姉妹の嫉妬が辛いです

姉妹間の嫉妬に翻弄されているご様子が伝わってきます。色々な要素があるのでひとつずつ見ていきましょう。

まず、お子さん二人の気質が喧嘩には関係があると思います。生まれつきの気質にはもともと密な人間関係を求め、充分にそれが得られていないと感じると、それを得られているように見えるきょうだいに嫉妬する傾向のある人たちがいます。 どちらかのお嬢さんがその気質か、あるいは二人ともその傾向が強いのかもしれません。

二つ目の要素は、上のお嬢さんがすでに思春期の多感な時期に入っているということです。 この時期は、親への反発も激しくなりますが、一方で、もし、上のお嬢さんの気質が強く関係を求める傾向であれば、これまで以上にお母さんに自分を理解してもらうこと、お母さんが自分を見ているということを強く感じたい傾向が強くなります。 同時に、この時期は、親より友人達との関係の中で成長する時期でもあります。お母さんが自分のことをかけがえのないものとして愛していることが分かれば、より友人たちと過ごす時間に比重を置くようになっていきます。

まず一人一人のお子さんと一対一で時間を取ることはできないでしょうか。特に上のお子さんにはその時間が必要です。二人っきりで過ごす機会を持てませんか。お買い物に行く、お茶をする。 お子さんがお母さんを独り占めできる時間です。 お子さんの話を聞きましょう。お友達のこと、将来の夢、困っていることに耳を傾けます。傾聴出来ればいいですね。 親にじっくり話を聞いてもらう時、子どもの心は満たされます。愛は上から下に流れると言います。 お姉ちゃんが安定すれば、妹にも優しくできるのではないでしょうか。

三つ目の要素は環境です。シングルで子育て中という中でも、ご両親の援助も得られている様子ですが、お母さんの日々の様子が二人のお嬢さんの状態に大きな影響を与えていることに配慮が必要です。 二人のお子さんにとっては、お母さんと言う環境が最も重要といえるでしょう。お母さん個人の生活は今充実していますか？もちろん子育てで忙しいと思いますが、仕事やご自分のやりたいことのために時間を割いていますか？ 今の生活を楽しんでいますか？女の子にとって人生のモデルは母親です。母親が生き生きと自分の人生を楽しんでいるとき、子どもたちは自分もそうなるんだと思えます。 生活の中で、お母さんの目の中に輝きを見つけられたら子どもたちは安定します。 必要以上にお母さんの気持ちをこちらに向けようとする必要がなくなります。お子達のケアも必要ですが、ご自分のケアをお忘れなく。