中二の長女の不機嫌さに家族中が振り回されています
もともと落ち込みやすい子でしたが、小六ぐらいから攻撃的になり、今は両親に対する反抗だけでなく、気に入らないと弟や妹を蹴ったりなど、家族中長女に振り回されています。 振り回される自分にも腹が立ちます。
激しい思春期にご家族が振り回されているのですね。現在その時期のお子さんがおられるご家庭、かつて子育てをしたご家庭では多かれ少なかれ体験されたことと思います。そして、ほとんどの親御さんがそういう時期だと分かっておられるのですが、中にはその激しさに驚き、心配することも多いようです。
成長の一過程として受け止めることは言うまでもないことでしょう。多くの場合、時期が来ると子どもは嘘のように落ち着いてくるものです。後になって、あの頃は何だったのなどと訊いても、本人は「えー、そんなにひどかったの」などと覚えていないことが多いようです。やはり成長ホルモンの仕業と受け止めるしかないようですね。そんな中でもいくつかのことに配慮しておきたいと思います。
子どもの分かってほしいという気持ちを受け止めて
反抗しながらもどこかで見てほしいわかってほしいという気持ちを持っています。態度が悪いからといって無視したり、同じ土俵に乗って激しく応戦するのではなく、話を聞く態度を見せてください。「ごめんね、うるさかった?お母さんあなたの話が聞きたい。少し話さない?お茶入れるから座ろう」と、静かに受け止め向き合いましょう。話してくれたら、批判、説教、指示、アドバイスは一切せず、「そうだったの、それは嫌だったね」「そうか、イライラするよね」と言葉を受け止めて聴きましょう。
怒ったり叱ったりせずに、考えさせよう
きょうだいに乱暴するようなら、その場で「私はあなたが乱暴するとすごく悲しい。乱暴せずに話せばいいと思うけどどうだろう?」と「私メッセージ」で問いかけましょう。
気質を理解しよう
「もともと落ち込みやすい子だった」ということですが、反抗的になる以前から、お子さんは親からの注目を必要としていたのではないでしょうか。それが充分に得られない中、攻撃的になり、自分が求めている注目を得ているきょうだいに乱暴しているのかもしれません。意識して、ご長女の良いところを見つけて声掛けをしてみてください。今のご長女に良いところなんて見つけられないと思われるかもしれませんが、そこは親の仕事と割り切ってやってみましょう。まず、お嬢さんの良いとこリスト30個書いてみてください。「学校へ行っている」「クラブ活動に参加している」「毎日お風呂に入る」「3食きちんと食べる」「身だしなみはいい」など、当たり前と思わず良いところ30個見つけてください。そして、新たに見つけるたびにリストに加えていきます。そして、それをできる限り伝えます。「きれいに食べてくれてありがとう」「身だしなみが素敵だよ」 言っても親が期待するような反応は返ってこないかもしれません。それでも言い続けてください。親が与えてくれる暖かい言葉を心の中にいっぱい貯めて、近い将来素敵な大人に成長します。