中学校生活に馴染めず心配です
中学一年の娘は学校に適応できずに悩んでいます。楽しみに入学した中学校ですが、新しい環境の中で、なかなか慣れずに苦労しています。 クラブ活動にも参加していますが、そこでも先輩に打ち解けられないようです。もう少し慣れるまでクラブ活動はやらないほうがいいように思います。 娘は毎日疲れ切って帰宅します。 その消耗しきった姿が心配で、親としてどんなアドバイスをしたらいいのでしょうか。
新しい生活が始まったばかりでお子さんは毎日疲れていますね。
そして、親としてもさぞ心配しておられると思います。実はこの時期、どの子どもも多かれ少なかれ同じ状態だそうです。
我が家の娘が中学入学時に不適応であったとき、家庭訪問された先生がつぶやいた言葉を覚えています。
「この時期、生徒たちは多かれ少なかれ、皆互いに不適応なんですよ」その言葉で、必要以上に心配したり、口出しすることはやめようと心に決めました。
新しい環境に慣れるまでは誰も苦労するもの。まずは、必要以上に手出し口出しをせず、家をくつろげる場にして、疲れを癒せるよう配慮しましょう。
そのためにできることは子どもの話を聴くことです。その日あったつらいことを親に話すのは健全なしるしです。 誰かに聞いてもらって、心を浄化しようとしている証拠です。 面倒がらずに、熱心に耳を傾けてください。そして、話しきるまで待つと、子どもがアドバイスを求めているかどうかがわかります。 子どもが求めていないアドバイスをすることは、かえって子どもの心を疲れさせてしまう可能性があります。
子どもが「お母さんはどうしたらいいと思う?」と意見を求めてきたときだけ、控えめに話してはどうでしょう。 それも、「こうしなさい」とか「こうしたらいい」という話ではなく、お母さんの経験を話してください。 新しい環境になれずに苦労した話です。 そのあと、「あなたはどうしたいの?」と優しく問いかけてください。 クラブ活動も、彼女が続けているなら何らかの魅力があってやっているのでしょう。 親の目から見てもわからないことがそこにはあります。 何らかの結論を出すとか、すぐに子どもが元気になる、などということを求めず、一緒にいてください。 徐々に元気になっていきます。親の受容力が求められるときですね。