。彼女らは、〜したら相手はこんな気持ちになり、〜されたら、自分はこんな気持ちになる、ということを、泣きじゃくりながらも、少しずつ理解できるようになったのではないでしょうか。ご相談内容の最後に綴られている「兄妹が傷つかずにお互いを思いやれる」の先に「人の痛みが分かり、気持ちを思いやれる。」ことが最終ゴールだと思います。 きょうだい喧嘩はそれを学ぶとても良いチャンスです!

日頃からできていることを伝える

兄妹喧嘩ではどうしても上の子が叱られがちですよね。 まずは兄の妹への優しい言動が見受けられた時、なるべく、その都度本人に、「さっきは妹に譲ってくれてありがとう」など、言葉にする事が大切かと思います。そうすることで、『あなたに思いやりがあることを知っているよ。ちゃんと見ているよ』という、親のメッセージが伝わり、喧嘩の時に傷つくことも少ないのではないでしょうか。また、お嬢さんにも「さっきは我慢できたね」など好ましい言動を、都度伝えていると「ちょっとしたことで大泣きして手が付けられない」ということも減っていくかもしれません。気づいたら惜しみなく伝えていけたらいいですね。応援しています。

傷つくことを恐れずに

私には二人の娘がいます。二人はたくさん喧嘩しました。しかし、成人した今はとても仲良しです。親には分からない二人の絆。性格が違うことも分かっていながら、言いたいことを主張できる相手。兄弟、姉妹というのはとても貴重な関係だと思います。喧嘩出来るのは、心を許せている相手だから。二人の間で何が起こったか分からなくても、親はどーんと構えて見守りましょう。傷つかないようにするのは、とても大変です。 しかし傷ついてもそれを癒すことで心は強くなっていくのではと思います。相談者さんに助けを求めてきたときこそ、優しい言葉をかけてあげたり、抱きしめてあげたりすることで、また仲良く遊び始めるのではないでしょうか。

自分たちで解決する力を育てる機会に

我が家でも兄妹の喧嘩は、些細なことでよくありましたが、親の介入のない方が後に尾を引かなかったように思います。兄妹喧嘩は「感情表現や問題解決能力を育てる機会」と捉えてみませんか?子ども達には「喧嘩になった時は二人で仲直りしてみよう!できるよ!」と伝えます。言葉で表現できずに泣くのかもしれません。言葉にならない思いを感じたら、言葉を引き出すサポートします。すると、段々と自分達でできるようになると思います。 できた時は、「仲直りできたね?どんな気持ち?」など、しっかり聴き、認め、成長を喜ぶ親の気持ちも伝えては?親が介入するのは、安全が確保できない時と決め、子ども達に任せてみてはいかがでしょう。

ポイント

お話を聞き、下のお子さんは、大泣きしたら自分は怒られないという構図ができているような気がしました。喧嘩は、自分や相手の気持ちを知り、お互いの考えを話し合う機会になります。でも、親がジャッジしてしまったら、その機会は失われます。また、自分の気持ちを分かってもらえない、と感じてしまうかもしれません。話し合うのが難しいこともある年齢の場合、親は話し合いのサポート役になる事をお勧めします。どちらの味方にもならないことが大切です。子どもが自分達で解決する過程で、自分の意見を伝える力・相手の気持ちを汲み取る気持ち等が育ちます。 ハートフルコーチのアイディアを参考に、親の在り方を考えてみてくださいね。
ハートフルコーチ養成講座きょうだい仲をどう育てるかは環境次第。家の環境づくりを学びましょう。