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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

小1男子・お手伝いさせていますか?

小1の男子です。ADHDと自閉症スペクトラム症(ASD)があり、通常級に在籍しています。幼稚園の頃、お手伝いをさせたのですが上手く続かず、また昨年、下の子が産まれたこともあり、忙しさに紛れ、そのままフェードアウト。 お手伝いはどのようにしていますか?


◆お手伝いを通して、何を学んで欲しいですか?
小さいお子さんとの生活に赤ちゃんが加わると、お母さんの毎日は本当に大忙しです。難しいとは思いますが、お母さんご自身の時間も取られて下さいね。
お手伝い再チャレンジのチャンスですね。ぜひ、お兄ちゃんにママのお手伝いをしてもらいましょう!やってもらっていたけど、かえって手間になって…ということもあったかもしれませんね。まずは、これならお願いできそう。という小さなことから始めてみてはいかがでしょう。その前に、質問です。
・お手伝いを通して、あなたはお子さんに何を学んで欲しいですか?
   ・子どもの頃、お手伝いをして、印象に残っていることは何ですか?
・子どもの頃、お手伝いをして一番うれしかったことは何ですか?


◆我が家の場合・お手伝いを通して学んで欲しいこと
我が家の長男は、赤ちゃん(次男)のために、よくオムツとおしり拭きをハイ!と持ってきてくれました。私が「ありがとう!お母さん、うれしいな。赤ちゃんも気持ちいいって喜んでいるね」と素直に喜ぶと、長男もご機嫌の次男を見て笑顔になります。長男はオムツ替えの都度、仕事のようにオムツセットをせっせと運んできてくれました。今でも、私の心を温めてくれる大切な思い出です。


さて、ハートフルコミュニケーションでは、子どもの『生きる力』を伸ばすために3つ力『愛すること・責任・人の役に立つ喜び』を育てることを提案しています。
『人の役に立つ喜び』を学んだ子どもは、自分の力を自分のためだけではなく、人の為に進んで使おうとします。それは、良好な人間関係を築きやすくします。本来、人は人の役に立ちたいという気持ちを持っています。家族や周りの人の喜ぶ顔を見ることは、とても嬉しいこと。
それが、やる気の種、行動の動機になります。自分が誰かの役に立てるのは、私達にとって大きな喜びなのです。この力を付けるには、先ず親の役に立つこと。つまり、家のお手伝いをしてもらうことで教えます。
ハートフルコミュニケーションを学び始めた私は、兄弟の子育てに大いに活かしました。
特に発達障害(ASD+言語遅滞*当時)を持つ次男には、人と一緒に幸せに暮らせるように、将来の自立を目的として、この力を育てました。教える際に特に注意したのは、彼の特性です。彼らは、一度覚えたことはなかなか修正が効かないので、事前に手順をよく考え、工程を分け、少しずつ教えます。その際は、やり方を先ず私が見せ、その後、次男が再現します。できたねと承認します。最初は教えることに、なかなか手間がかかりますが、数回付き合うと、彼も要領を掴み、出来ることがどんどん増えていきました。(今は楽させてもらってます)家事などは、幼児期などやってみたい気持ちがある時に、遊び感覚でお手伝いに誘います。料理なども無水鍋など簡単便利な器具を用意し、任せています。兄より自活力があります。余談ですが、家事などのお手伝いは、高等支援学校受験、企業での実習試験などに役立ちましたよ。
さて、もうすぐ夏休み! 『人の役に立つ喜び』を教えるチャンスです。
ぜひ、お子さんにお手伝いをしてもらいましょう! 応援しています。

ハートフルコーチ養成講座
子どもの特性に合わせた接し方など、必要に応じてアドバイスします。