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小学5年の男子、何事にもやる気が起きません。

小学5年の男子です。5年になってから何事にもやる気が起きず、ゲームやネットなど好きなことだけしたいと言います。 前は、塾にも楽しく通っていて、成績もよかったです。最近は、めんどくさい、時間が長いなど、文句ばかりで、学校行く意味ある?などの発言もするようになりました。 5年になってからは10日も学校を休みました。病欠は3日ほどです。 それ以外は、朝行きたくない、だるい、などの発言から、こちらが怒ってせかすとさらに、悪化して、結局家から出ない等です。 塾に関しては、やる気が起きない以上、一度リセットした方が良いと思い、7月で辞めました。 夏休み中も一応ゲームの時間制限などはかけておきましたが、録画したTVやネットなどで遊んでいたようです。 ただ、学校の宿題や夏期休暇中の宿題もちゃんとやっていたので、様子をみていましたが、11月になる今もあまり様子がかわりません。

これまでの学習に関して親はどのようにかかわってきましたか?

小学5年生でやる気が起きないというのはご心配ですね。まして、これまで成績の良かったお子さんです。まずは、彼の不調がどこから来ているのかを探してみることから始めてみましょう。
病欠の際に、病院は受診されましたか?特に異常はなかったでしょうか。日常生活に変化はありませんか?よく食べ、よく寝ていますか?人間関係などで問題を抱えているということはないでしょうか。 学校での様子など先生に聞いてみるというのもひとつの方法です。お子さんが「学校行く意味ある?」と対話を求めたとき、彼としっかり向き合い、学校へ行く意味など話し合いましたか? この時期の子どもは、子どもと青年のはざまにいて、大人としっかり話し合うことを求めることもあります。そんな時、親がしっかり向き合わないと子どもは親への信頼を見失います。
それらの問題がないとしたら、次にお子さんの学習習慣について振り返ってみましょう。お子さんは成績が良かったようですが、どのように学習を習慣にしましたか? おそらく最初は一緒にやるところから始められたと思います。お子さんは言われなくてもやるようになり、学習は習慣になりましたか?あるいは親の介入が続きましたか? 課題が終われば、子どもは達成感を感じます。ところが、やらないといつまでもすっきりしません。この快・不快を体験しながら、子どもは自発的に学習することを学び、学習習慣を身に着けます。 このプロセスで親がすることは、子どもの適性を探し、子どもが夢や目標を持てるように導きます。そうすることで、子どもはその夢のために学習に向かうようになります。 とはいえ、すべての子が幼いころから夢を見つけられるわけではありません。いずれにしても、必要なことは自主学習の習慣をつけることです。 ところがこのプロセスで、あまりにも親の介入が多く、外部から(親や先生)の快・不快を体験しすぎると、褒められるからやる、叱られるからやるという条件付けをしてしまいます。 この習慣は、小学校高学年ごろに現れる思春期の入り口で崩れる可能性があります。子どもが親に反抗するようになるからです。これは人間の発達の一段階で、避けられるものではありません。 もしやらされている勉強なら、子どもは嫌がって辞めてしまう可能性があります。 これまでの学習に関して親はどのようにかかわってきましたか?
お子さんの成績にあまり神経質になることなく、良いにつけ悪いにつけ過剰な介入を避け、適切な距離を置いて見守ってきたのであれば、今回もしばらく見守りましょう。 何よりの薬は、成績はどうであれ愛されているという体験をさせることです。安心してあらゆることに取り組めるようになります。