高2の娘、突然友達から避けられるようになり、学校に行くのが辛くなりました
高2の娘、突然友達から避けられるようになり、学校に行くのが辛くなりました。以前から遅刻グセがあり、本人は遅刻してもバイトに遊びに行き、帰っても夜遅くまでダラダラして、翌日は眠くて遅刻。そんな中での友達とのトラブル。先生にも相談していますが、はっきりイジメと言う事でもなく、本人気持ちもわからず、今は様子を見ているとのこと。寄り添って話を聞こうと思っても上手くいかずいつも険悪に。大切にしてきたけど小さい頃から厳しく甘えさせて来なかったから親子関係が上手くいってないと後悔しています。でも今も娘の態度やだらしなさにどうしても小言が絶えず、もう一緒にいる事にも疲れてしまいました。こんな事で不登校になるのも悔しくて、わかっていても頑張って行くように言ってしまいます。 何を言っても心に響かなくなってしまった気がします。辛い。
お子さんが友達から避けられるようになったことも問題ですが、それ以上にお子さんを支えようにもうまくいかないことに困っておられるようですね。
ここでは、お子さんとのより良い関係について考えましょう。
私たちハートフルコミュニケーションでは、子どもの自立をサポートする子育てとして、「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」の3つを教えようと提案しています。
その中のふたつ「愛すること」と「責任」についてお伝えします。「愛すること」を教えるために子どもとどう接するかというと、とにかく丸ごと愛します。
例えばお嬢さんの年頃であれば、勉強しようがしまいがそのままの彼女を愛します。だらしなかろうと何であろうとそのままの彼女を愛します。遅刻しようがしまいがそのままの彼女を愛します。
愛するってどうやって?と疑問に思われると思いますが、それはそのお子さんの気質や状況によっていろいろやり方に違いがあります。ですが、どのお子さんにも共通する愛し方は、まずは小言を辞めることです。
親の心配から出る小言は、子どもの心を傷つけます。まずは、一日でもいいですから、小言なしに過ごしてみてください。一日小言を言わなかったら、次の日は優しい言葉をかけます。
「あら、完食ね。おいしかった?きれいに食べてくれて嬉しいわ」「食器を下げてくれてありがとう」などなど、お子さんがやっていることを観察し、認められることを見つけて言葉で感謝したり共感したりします。
それを一日、もう一日と伸ばしてください。親子関係を作るのはむつかしいことではありません。2-3週間で関係はすっかり変わります。
さて、ここからが肝心なところです。関係がよくなったらここからゆっくりと、「責任」を教えます。責任とは反応する能力のこと。
反応する能力とは、自分の生活の中で起こっていることに反応していく力です。例えば、遅刻。お子さんはなぜ遅刻を繰り返すのでしょうか。
ここには気質的要素もありますが、まずは観察してみましょう。観察を続けて、お子さんの気持ちやなぜ遅刻を続けるのかを想像してみましょう。
なんとなくその気持ちがわかるようになったら、お子さんと対話が始められると思います。
お子さんの気持ちを理解しないまま対話すると、あっという間にそれは対話ではなく、また小言になってしまします。
小言を言い始めたら、きっとまたお子さんは口を閉ざすでしょう。親が小言を言わずに、お子さんと対話できたら、お子さんはきっと遅刻を何とかしなきゃと思えるようになります。
お子さんは遅刻を続けるのはよくないとわかっています。ところがそれを何とかしようとするだけの勇気や力を出せないでいるのです。この対話法を私たちは、コーチングと呼んでいます。
子どもの発言を受け止め、一緒に何ができるかを考える対話法です。基本は信頼関係。親は自分を責めたり小言を言ったりせず助けてくれるとわかっていれば、子どもはオープンに語ってくれます。
高2と言えばもう大人。あっという間に、大学生か専門学校生。親の手が届きにくいところへ行ってしまいます。今のうちに関係を構築して、幸せな自立のために親のできることと向き合いたいですね。応援しています。
ハートフルコーチ養成講座
養成講座では、子どもとの信頼関係の構築や対話の仕方を学べます。