家庭学習、最近決まってけんかになってしまいます
小6の男子。塾へは行かずに、両親が家庭学習をサポートしてきました。
成績は悪くはないのですが、最近決まってけんかになってしまいます。
教えて、というので見てやると「うるさい」と言います。返事もないので、「分かったの?」と聞くと、怒り出します。
最近、日常でもそういうことが多く、私との相性がよくないのかと思います。
夫が教えるときは、それほどもめることもないようです。私の教え方が悪いのでしょうか。
息子さんは10代の反抗期が始まっているようですね。それは大変健康的なことで、お母さんとの相性が悪いとか悩むようなことではありません。
ここはひとつ、お母さんが大人として別の接し方をしてみてはいかがでしょうか。
まず、お母さんの目線をチェックしてみましょう。お母さんはお子さんの勉強を見るのを面倒だと思ってはいませんか。
すると、ちょっとでも理解しないとイライラしたり、声が荒々しくなったりしていないでしょうか。「見てやっている」という上から目線に、このころの子どもは敏感です。
子どもに頼られることをうれしく思い、一緒に考える時間を楽しむという態度が重要です。また、教えるときのリードの仕方ですが、お母さんがぐいぐい引っ張るやり方をしてはいないでしょうか。
人はわからないことを教えてもらうとき、先生がぐいぐい引っ張るとついていけないと感じて、イライラしてしまいます。
最後には理解することさえ放棄しかねません。
教えるときは、本人の後からついていくことです。
穏やかに「どこが分からないの」と聞いて、本人に説明させたら、「こうするのよ」と教えるのではなく、「これは?」と質問をしながら、本人が気づくよう後からついていきます。
「これはどう?」と考え方の可能性をヒントで与えているうちに、子ども自身が気づいたら手を引きましょう。この時手を引かずに、「分かったの?」などと深追いすると、子どもはイライラします。
自分の気づきからやってくるやる気を邪魔されるからです。お子さんが分かったかどうかは、その後の様子を観察すれば分かることです。
お父さんとはあまりもめないということは、お父さんのやり方が彼に合っているのではないでしょうか。
きっとお父さんは、息子さんを客観的に眺めて、必要な時に声をかけ、不要と思えば見守るというやり方を心得ているのだと思います。
一度お父さんと勉強しているときにその様子を観察してみてはいかがでしょうか。参考になると思います。
忙しい毎日ですが、学習時間を子どもとの触れ合いの時間ととらえ、楽しんでみてください。