17才 高校3年の娘が死にたいといいます
17歳高校3年の娘が生きていたくない、生まれてきたくなかった。死にたいといいます。 理由は毎日が楽しくないとだめ。自傷行動はありません。基本わがままです。 私達夫婦も高校に入ってから別居し、離婚はまだですが、不安定な家庭でお婆ちゃんとの仲も悪い。 常にイライラし、成績も1番じゃないといけないし理想が高く、完璧な自分でないといけないと思っているようです。 部屋は散らかり、勉強以外何もしない。教材なども一切片付けず、プリントはぐちゃぐちゃ。 娘と向き合うため色々しましたが、3年間何もかわりません。 早く大学進学し、巣立ってくれと心の中で思ったりしてます。ひとりっ子の娘。 仲良くなりたいですが、反抗期で会話するとケンカ、娘が癇癪、地団駄ふみ、大声で怒鳴り。 毎日が辛いです。
生きていたくない、死にたいなどと子どもに言われたら本当につらいですよね。子どもへの心配と同時に、親自身が否定されているように感じるのではないでしょうか。自分がやってきたことが間違っていたのではないか。
自分の対応の仕方が悪いのではないか。そんな思いでいっぱいになるのではないでしょうか。どうしたらいいか、まず親の状態を整えることです。
親が罪悪感を抱えながら、子どもと向き合うと、つい子どもをなだめようとか、親の現状を理解させようとかしてしまいがちです。
お子さんと向き合って3年間頑張ってこられたようですが、それは子どものあるがままを受け止めるというより、彼女を何とかしようとする努力ではなかったでしょうか。
親の状態が事情により不安定な中、そのことを分かってほしいとか、そんな中でもお嬢さんにはきちんと生活してほしいとか、しっかり勉強してほしいとか、勉強のことは気にせず朗らかに暮らして欲しいとか、
そんな思いでやってこられたのではないでしょうか。
一方、お子さんが求めているのは何でしょう。お子さんはお母さんに、今感じている日々の葛藤の受け皿になってくれることを望んでいます。子どもだったころとは異なり、お子さんは大人になるために今自分の中で懸命に戦っています。
それが思春期です。それは時に苦しい作業です。特にご両親の別居という環境の中、お嬢さんはお嬢さんなりの苦しみの中にいるのです。
それをうまく表現できない彼女は、生きたくない、死にたいと表現しているのです。ある意味それはとてもいいことです。
内にこもるのではなく、言葉にして声に出して訴えることで、彼女のストレスは発散されていきます。そしてその気持ちの受け皿にお母さんを選びました。
それはベストな選択だったと思います。お子さんにとって、お母さんが一番安心できる存在なのです。
彼女をよくしてあげたい、穏やかに過ごさせたい、にこやかでいて欲しい、など親が願うことの全てをいったん忘れて、ただ彼女と一緒にいましょう。彼女の好きなものを作ってください。食事を一緒に楽しみましょう。
お買い物に誘ってください。彼女の話に耳を傾けてください。「死にたい」といったら、「辛いんだね」と寄り添ってください。ただそばにいて、話を聞いてください。
何を言おうが否定も励ましもなく、ただ受け止めてくれて、一緒にいてくれれば、お子さんの気持ちは落ち着いていきます。
そして、そのために大切なことが、親の気持ちが整っていることです。ご夫婦の関係のこともあり、葛藤することの多い時かもしれませんが、落ち着いてご自身にとって一番いい未来は何かを考えてみてください。
見栄も、体裁も、意地も、ある意味どうでもいいことは脇において、ご自身が一番願うことのために前進されることです。お母さんが確信をもって自分の人生を歩んでいけば、それと並行してお子さんは落ち着いていかれることでしょう。