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中二男子 勉強に対して無気力です

中学受験しましたが、納得の得られる結果ではなく、結局第二希望の中学に通っています。一年の前半はそれなりに頑張っていたのですが、二年になってから勉強に身が入りません。定期テストの成績のことで話したときに、「自分はどうせやっても、、、」という否定的な言葉がありました。中学受験が思い通りいかなかったことをいまだに引きずっているのかと気になります。 その時の子どもに対するケアが充分じゃなかったかもしれないと後悔する気持ちもあります。

本人がどうなりたいかを聞いていきます

中学生になって、よい成績を取ろうとお子さんも何とか頑張ってきたのでしょうか。ところが、頑張っても思うようにいかないと、「自分はどうせやっても、、、」と思ってしまうのかもしれませんね。中学受験の時の心のケアのことを気にしておられるようですが、じっくり彼の思いに耳を傾けたことはありますか?親って意外と子どもが何を思っているか、どう感じているかを知らなかったりします。思い通りにいかずに傷ついているだろうとか想像することはしてもそれは親の想像でしかありません。お子さんとどう接するかいくつか挙げてみましょう。

本人に語ってもらう
お子さんが話し始めたら、とにかく本人に話してもらうことです。親は励ましたり、意見を言ったりせずに、相槌と質問でお子さんに話してもらいましょう。「そうなんだ」「それであなたはどう思うの?」「どうしたいの?」と、お子さんの話に質問しながらついていく感じです。話の内容が、親にとって聞きたくない内容だと、励まして元気を出させようとしてしまいます。「自分はどうせやっても、、、」などと言われると特にそう思うかもしれません。可哀想だし、聞きたくないのです。「あら、そんな風に思うの?」と受け止め、本人がどうなりたいかを聞いていきます。つまり、じっくりお子さんの気持ちを聞くのです。子どもが、親は話を聞いてくれた、自分を理解してくれたと思うことができたら、そのことが子どものやる気を高めます。親の期待や説教や励ましは一見よさそうに見えても子どものやる気にはつながりません。

スモールステップを推奨
お子さんが自分の気持ちを話すようになったら、成績の見方と努力の仕方を伝えましょう。成績はお子さんに対する評価ではなく、現在地点を示すものです。「こんな点数じゃだめだ」とみるのではなく、「今ここにいる」ことを確認します。まずは親自身が、点数がいい悪いではなく、そういった見方をすることですね。そして、次はどうするかを考えましょう。その時は、スモールステップで。例を挙げるなら、45点じゃだめだもっと頑張ろうでは、具体的に何を努力していいかわかりません。そこで、次回のテストではあとプラス5点取るために、得意なところでミスを出さないように丁寧に問題文を読むとか、焦点を絞ります。そして、5点上がったらお祝いします。そして、このやり方でいいんだよ、とお子さんのやっていることを認めましょう。これを根気よく何回か続けていけば、やる気も学習に対する興味も上がってきます。

学習以外のことにも耳を傾けて
友達との遊びやクラブ活動、中学時代は勉強以外にも子どもが夢中になることはいろいろあります。そういった話題が登場したら、熱心に耳を傾けましょう。誰と遊んでいるのか、どんな話題で盛り上がっているのか、何をして遊んでいるのか。耳を傾け、そういった活動を親が歓迎していることを知らせましょう。もっと楽しんでもいいということを伝えましょう。成績だけにとらわれず、お子さんの活力が上がってくるのを感じましょう。

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