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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

友達との距離感がうまく取れない娘

四年生になり、半年が過ぎました。 三年生の終わりから、友達とのトラブルが目立つように。
娘は、仲良くなると特定の友達と一対一に近いかたちでべったりと付き合う子です。 それにともない、相手の事が気に入らないと、感情的にもなるし、その子だけに依存して しまい、相手がしんどくなるということが、この半年くらいで数回ありました。
もともと、友達というものの感覚が私とは違い、クラスメイトということだけでは、 友達ではないようです。 私は、クラスメイトは友達というかんじなのですが。 自分の心が許さないと友達とはいわないという気持ちのせいで、友達が少ないと嘆く娘。 私からみたら、話しかけてくれる子はたくさんいるのです。
どうやったら、友達の輪が広がるのでしょうか? また、友達との距離感が保てるようになり、トラブルが減るのでしょうか?

気持ちを受け止めながら話を聴いてください

人間関係に求めるものがお母さんとはかなり異なるようですね。 これは気質の違いです。お母さんにしてみると、なぜそれほどまでに一人の子に、 あるいはその関係にこだわるのか理解できずにおられるのでしょう。
まず、エニアグラムを参考に、その気質に関してお伝えしましょう。 お嬢さんは相手が彼女の思うように友情を受け止めてくれないと、より深く相手と かかわろうとしてしまいます。 その結果、相手はしんどくなり、お嬢さんと距離を置きたいと思うようになります。 三年生の終わりから、トラブルが目立つようになってきたということは、そろそろ思春期で、 心のよりどころを親から友達に向け始めているのでしょう。 この頃から、高校生くらいまでは、それぞれの気質の弱みが噴き出しても不思議はありません。
では、どうしたらいいか。 気質の異なるお母さんからすれば、そのトラブルに付き合うのは面倒だと感じるかも しれませんが、是非お嬢さんの話を聴いてください。 彼女に何かを分からせようとせず、ただ彼女の気持ちを受け止めながら話を聴いてください。
「それは辛かったね」「それはいやだったね」と彼女の気持ちを分かってあげてください。 そして気持ちが落ち着いて来たら、「あなたはどうしたかったの?」 「何を伝えたかったの?」「何を分かってほしかったの?」と彼女が自分の気持ちと 冷静に出会えるようにしてみてください。
ここで、「お友達はそうは思わないよ」と教えようとしても、まだまだ幼い彼女の心は それを受取ろうとはしないかもしれません。 まずは、お嬢さんに、他の誰が受け取ってくれなくても、お母さんは自分の気持ちを 受け取ってくれるということを体験させることです。 何度もその体験をさせてやってください。
お嬢さんの日々に何かストレスはありませんか? この気質の人は、周りの人が自分に関心が薄いとか、自分が相手のことを考えているほどには 真剣に相手が考えてくれていないと思うと、そのストレスで余計に関係にのめりこみます。 幼いころはその対象は親でした。 ご家庭で、お嬢さんははっきりと愛情を示されて育ちましたか? 彼女は周りに愛されていることを知っていますか? まずは家の中で、彼女が何かをしてくれた時に「ありがとう」と充分に伝えることから 始めてみてください。
ストレスが低下すれば、彼女の友達の輪は広がります。 同時に、友達との距離感が保てるようになります。