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学校からのプリントを出さないので、困っています

小3男子です。

学校からの様々なプリントやお便りを出しません。 「出しなさいよ。」と声をかけても、「うん。」とそれっきり。 けれども、たまに鞄を探ってみると、くちゃくちゃに固まったものが何枚も出てきます。 先日はそうやって見つけた家庭訪問のお知らせの締切が過ぎていて、慌てました。 仕事先に無理を言って調整してもらい、事なきを得ましたが。

もう本当に、困っています。

次の日の準備をお母さんと一緒にすると一石三鳥

学校のプリントが出ないと本当に困りますよね…。

塾講師の私はそういった生徒にはまず鞄の中をすべて出すように指示をしています。 すると出てくる出てくる…まるで腐葉土のように奥からプリントが…(笑)。 中には3か月前のプリントが出てくることも…。

保護者の方から相談を受けることがあると、次の日の準備をお母さんが一緒にする、ということを提案しています。 それも毎回ランドセルの中身を全部出して、明日の時間割を見て、必要なものと不要なものを分別する。 その時にプリントも見つけることもできるか、と思います。 ここで「整理ができてスッキリしたね!」や「プリントがもらえて、お母さん助かったわ。」と言葉に出して、 子どもに気持ちを伝えることが大事です。 また、プリントを入れるための子どもの好きなキャラクターのクリアファイルを用意しておくなど、 ちょっとした工夫で、子どもも喜んで整理に取り組みそうですね。

そして少しずつできてきたら、一人でやってもらうと◎。

小3にもなったら学校の準備は一人で…と思われるかもしれませんが、最初のうち、慣れるまでは一緒に やってあげてください。 プリントをもらえて、整理することができて、このことでイライラしない…まさに一石三鳥! これを機に他のことでも整理ができたら、いいですね!

「おたより出し箱」と「お返事箱」

学校からのプリントを、なかなか見せないのは本当に困りますよね。 締切があるものを見つけた時は、かなり冷や汗ものです。 出さない原因は、子どもはプリントをそれほど重要なものと認識していない、ということのようです。

そこで私は、「プリントを出してくれないととても困る」と説明し、「明日から忘れずに出して欲しい」と 子どもに頼みました。 そして、子どもと忘れない為の作戦会議を開き、リビングに、「おたより出し箱」と「学校へ持って行く返事箱」の 2つの箱を用意しました。 これは子どもがプリントを出すことに加え、私が締切を忘れない事にも役立ちました。 この作戦は、始めたら結構、親子で楽しくて一発でうまくいきました。

そのうち、お互い箱に入れるのが面倒になり、自然と滞りなく プリントは私に届くようになりました。 以上我が家の体験ですが、最後に大事なことを一つ。 作戦成功でプリントが出た時は、とびきりの笑顔で感謝を伝えて下さいね。 喧嘩をすることがあっても子どもはママが大好き。 ママの笑顔が最高のご褒美になります。

コルクボード作戦

我が家の下の息子もプリントを出しませんでした。 いろいろ考えて、コルクボードをリビングルームに置いて、家族4人(父、母、姉、本人)のプリントを それぞれ自分で貼ることにしました。父や、母は、マンションの避難訓練のお知らせなど。

その時に工夫したことは2つあります。

1つ目:ボードの空いたスペースに、好きなキャラクターのシールなど貼って、子どもの目がいくようにしました。

2つ目:言い方。「プリントをちゃんと貼りなさいよ!」と言う代わりに「お母さん忘れっぽいから、 プリント貼っといてくれると忘れないですむな。助かるな。」と言ってみました。 息子は「助けてね」というと、はりきるタイプだったからです。

ある時、他の3人に比べて、貼られている自分のプリントが少ないのに気づき、妙な負けず嫌い魂に火が付いた息子は、 それからは細かいものまで、せっせと出すようになりました。

