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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

小3男子・子どもへの障害告知、いつ、どのように伝えたらいいのでしょうか

小3男子です。(ASD、軽度ADHD)通常級に在籍ですが、本人なりに周りの友達との違いを感じているようです。 思春期を控え、本人にも発達障害があることを伝えたほうが良いのでは?と思う反面、傷つけてしまうかも…と思うと、 私自身が辛くなり迷っています。告知は、いつ、どのようにするのがいいのでしょう?


◆告知をする目的は何ですか?
お子さんへの障害の告知を戸惑うお気持ちよくわかります。本人に、どのタイミングで、どのように伝えれば良いのか。私も随分、悩みました。 そして、いつか来る日のために私に何ができるか、どんな準備が出来るだろうかと考えました。さて、ここで一つ質問です。あなたがお子さんに障害告知をする目的は何ですか?

◆我が家の場合・告知について
告知について、私が恐れていたことは次男が誰かに突然、障害を知らされることでした。知人のお子さんは、信じられないことですが、教師からクラスメイト前で障害名を言われたそうです。 次男は繊細な面もあり、心の受け入れ体制が整わずに突然、誰かに伝えられたらきっとショックを受け、ただ自己否定に走ってしまうかもしれないという不安がありました。 ハートフルコミュニケーションでは、自己肯定感を「良いところも、受け入れがたい部分も含めてこれが私」と自分のありのままを肯定することと伝えています。発達の凸凹がゆえ、苦手なこと、できない凹もある。 同時に、得意分野、好きでずっと頑張れる凸の部分もある。そんな自分を理解して、凸凹も自分の工夫次第と自信をもって社会にでて活躍して欲しいとおもいました。これが私が告知をする目的です。 我が家の告知は中学の進学時に通常級から、支援級(情緒級)に切り替える小6時でした。息子には、診断名に囚われず特性について話し、「得意なことも、ちょっと苦手なこともあるよね。 中学になると、あなたのペースでゆっくり学べるクラスもあって、出来ることがもっと増えると思うのだけど、見学に行ってみる?」と尋ね、一緒に見学し説明を受けました。 1週間の体験入学も本人が希望し支援級に進級することを選びました。また、進学前に主治医に支援級に進級することを伝え、その際にWISK検査に基づき次男が彼の特性を理解できるよう。 また彼の認識を確認しながら、説明の時間を持ちました。当時と今では世の中の発達障害に関する情報量が違います。いろいろな意味で理解も進んでいる点を考慮して、告知の時期を検討してください。

◆告知に至るまでに私に必要だったこと
我が家の次男(25歳)は、発語が遅く近隣地域のクリニックで5歳時に広汎性発達障害、後に軽度知的障害も加わるだろうと診断。 しかし、簡単な問診のみで説明もなく、ただショックを受けただけでした。 当時、発達障害は症状、対応などを調べたくても本もネット情報も乏しく、暫くは息子を観察して彼自身を知ることと、ハートフルコミュニケーションでの学びを生活に定着させることでした。 「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」を教えました。小2の時に友人から主治医を持ったほうが良いと勧められ、1年近く初診待ちし、サードオピニオンとして県内の国立国際研究センターの児童精神科を受診。 医師による親子への問診(育成歴・困り事など)行動観察、心理検査等が行われ、こちらの質問にも丁寧に対応して下さいました。 結果的に診断は変わりませんでしたが、十分な情報量と説明は、私に納得感と安心感を与え、自立への心強い主治医(サポーター)を得て、改めて次男と一緒に目標に向かう勇気が湧きました。 二人目の主治医には、本人への告知後のサポートもお願いし、二十歳の障害年金申請時までお世話になりました。私が必要としていたのは、信頼が築ける主治医でした。 さて、今あなたに必要なモノは何ですか?(*初診待ちの期間、児童精神科の受け入れ年齢は、当時のものです)

ハートフルコーチ養成講座
凸凹っ子の子育ては、親の子育て軸が重要です。子育て軸持ちましょう。