
3歳男子・偏食で好きなものしか食べません
春に幼稚園生になる3歳の男子です。(自閉症スペクトラム症)偏食持ちで好きなものしか食べず、そして少食です。新しいモノには手を出しません。 栄養の偏りが心配です。どうしたらいいでしょうか
もうすぐ幼稚園。楽しみですね。お子さんの偏食、少食、お気持ちお察しします。私も幼少期の次男の食事で同じように悩んだ時期がありました。
さて、ここでお子さんの食事風景を思い出してみましょう。
・どのような物を、どんな様子で食べていますか
・好きな物ばかり欲しがりますか
・食べられる物が少ないのですか
・これまでに食べられる食材が増えた経験はありますか
・それはどのような状況でしたか
◆我が家の場合
我が家の次男(26歳・自閉症スペクトラム障害/ASD 5歳時診断)も2、3歳の一時期、白米にふりかけが主食でした。野菜類も気が向いたら一口という状態です。
回転寿司では、お皿を取るのが楽しくて手を伸ばすのですが、ネタを外してシャリだけでご機嫌。ネタは親行きでした。
言葉が出ない子だったので、無理強いしないよう心がけていましたが、栄養面が心配でした。偏食が気になりだした頃、参加した市の幼児教室で栄養の偏りを質問された方への返答に講師の方が「1週間で考えればよい」と聞き随分安心しました。離乳食の頃は好き嫌いなく食べていたので、きっと時期が来れば食べるようになるだろうと少し楽観的になりました。一番心に残ったのは、『食事を楽しい時間に』という言葉でした。その工夫も大切との助言もあったので、好きなキャラクターの食器を本人に選ばせたり、一緒に料理を作る時間を設けたりしました。(現在は、なんちゃって料理男子です)
更に、休日に仕事の関係で実家の母に預けるようになると食べられる物が増加。シラス、鮭、海苔、煮物野菜等。今まで食卓に出していた物も有り不思議でした。が、母の様子を見ると一口食べる毎の褒めの声がけが絶妙で、兄弟の競争心もくすぐったのか、キャッキャと笑いながら新しい食材も口に運んでいました。お陰様で次第にふりかけオンリーから卒業しました。
◆それはワガママか、偏食か
さて、次男の偏食時(2000年頃)には、まだASDの診断もなく、発達障害の情報も乏しい時代でした。発達障害が広く知られ世間に認知されるようになったことで、当時、理解できなかったことが解明されたり、自分たちの価値観で判断していたことに多くの誤解があったことを知ることができる様になりました。その一つが、今回の偏食です。中高時代の凸凹っ子のママ友達と彼らの食生活について語る機会があり、驚きました。朝食は、決まったメーカーのカップ焼きそばしか食べない。毎食、スナック菓子の子。食べられる物が少ない(食べない)ので、自ずと偏食になる。これはASDの特性「こだわり」が絡んでいます。更に感覚過敏の影響も盲点でした。味覚・触覚・嗅覚が人より感じやすいと食事が困難になります。例えば、味が濃く感じる、揚げ物が口内に刺さる様に感じ痛くて食べられない、ラーメンの出汁の匂いで気分が悪くなる等です。これは単に好き嫌い・ワガママではなく、感覚過敏による苦痛なのです。「食べない」が「体質上、食べられない」という状態の可能性もあり、「偏食」とは別物です。最近では、「感覚過敏」に配慮した調理法を施した給食を導入している療育の場もあるそうです。こうした場が増え、彼らの食の世界が広がっていってほしいですね。
いかがでしたか?保健センターや発達支援センター等に相談し、専門家のアドバイス、情報を得ることで、より具体的な対応策を見つけることもできるでしょう。 応援しています!
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