高1娘、自己肯定感が低くいつも憂鬱な表情をしています
高1の娘、「どうせ・・・・」「・・・・無理」が口癖で、自己肯定感が低くいつも憂鬱な表情をしています。愛情をかけて育てたつもりですが、充分ではなかったのかと振り返っています。 このままでは将来幸せになれないのではないかと心配です。
毎日憂鬱な顔を見ていると、この子は幸せにはなれないのかもしれないと不安な気持ちになりますよね。でも、大丈夫。お嬢さんの自己肯定感が不安定なのは、この時期特有のものです。
愛情豊かに育てたことに自信をもって、より愛情を注ぐことに意識を向けましょう。難しいのは、幼いころと違って、親を避けるようになっていますから、これまでとは違った接し方を心がけることが重要です。
思春期になると、子どもは自分自身を俯瞰して見るようになります。これまでは、親に「可愛いね!」と言われると、それをそのまま受け入れていました。
自分は可愛いと思っていたのです。思春期になると、客観的に、冷静に自分を見る目を持つようになります。
すると、自分と他の子を比較して、自分はどうかを評価するようになります。あるとき突然、親に言われたほどには自分は可愛くないのではないかと気づくのです。
世の中には自分よりかわいい子がたくさんいる、成績のいい子も、スポーツのできる子もたくさんいる。
親が創ってきた自己肯定感は砕かれます。そのことに不安を感じ、イライラし、ますます親への反抗を強めることになります。
この時期の特有の親への反抗は、自分探しの重要なステップです。反抗が激しくなったら、これまで以上に愛情表現をすることが大切です。
この時期彼らが捜している「自分は誰か」「自分には価値があるのか」と言う質問の答えを、親にも求めていると思ってください。
「大好きだよ」「君が私の子どもでいてくれて、私は幸せだよ」「大切だよ」というメッセージを伝え続けることです。
同時に期待しないことが大切です。
こっちが機嫌よく挨拶しているのだから、そっちも少しは笑顔を見せたらどうなの、などと期待すると、親も余計に腹が立ちます。そこは、可愛いかったあの頃を思い出しながら、親の忍耐を育てます。
具体的な接し方としては、明るい声掛けを忘れないことです。どんなに憂鬱な顔をしていても、明るい声と笑顔で挨拶しましょう。「おはよう」「ご飯できてるよ」といつもの声掛けです。
ろくに返事がなくても、親は変わらずにこやかに過ごしましょう。そして、親が子どもの機嫌に一喜一憂しないことです。
自分の反応や一言に、親が過剰な対応をすると、子どもは余計に不機嫌になり、心を閉ざしてしまいます。「はい、何でも受け止めますよ」と、親の自己肯定感にしっかり根差した態度でいてください。
この難しい時期を安全に過ごす秘訣は、親の自己肯定感です。