小2男子・障害者手帳を取得すべきか悩んでいます。
自閉症スペクトラム症(ASD)と軽度知的障害の小2男子(通常級+通級)。 先日、未就学時代のことば教室の親子会があり、お母さん方との会話の中で障害者手帳の話が出ました。支援学校、支援級に進学されたお宅では、既に手帳を持つお子さんもいるのですが、我が家はどうしようかと悩んでいます。取得すると支援級のある学校へ転校を促されるのではと心配です。また息子を障害者と親が認める様で、躊躇する気持ちも正直あります。
手帳の申請に躊躇される正直なお気持ち、とてもよくわかります。私も夫も同じような気持ちで悩みました。が、結果、手帳取得を選びました。その理由をお伝えする前に、まず確認をさせてください。障害者手帳の取得について、居住地の役所の福祉相談窓口等で相談をされたことはありますか?もし、これからであれば、時間をとってあなたが思う手帳取得による不安・心配などを全て書き出しましょう。そして、窓口で転校のことなど、書き出したことを担当者に尋ねてみてください。その際に申請のメリットの話題や、障害者手帳の資料提供もあるかもしれません。手帳取得に関して具体的な情報を知ることです。今までとは違う視点が出てくるかもしれません。
◆我が家の場合
さて、我が家の次男(ASD+軽度知的障害 当時15歳)の手帳取得の利用目的ですが、それは進路と就職のためでした。以前の記事『中3男子・進学先で迷っています』で記したように、彼の幸せな自立のために私達親子が目標にしていた就労先は、彼らの障害特性を理解する環境がある特例子会社(障害者雇用促進を目的とした会社)で、そのために*高等特別支援学校で学ぶ必要がありました。双方とも受験・応募のため障害者手帳が必要でした。(*学校により医師の診断書も可) しかし、発達障害専用の手帳はないので、療育手帳(知的障害が伴い、基準を満たす場合取得可)、精神障害者保健福祉手帳(知的障害のない発達障害)が、その証明書となります。特に就職に関しては障害者雇用促進法で企業に障害者雇用率が定められているため、手帳取得者が有利になります。また、各種の就労支援制度を利用することもできます。
就職時以外の手帳利用ですが、まず取得時に福祉課で渡された1cm以上ある障害者対象サービス本に驚き、有り難いと感じました。携帯電話、交通機関のサービス等、いくつか利用もしますが、本人が一番喜んでいるのが、映画が1000円で鑑賞できる。イベント、美術館などの入場料が割引~無料のモノです。同伴者1名も適用されるので、時々私も御零れを頂戴し、親子デートを楽しんでいます。最近は洋画にも興味が広がったようで、明日は休日という仕事帰りに乗換駅にある商業施設で映画を楽しんでいます。余暇活動は彼らの課題の一つでもあるので、次男の世界を広げてくれた手帳に感謝しています。
友人宅では、早い時期から手帳を取得し、割引のある動物園や遊園地、同じく博物館などによく親子で足を運んだそうです。また、息子くんは長時間列に並ぶのが難しかったそうで、ディズニーランドでアトラクションの待ち時間を家族で列以外の場所で待機できるのは、とても助かった。という話もしていました。
さて、いかがでしたか? 先ず手帳申請をし、取得後、就職時に使う、使わないは本人次第という考え方もあるかもしれませんね。まずは、福祉相談窓口に!応援しています。
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