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思春期の娘に手を焼いて妻が娘を叱れと求めます

中1の娘がマイペースで妻が思うようには動きません。 娘はこれまでは妻に叱られながらなんとかやってきましたが、最近は激しく反抗するようになりました。 妻も一生懸命やっているので私は何とか二人の間に入ってやってきましたが、テコでも動かない娘に対し私にちゃんと叱れと求めてきます。 私が娘を叱らないことにも不満があるようです。

夫婦でゆっくり話し合ってみてください

お子さんとお母さんのやり取りが目に見えるようです。また、「ちゃんと叱って」と言われて困るお父さんの様子も目に浮かびます。お子さんはマイペースなんですね。 きっとお母さんに「早く早く」と言われて育ったのでしょう。ところが中学生ともなると、早くと言われても反抗するばかりで、お母さんの思い通りにはいきませんね。
多くの母親が同じように子どもにこまごまと世話をやき、思い通りにならないと急かして叱って子どもを動かします。何故だかわかりますか?それは母親が子どもを愛しているからです。 母親は、9か月もの長い間体内で子どもを守ってきました。生まれてからもずっと抱いてケアをしてきました。不快を訴える子どもにすぐに反応し、時間も気にせず犠牲を払って子どもを守ってきました。 もちろん父親も一緒に子育てしてくれますが、やはり主役は母親でしょう。母親は子どもが快適に過ごせるように、どんなこともしてきました。 子どもが腕の中ですやすや眠ってくれると母親は自分の役割が果たせたと安心するのです。 ところが子どもが自分の意思で動くようになると状況は一変します。思い通りにならない子どもをそれでも守りたいと思えば、言葉で追いかけるようになります。 「それはダメ」「こうしなさい」「早くしなさい」と言葉でコントロールするようになるのです。そしてそれがいつしか正しい子育てのように思えて、ついつい叱ってしまうのです。 父親はと言うと、もちろん子どもを愛していますが、母親より距離を置いて子どもを見ます。何が何でも抱きとめて守るというより、様子を見て必要なら守ろう、という距離感です。 ですから母親ほどうるさく言葉でコントロールしようとはしません。
きっと奥様もそうやってお子さんを守り続けて今日にいたっているのです。まずそのことをよく理解しましょう。彼女をねぎらう言葉も忘れずに。 そして、ゆっくり話し合ってみてください。私たちの娘は少し大人に近づいて、もう私たちの思い通りにはならなくなってきたね。少し距離を置いて、助けを求めてきたらこころよくサポートしようと。 うるさく言う奥様を「君は・・・」とたしなめるような言い方は避けましょう。繰り返し伝えればきっとわかってくれますよ。