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息子に暴力はダメだと教えたい

中1の息子は自己肯定感が低いのではと思います。
親から見ると、とても素直ないい子です。身体が小さく運動はあまり得意ではありませんが、何事も頑張るほうです。
成績は普通です。真面目なので宿題や提出物はきちんと出します。最近彼は、自分と周りを比べて、自分がだめだと思うところを気にするようになってきました。
先日、息子を「ちび」とからかった友達に体当たりして泣きながら帰ってきました。暴力はダメだと真剣に言って聞かせましたが、今後どう接していけばいいでしょうか。

子どもは自分が何であるかを親から学びます

中学校1年生というと、自分のことを意識し始めるときです。 これまでは、お母さんはお子さんの自己肯定感を育てるために、努力をしてこられましたか? 背が低かろうが、成績が悪かろうが、足が遅かろうが、親というのはありがたいもので、それでもわが子はこの世で一番だと思っています。 今そのことを徹底して教える時期ではないでしょうか。 お子さんは頑張る子、勉強して成績を維持している、提出物はきちんと出す、他にお子さんのいいところはどんなところですか? お母さんはそれを言葉にして伝えているでしょうか。 小さい頃は親子ともに「好き、好き」と言えていても、子どもが大きくなるにつれて照れもあってなかなか伝えなくなります。 いいところ、好きなところを見つけてそれを言葉にしてください。子どもは自分が何であるかを親から学びます。 親に「あなたの〇〇なところがいい」「あなたの△△が好き」と言われ続ければ、子どもは自分はそういう素晴らしい存在なんだと学んでいきます。
そして、お子さんが好きなことを見つけてる手伝いをしてください。好きなことに打ち込んで、それを自慢に思えるようになれば、自己肯定感はますます上がります。
実は彼の中では、立派に自尊心が育っています。「ちび」と言った相手に体当たりしてきたのですから。 暴力はダメだというより、「よくやった!」という気持ちで、話を聞きましょう。 そして、体当たりしてよかったことは何かを聞いてください。きっとお子さんは、「ちびって言わせたくなかった」「僕のこと馬鹿にしたから」など、いろいろ言うでしょう。 彼は自分の自尊心を守ったのですよ。自尊心を守るために体当たりしたんです。「よくやった!って思うよ!」と言ってください。 「あなたは自分の自尊心を守ったのよ。そんなあなたがお母さんは自慢です。」と言い切ります。 そんなこと言ったら、また暴力を振るうようにならないかと心配するかもしれませんが、それはありません。 家庭内に暴力がなければ、お子さんも暴力はダメだと知っています。 お母さんはすべてを受け入れてくれていると伝わってから、暴力以外のやり方を話し合えばいいのです。 「暴力以外のやり方で、あなた自身を守る方法を考えよう。どんなやり方があるかな」と質問してください。こんなコーチング対話ができれば、お子さんの自己肯定感はますます育ちます。
お子さんはよく育っています。心配せずに、愛し続けてください。言葉に出して。