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子どもの将来が心配です

子どもが将来いい職業につけるのか、就職に有利な学校へ進学できるのかと心配しています。小5と中2の男子二人は勉強に身が入らず、成績は良くないし、塾にも行きたがりません。勉強以外のことで夢中になることもなく、スマホとゲームの毎日です。 最近は海外からの働き手も多く、お店も自動化されて人がいなくても用が済みます。うちの子が将来できる仕事があるのか心配です。

興味をもって彼らを観察してください

子どもの将来は、親が最も心配することのひとつでしょう。確かに、日本でも外国人労働者が増え、力仕事だけでなく、接客もロボットがやるようになってきました。 人が活躍する場は、創造性が求められる場、やる気と才覚が求められる場、特別な技術が必要とされる場、コツコツを積み上げ集中して何かを成し遂げることが求められる場などでしょうか。 そういった場で活躍するためには、子どもたちにはいろいろな体験が求められます。親として、どのように子どもの体験を増やせるか、考えてみましょう。

子どもたちがなぜ勉強に興味を持っていないかを知ることから始めてみましょう。ひとつには、彼らはきっと勉強の中にある、自分にとって興味のあるキラッと光るものにまだ出会っていないのだと思います。

例えをあげてみます。ある少年は、中1で不登校になりました。勉強に躓いたのがきっかけのようです。家でまさに、スマホとゲームの毎日。 他に何も興味を示さない息子に危機感を覚えたお母さんは、スマホとゲームに何か関係のありそうなものを見せました。「これ面白そうね」「こういうことできたらいいよね」と言う具合です。 決して「やりなさい」とか、「やってみたら」ではなく。この時期の子どもは、親から指示されることや提案されるものには基本的に反発します。そのお母さんはいくつもの可能性を見せて、あとは様子を見ました。 しばらくすると息子の方から、「行ってみようかな」と反応があったようです。それがプログラミングでした。 彼は結局、中学3年間は、ほとんど登校せずに過ごしましたが、2つの習い事で世の中とつながり、学びとつながり、現在高校生です。目指す大学受験のために準備を進めているようです。

またある少年は、ふとしたきっかけから漢字に興味を持ちました。人が書けないような漢字を書くことが面白く、人が読めないような漢字が読めることを面白いと思いました。両親はこの機会をとらえて、漢字検定について話しました。 少年は毎年漢字検定を受けるようになりました。ほかの勉強は気が進みませんが、漢検はコツコツと頑張ります。どうやら「合格」と比較的短期に結果が出るのが面白いようです。

このように、子どもが目標や夢が持てる環境を作ることが重要です。子どもが興味を持っていることを尊重して、それを心置きなく楽しむ中で、より一層の好奇心を引き出すことが可能です。その環境づくりをしてみてはいかがでしょうか。

また、勉強に興味を持てない理由の一つに、どう勉強していいかわからないというのがあるかもしれません。問題の解き方が分からなかったり、集中力が保てないとあきらめてしまいます。 意外といいのが、親が一緒に勉強に付き合うことです。毎日時間を決めて30分勉強に付き合った結果、2週目には子どもの方から「やるよ」と声がかかるようになった例もあります。

子どもが親に求めるのは、理解してくれて、寄り添って一緒に考え、一緒にやってくれて、できるようになるまでサポートしてくれることです。できるようになれば手を放しても、子どもは自分で進んでいきます。 でもその確信をつかむまでは、親の見守りで子どもは前進するものです。

まずは、興味をもって彼らを観察し、できそうなことを探してみてください。

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子どもの日々に寄り添い、どのように生活習慣や学習習慣を整えるかを学べます。