友達付き合いがうまくない中3男子
特定の友達や誘って遊ぶ友達がいません。部活の子やクラスの子と関わることは出来てるようですが、遊びに誘ってはもらえず、誘っても断られたりで本人から誘う事も出来なくなりました。 たまに部活の子たちが遊ぶ約束してるのを聞いて、自分も行っていいかと聞いて行く事もありますが、なんとか遊んでる感じです。本人は友達と関わりたいタイプなので週末も遊びたいけど遊べない様子です。親としてできるアドバイスはありますか?
こういったお話を聞くと最初に思うのは、「お子さんは本当はどう思っているのか?」ということです。このご相談を寄せてくださった親御さんの心配はわかります。
お子さんの状態を心配して何とかならないものかと気をもんでおられるのです。ところが、問題の主であるお子さん自身はどうなんでしょうか。もちろん友達はいた方がいいです。
ともに楽しい時が過ごせます。友達がいた方が行動範囲や興味の対象も広がります。お互いに刺激しあいながら成長することができます。
ただし、友達を求めるその熱量は人によって様々です。新しい環境に入ると自分から積極的に声をかけて、すぐ周りと打ち解けて関係を作っていく人たちがいます。
人に対する熱量が高く、コミュニケーションが活発で交友関係を広げていく人たちです。片やあまり人間関係には積極的ではない人もいます。
誘われれば断ることはしませんが、自分の方から誘ったり、きっかけを作ることはあまり得意ではありません。
周りの人たちの流れを読んで、うまく気が合えばその中の一員として行動を共にすることが多いようです。
ところが流れに乗り遅れると、次のきっかけが来るのを待つため、友人ができるまでに少し時間がかかるかもしれません。
友達付き合いがうまくないとお子さんを観察しておられるようですが、お子さんは後者のタイプでしょうか。
このタイプの人は、前者のタイプに比べ、よりペースが合うか、気が合うか、好みが似ているか、価値観に共通するものがあるかにこだわることが多いようです。
お子さんはまだその人たちに出会っていないのではないでしょうか。お子さんは友達がいなくてさみしいと訴えますか?親しく遊ぶ友人がいないことが辛いと相談してきますか?
もしそうなら親にできることは話を聞くことです。傾聴しましょう。アドバイスはいりません。
現状に耳を傾け、これまでに仲が良かった友達とはどのように出会ったのかなど聞いていくとお子さん自身が気づくこともあるかもしれません。
高校、大学と進学するにつれて、自身の進路を決めていく都度、比較的傾向の似通った人たちと出会う機会が増えていきます。きっとその中でお子さんは、親しく付き合える友人と出会うことと思います。
親の心配から必要以上に詮索したりせず、お子さんの様子を見守ってください
エニアグラム
人の気質は生まれながらの遺伝によるものです。いわゆる性格と呼ばれるものは、掘り下げていくことで一人一人の傾向を知ることができます。
我が子の傾向を知ることは、その子の自立をサポートするうえでは最重要要素のひとつです。