自分の事として腹落ちした体験が大切なんですね

我が家の次男のランドセルの底、プリント地層時代が終わりを告げたのは、小学校5年生の時でした。

いつもの調子で、移動教室の参加申し込み書を紛失。 期限2日前に先生に「まだ出してない人は明後日必ず。」と言われて、「これはいつもと様子が違うぞ。」と 思った彼は、探したのですが見つからない。 かと言って、もう一度もらう勇気は出ず。 最後は「ママに渡したはずだ。」と言い張るしまつ。 その時、私は思いました。ここは親として正念場、彼が失敗から学ぶチャンスだと。 そしてそのチャンスを活かすべく、彼に代わって解決することをグッとがまん。 結局、彼は、翌日(期限前日、ですが)勇気を振りしぼって先生に「ごめんなさい、プリント無くしました。 もう一度下さい。」と言えました。その日晴れやかな顔で「先生怒らなかったよ。」とプリントを渡してくれました。

プリントを出すことの大切さが、ようやく自分の事として腹落ちしたようで、それ以来、その日のうちに ダイニングの決めた場所に置くようになりました。

それ以降、徐々に彼の習慣になって行きました。

親がいろいろ言うのではなく、本人が納得し腹落ちする体験が、大切なんだなあ、と感じた体験でした。

出来たときに、気持ちを伝えました

うちの息子も同じです。何度言っても、プリントを出しませんでした。

ある時、「ちゃんと言ってもきかない、って、そんなことあるの?」とある人に言われ、 私がただ「出しなさい、出しなさい。」と繰り返している言葉は、もしかして息子に届いていないのでは?と思いました。 なので「先生からのプリントやお手紙は大切なものだから、必ずお母さんに渡して欲しいの。」と息子の目を見て、 しっかりと伝えました。 すると「うん、分かったよ。」と約束してくれました。それから、息子がプリントをだしてくれるのをじっと待ちました。 数日して、帰るなり、直ぐにプリントを出してくれた時、「約束守ってくれたのね。お母さん嬉しい。」と伝えました。

それからはプリントを出してくれるようになりました。 出来ていない時(プリントを出していない時)にガミガミ言うのではなく、 出来た時に、しっかりと言葉をかける。 前に本で読んだことがあるやり方なのですが、本当に効果がありました。

プリントを出さない、彼なりの理由がありました

質問者の方の状況とは違うかもしれませんが、こんなケースもある、という我が家の話です。

我が家の息子は、わりあいプリントを出していたのです。が、ある時、授業参観のお知らせ を出していなかったことに気がつきました。聞くと、出すのを忘れたのではなく、恥ずかしいので 来て欲しくなくて、わざと出さなかった、ということがわかったのです。「そうか、恥ずかしかったの? でも、お母さんは行きたかったなぁ。次の授業参観には行きたいんだけど、どうしたらいいかな。」と訊くと 「じゃあ、授業が始まって5分したら教室に入って、終わる5分前に出てくれるんだったら、来ていいよ。」と 言いました。 そしてその当日は、その通りにし、私は10分短い授業参観を楽しみました。 帰宅した息子は、恥ずかしそうに、ふふふ、と笑っていました。

プリントを出さなかったことに怒るのではなく、話をすることで、本当の理由が聞けて、 良かったな、と思いました。 この10分短い授業参観はそれからも、だいぶ長い間続きました。

うまくいかなければ、またやり方を変えてみてください

他の事でもそうですが、親が何度も言ったから、子どもがプリントを出すわけではないようです。

今のやり方でうまくいっていないなら、やり方を変えてみませんか。 やり方を変えても、一度でうまくいくこともあるかもしれませんが、 うまくいかないこともあるでしょう。 うまくいかなくても、続けてみてください。 それでもうまくいかなければ、またやり方を変えてみてください。

ランドセルの底にたまった腐葉土のような、地層のようなプリントの塊を懐かしく思い出す日が来ると思います。