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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

下の子が生まれた後の上の子のストレスが心配です。

2歳男子です。最近弟が生まれ、本人も喜びいつもとても可愛がってくれています。 しかしそれとは裏腹に、近頃軽い吃音、そして円形脱毛までできてしまいました。 本人は全く嫉妬のそぶりはありませんが、そんなに追い詰められていた事に気が付けずショックです。今後どの様な接し方をしたら良いでしょうか。

お兄ちゃんを大切に思う気持ちをしっかり伝えましょう

お兄ちゃんのことを考えると胸が痛いですね。 でも、お兄ちゃんのことをよく見てあげているんだなと感じました。 我が家の子ども達も兄妹が2歳差です。 妹は生まれた時からよく寝る子だったので、私が兄と関わる時間が長く、悩むことはあまりなかったのですが、時々嫉妬したり、 こちらの気を引くような事をしていました。 そこで、兄が妹を見てくれていたら「〇〇が見てくれていると安心だわ。」と伝えるようにしていました。 また、お手伝いをしてくれたら、「助かるわ。ありがとう。」と。 さらに、こちらが頼む前にやってくれたら、プラスしてそこを認めました。 兄ならではの気の効いた行動を見つけるようにしたのです。 とはいえ余裕のない時もありましたが、上の子だからこそできる事を見つけるように意識していました。 妹が生まれた当時は悩まなかった私ですが、成長して私が妹の習い事に時間を費やすようになると、兄は妹に嫉妬するようになり、 少し行動が荒くなりました。「大好きだよ!」と伝えてみたら?とアドバイスを受けやってみると、行動が落ち着いてきました。 それからは、『お兄ちゃんの事が大切な存在だよ』 という事を色々な角度で伝えてみました。 何かをしながら話をしたり、行動を観察して認めてあげたり、時にはギュッと抱きしめてあげたり・・・。 自分のことを見てくれているという安心感が得られると、行動も落ち着いてくるのかな・・・と思います。

上の子を優先に

私も全く同じような経験をしました。長男が2歳半の時に次男が生まれ早産だったこともあり、産まれてからひと月ほど入院をしなくてはなりませんでした。入院中は冷凍した母乳を毎日病院に運んだり、退院してからも外出には何かと制限がありました。 それでも長男は、わがままを言わずわが家におこった一大事をじっと我慢していました。  こんな経験がストレスになったのか半年くらいすると長男に吃音が出始めます。気にすればするほど私も敏感になり病院に相談にも行きました。そして夜驚症もおこすようになり、夜になると何かに取り憑かれたように泣きじゃくります。汗で濡れた髪を拭いた時に小さな円形脱毛を見つけた時は、本当に可哀想で私も泣きながら長男を抱きしめたことを、今でもはっきり覚えています。  そこで夫とも話し合い、彼のストレスを少しでも軽減出来る方法を考えました。体を動かすのが大好きな子だったので、朝出勤前の夫が毎日散歩や公園遊びに連れ出しました。関わり方もなるべく上の子を優先にして行動しました。例えば絵本の読み聞かせの途中で下の子が泣いてもやめませんでした。夜寝る時やお風呂に入る時もなるべく長男を優先しました。ときには大泣きしている下の子が気にはなりましたが、今はゴメンと割り切って。  長男も25歳になり、当時の記憶は全くないそうです。神経質な子かも…と心配ばかりしていましたが、今ではどんな国にも1人で行く程頼もしく自由な息子に成長しました。

ご自身にもケアを

吃音、円形脱毛症・・・そぶりを見せていなかった分、さぞかしショックだった事でしょう。拝読して、弟が可愛いという気持ちも、嫉妬する気持ちも、彼にとって両方本物だと思いました。そして、お母さんが大・大・大好きなんだろうとも。でも、心は葛藤しているので、身体に色んなストレスサインが出てきたのでしょうね。  保育園でもストレスサインが出ている子どもさんに出会うことがあります。私は、ストレスサインは、ストレスを発散する行為・症状でもあると考えています。つまり、ストレスを軽減する為のもの。だから、彼にとって、今は必要なものなのだと思います。 今実際にお母さんがされているように、髪が抜けてしまっている様子をお兄ちゃんには伝えずに、そっと経過を見守りつつ、彼が安心できるように、気長に向き合っていくしかないのかなぁと思います。  そして、ご自身へも対応をしてくださいね。子どものサインに気が付いて対応しようとしている自分自身へも、責めずに労いの言葉をかけてあげてください。

たくさん頼って甘えさせてあげる

上のお子さんが小さい弟を可愛いがって、ご家族皆さんで新しい家族を温かく迎え入れていらっしゃる様子が伝わってきます。 そうは言っても、上のお子さんの症状はお母さんとしてとても心配になりますよね。お兄ちゃんになったとはいえ、息子さんは2歳。 まだまだ甘えたい盛りかと思います。我が家では、下の子どもの1ヶ月検診の時に、上の子どもも一緒に連れて行ったのですが、 かかりつけの小児科医に「お兄ちゃんに何か役割を与えてあげてくださいね」と言われました。海外にいた為、日本ではなかなかもらえないようなアドバイスに驚くとともに、ついつい下の子にばかり目がいってしまいがちになるところだったので、はっと気づかされた言葉でした。下の子どものオムツ替えの時、お風呂に入れる時、授乳中で私が動けない時など、「〇〇取って欲しいんだけど、お手伝いしてくれる?」などと、上の子にもできそうなことをいろいろ手伝ってもらいました。 手伝ってくれたら「ありがとう!すごく助かったよ。」の感謝の言葉と、下の子が寝たら、できるだけ抱っこをしてあげるよう心掛けるようにしました。そして、時々は一緒に寝るようにもしました。上の子をたくさん頼りにして、下の子の世話が一段落した時には、できる限り甘えさせてあげる。  小さな子ども二人の世話は本当に忙しくて大変ですが、無理せずできそうなことから試してみてはいかがでしょうか。

POINT

弟が生まれると、お兄ちゃんは張り切ります。優しくてママが大好きな子は特に。・・・とは言ってもまだまだ2歳。 本人さえ気づかない葛藤がサインとして現れたのでしょう。子どものSOSを見逃さずに受け取ることが出来て良かったですね。 そこで、ご家族皆さんで、しばらく『お兄ちゃんファースト』で過ごしてみてはいかがでしょう。 そしてお兄ちゃんが一番大事、大好き、あなたがいて家族はみんな幸せなど、ご家族みんなのお兄ちゃんを思う気持ちをシャワーのようにふりかけてあげましょう。 みんなに愛されていることを知っている子は、この先も少しのことではへこたれず、ストレスに負けないたくましい子に育ちます。