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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

中3男子・進学先で迷っています

発達障害がある中3男子の母です。進学先は支援高校を考え見学を予定しています。 県のホームページでは支援高校には普通校、職業校などがあり、どこが息子に合うのか?また高校卒業後の就職はどうなるのか不安です。どのような考えで、何を調べて決めるとよいのでしょうか?


お子さんの進学の件、色々悩みますよね。お気持ち良くわかります。そろそろ前期の学校見学会や体験入学等の受付も始まる頃ですね。私もよく友人達と情報交換をし、複数の学校を見比べたり忙しい日々を送っていました。さて、提案です!重要な情報に囲まれる今だからこそ、ここでちょっと立ち止まり視点を未来に向けてみましょう。ぜひ、ちょっと大人になったお子さんの姿を思い浮かべて書き出してみましょう。
★5年後のお子さんの理想の姿を描いてみましょう。 
職場でお子さんは、どのように活躍していますか。 どのような人達に囲まれて働いていますか。 
職場の仲間たちと、どのような関係を築いていますか。 休日はどのように楽しんでいますか。
理想の絵が見えますか?その理想の姿に近づくために、お子さんはどのような力を身につける必要があるでしょう。そのために、どのような学校がいいでしょうか。選択の際、譲れないことはありますか。 家で今日からできることは何ですか。


◆我が家の場合
さて、私が進学先をどの様に決めたかですが、それは「働く次男の理想の姿」でした。
次男が広汎性発達障害で後に知的障害も加わると伝えられたのは5歳の時でした。情報も少なく、ましてや周りに大人の発達障害の人もいない。20年後の彼の姿を全く想像できませんでしたが、ある日『光とともに…~自閉症児を抱えて~』という漫画の中に、「明るく元気に働く大人になります」という言葉を見つけ、これが私の在りたい次男の理想の姿になりました。その姿に近づくには何が必要なのか具体的に考えイメージしました。例えば、明るく元気に働けるってどういうこと? 安心して失敗もできて、次は出来るぞって踏ん張れる。障害特性を理解し指導者がいる環境があったら良いのに。彼が小3の頃、勉強会で特例子会社の存在を知ります。 彼の知的障害を認識した頃でした。そこは私が思い描いていた職場環境でした。就職するなら支援体制がある特例子会社がいい。では、特例子会社を就職先に持つ学校はどこ?と進学先を一般企業への就労に向け、働く姿勢や実践的なスキルを学ぶ高等特別支援学校を目標にしました。この様に理想から逆算したのです。でも、それって親の意見や希望を子どもに押し付けてない?息子さんの意見は?はい、そうです。私もそう考えました。又、もし何か不都合が起きたら「お母さんのせいで」と私を非難し、彼は被害者意識を持つでしょう。それは私達にとって不幸なことです。彼の人生は自分で舵を取って欲しい。そのために幼い頃から自分で選ぶという体験を積ませました。おやつ選びからですが(笑)上手くいかなかった時は、どうしたい?と訊くようにし自分で考える機会をつくりました。さて、進学時は選択肢の中の魅力的な新設校と悩みましたが学校も専科も次男が選び、満足のいく3年間だったようです。結果、ありがたいことに希望していた特例子会社に勤め7年。 理解ある職場の皆さんに囲まれ、手先の器用さを活かした仕事で明るく元気に働く大人として毎日元気に出勤しています。
進学も、まずは情報収集を!未来への選択肢が広がります。応援しています!

ハートフルコーチ養成講座は年2回開講。 子どもの将来を考えると「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」を子どもの生き方の中に定着させることが重要です。それらを学んだ子は、障害の有無にかかわらず、幸せに自立していきます。