中一の娘はタレントになりたいと夢みたいなことばかり話します
中一の娘は夢みたいなことばかり言っています。小4のころから歌手とかタレントに なりたいと夢を語ります。歌がうまいわけでもなく、特別かわいいわけでもありませ ん。夢みたいな話はやめて、地に足をつけてしっかり未来に向けて進んでほしいと思 うのですが。その話をするといつもけんかになってしまいます。
「そんなふわふわした話はやめて、しっかり勉強してほしい」というお気持ちでしょ
うか。親としてのそのお気持ちよくわかります。私も同じように感じるでしょう。同
時に、子どもがどう感じているかを考えてみましょう。ただのあこがれで言っている
のかもしれません。本気かもしれません。いずれにしても、その思いを頭から否定さ
れたらどうでしょうか。親と会話する気も失せてしまうでしょうね。
果たしてお嬢さんにその才能があるのかないのか、それはだれにもわかりません。た
とえあこがれが何であれ、サッカー選手でも歌手でもタレントでも、まず受け止める
ことから始めてみませんか。
子どもがパン屋さんや花屋さん、学校の先生になりたいと言えば親は「いいね」と言
うでしょう。でもなぜタレントはダメなのでしょうか。それは、努力しても誰でもな
れるわけではないと親が知っているからです。同時に、自分の想像もできない世界に
子どもが向かっていこうとする不安もあります。でもそれらはすべて親の認識であり
不安です。まずは、親の都合で子どもの希望や勢いを止めないことをお勧めします。
お嬢さんは小4のころからタレントになるという希望をずっと変えないで持っている
ということですから、いっそのことその希望を膨らませるお手伝いをしてはいかがで
しょうか。そこに、ただ夢見るだけではなく、何らかの努力する要素を見つけること
ができるかもしれません。
「どんなタレントになりたいの?」と、タレントになりたいというのが何を意味して
いるのか聞いてみましょう。そして、思いっきり夢を語らせることです。そして、そ
うなるためにどんな準備が必要かを一緒に考えることです。タレントとしてのおしゃ
べりの能力、知識がないと話ができませんから普通に、いえ、これまで以上に勉強を
しないと、タレントとしてはやっていけないことがわかるかもしれません。歌えたり
、踊れたり、という才能も磨く必要があるかもしれません。親の経済的な余裕にもよ
りますが、もしできるのであれば、タレント養成スクールに通うのもひとつの方法で
す。学業もそれらのレッスンも、しっかりと続けられるのであれば、親は応援すると
いう姿勢を見せてはいかがでしょうか。ただふわふわと語らせるだけでなく、現実的
に語らせることで見えてくるものがあると思います。