
小4息子 食が細くあまり食べません
好き嫌いはなく、比較的なんでも食べるのですが、食が細くあまり食べません。風邪などもひかなくて元気ですが、育ちざかりなのにご飯のおかわりもしなくて心配です。 親はどうしたら良いのでしょうか?

子どもの個性の一つという視点に
我が子も同じ感じでした。我が子の場合、幼い頃から小食で小学校高学年になれば変わると期待しましたが、そのままでした。出したものは残さない子だったので中学生になった時、たくさん食べてほしい一心で2段の弁当箱にしました。はじめは頑張って完食していましたが、直ぐに本人から1段に減らしてほしいと言われました。味付けも薄味が好きで、私の男の子への勝手な思い込みはことごとく崩れました。そんな経験から食事以外もその子の特徴をしっかり受け止めることの大切さを遅まきながら悟りました。。元気であれば、食事の量は身長が高い低いのように個性の一つです。 私もしっかり食べさせなきゃという強い義務のような思いから解放されました。
さりげない間食で栄養補給
好き嫌いがなく何でも食べられるのは、とても素晴らしいことですね。そして健康であれば、それだけでも安心されても良いのではないかと思いました。私の話しになりますが、お子さんのように細身ではあったものの滅多に病気もせず、健康体でした。私は、少し食べるとお腹いっぱいになり、味噌汁を飲むとお腹にたぷたぷと水分が溜まる感じが不快でした。そして食べない方が体はむしろ軽く感じて調子が良かったのです。しかし食が細かった私を心配した母はどうにか食べさせようと「食べさせる工夫」をしてくれました。食べる量は人それぞれ、周りが神経質になることで食事が苦痛になってしまっては困ります。さりげなくおやつの時間におにぎりやお好み焼きなど、食事の代わりになる軽食を用意するのはどうでしょう。 またはお子さんのリクエストに応えたおやつを用意して、愛情もたっぷり伝えられるのではないでしょうか。
成長のタイミングはそれぞれ
育ちざかりなのにあまり食べないと心配になる気持ちよく分かります。私の兄は、小学生のころ身長体重ともに平均的でしたが、中学へあがる頃から両親が思わず「呼吸してる?」と確認するほど、とにかくよく寝ていました。それと並行するように食欲も増し、結局中学3年間で身長が約20センチ伸びました。とくに男の子は、中学校入学後に一気に成長が加速するというケースも少なくありません。お子さんは好き嫌いもなく元気に過ごしているとのこと、それが何より素晴らしい。大切なのは、1日に3度もある食事の時間を楽しみに出来ることです。 量的なことにはあまりナーバスにならず、様子を見守りながらバランスのよい食事を心がけましょう。
親の思い込みを振り返る
確かに育ち盛りなのに食が細いと心配になりますよね。他の子はおかわりして沢山食べているのに。でもお子さんは風邪なども引かず学校も休んでいないのであれば、大丈夫なのかなと。むしろ「育ち盛りなのにおかわりをしない」と思っているのは親だけかも。本人はおかわりしなくても平気であれば親の勝手な基準で判断しているかもしれません。私も息子があまり食べない時に「もっと食べさせないと」と思ったことがありますが、本人が望んでないならまずは本人の気持ちや基準に寄り添うことにしました。 これ以外にも親御さんだけが「思い込んでいる」ことや「こうあるべき」があるかもしれません。一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
好き嫌いがなく、元気というのは、日頃から親御さんが栄養バランスに気をつけて献立を用意されているからではないかと思います。食事は必要な栄養を取り入れることが最重要ですが、家族のコミュニケーションの場として楽しい時間を過ごすことも忘れてはいけないと思います。楽しく食べることで栄養の消化・吸収が高まります。更に、子どもの時の食卓の記憶は将来の食事に対する考え方に大きな影響を与えます。成長のスピードは人それぞれ。コーチたちが紹介しているように、必要な時期には食べる量も自然に増えていきます。栄養バランスに気をつけつつも、無理にたくさん食べさせようとするのではなく、まずは毎日の食卓を囲む時間をより一層楽しいものにしてみてはいかがでしょう。
実践教室
子育てに関する基本的な考え方やコミュニケーションのあり方を学べます。