
子どもの夢、どう応援すればよいですか?
高等特別支援学校1年男子です。 (軽度知的障害+ASD+ADHD)就労を考え、この学校に入学したのに、先日、友人とアニメ声優のイベントに参加。 それ以来、夢中になり学校を辞めて、声優の養成学校に行きたいと言い出しました。年明けには、就労実習の予定もあります。 どう説得したらいいでしょう。
息子さんの将来について、悩んでいらっしゃるお気持ち、お察しいたします。就労を目標とした入学でしたら、声優への夢と就労実習を前に、ご不安も大きいでしょう。お子さんが声優に憧れ、すぐにでも養成所へ通いたいと考える気持ちは、尊重すべき大切な夢です。「声優になりたいって、素敵ね。どんな声優さんに憧れているの?どんな役を演じてみたい?」と、まずはお子さんの気持ちを肯定し、夢について具体的に話を聞いてみましょう。ただし、声優という職業は、華やかな舞台の裏で厳しい競争、地道な努力、そして特別なスキルと適性が必要とされる世界です。お子さんの夢を応援しながらも、現実についても一緒に考えていく必要があります。「声優という仕事について、もっと詳しく調べてみない?」と提案し、本人が納得する選択ができるようサポートをしていきましょう。
就労実習は様々な仕事に触れ、自分自身の適性や興味を発見する貴重な機会です。「就労実習では、色々な仕事の世界を体験できるよ。今のあなたには想像もつかない、面白くてやりがいのある仕事に出会えるかもしれない。色々な可能性を探ってみない?」と、前向きな言葉で促してみてはいかがでしょう。
◆我が家の場合
我が家の次男(ASD+軽度知的障害26歳)にも同様の経験があります。彼は、小学生の頃から漫画家になることが夢でした。その夢をあきらめさせることなく、どのように就労を実現したか、我が家のケースをシェアしましょう。
彼が入学した高等特別支援学校では、就労実習(2週間)が1年に1回、2年、3年に2回あります。また必要に応じて、増えることもあります。その各実習最終日に「うちの会社に入社してくれませんか?」と意志を確認されるのですが、その都度、僕は漫画家になるのでと返答し冷や汗モノでした。(最後の実習日に「入りたいです」と伝え、無事入社)その間、息子と漫画家という職業について、よく話し合いました。美術系大学で基礎を学び画力を上げる。ストーリー構成力も必要。友人のご主人が著名な漫画家なので、実際どう?と訊くと、とにかく寝られない。2-3日の徹夜は当たり前、ストレスが原因で心のバランスを崩す人も多い。アシスタントで終わる人も多い。また、NHKのドキュメンタリーで漫画家の仕事場に密着するレギュラー番組があったので、二人で観て(漫画家の現実)、彼に感想を訊くようにしました。
結局、美術大学に行くにもお金がかかる。デビューしても、直ぐに連載にならないからお金に困ってバイトをしている人も多いという現実を知ることに。だったら、まずは学校からの推薦の仕事に就いて資金を貯めてから大学へ行くと良いのでは?その頃にはインターネットで美術も学べるようになるよ。社会に出たら、漫画のネタも増えるんじゃない?という私の提案に賛同し、無事就労することになりました。それから、8年。彼の夢は形を変えました。現在は絵本作家だそうです。彼は絵画も得意なのでよいかもしれません。今は、毎朝、1時間以上も早く出社し、脚本の勉強をしています。
息子の夢の件で発達支援センターの先生に相談したところ、凸凹っ子には、好き=職業と捉えている子が多いそうです。焦らず、お子さんのペースに合わせて、夢と現実、そしてお子さんの特性を考慮しながら、将来の道を一緒に切り開いていきませんか、応援しています!
養成講座
発達に凸凹があるないにかかわらず、子どもの職業選択など、自立に向けてどう寄り添うかを学ぶことができます。
子どもの自立に寄り添うあなたに、私たちが寄り添います。