高校2年生の男子、泣きながら不安を訴えます
勉強や部活が思うようにいかず不満を訴えるようになりました。2時間や3時間も泣きながら訴えることがあります。課題が終わらないなど、何か逃げ出したい困難がある時、それと関係ない、または付随するいろいろな文句をぶつけてくるのだと分かってきました。家がいや、ご飯が美味しくない、学校をやめたい等とも言います。結局、嫌なことから逃げたくてありとあらゆる不満をぶつけてくるようです。相手は、母親である私にだけです。父親には話をしません。私も辛いですが、とことん聞いたり話し合ったりして、今までなんとか乗り切ってはきました。もうすぐ高校3年になります。 嫌なことから逃げ出したい時に大騒ぎするという行動を何とかしてほしいと思っています。冷静に対処できるようになるために、親としてどんなアドバイスをしたらいいか悩んでいます。
高校2年なって急に始まったことでしょうか。それ以前はどうだったのでしょう。お子さんの日常に何か大きな変化はありましたか?それにしても、2‐3時間も泣いて訴えるというのは、かなり不安が高まっているようですね。
彼が訴えているのは、不満ではなく、不安だと思います。ですから、不満を訴えているというよりは、不安にとらわれている彼が、その不安を払しょくするためにお母さんに話しているのです。
不満というのは、何か実態のある現実が嫌で、それを変えてくれというようなときです。
このおかずは味が薄いという不満は、調味料で解決することができます。不安は実体がないので、解決するのが難しいものです。
ただ、その相手がお母さんであるということ、お父さんではないということは、お母さんがお子さんにとって安心の場になっているということです。その安心の場をしっかりと確保することが重要ですね。
そして、お母さんは彼の訴えに付き合って話を聞いておられるようですね。お子さんの傾向もよくつかんでおられます。話を聞くときは、不満を解消する聴き方ではなく、不安を受けとめる聴き方をしてください。
その違いは、彼の言っていることを何とかしよう、解決しようとするのではなく、とにかくすべてを受けとめることです。
そして、その状態が続くようであれば、医師に相談することをお勧めします。医師の診断の基、適切に治療を受け、カウンセリングなども利用しながら日常生活に適応することが可能です。
何とか家族だけで頑張るよりは、その方がより専門的なサポートが得られるでしょう。
もともと不安を感じがちなお子さん鍵となるのは、安全基地であるお母さんですだったとしたら、これまでも何かを決める必要があるときには、「どうしたらいいの?」と相談があったと思います。
親が決めて指示するやり方ではなく、一緒に考え、子どもが小さな選択を積み重ねるような環境があれば、次第に自分の選択を信じられるようになります。
自分で決めてやったけど、不安に思ったようなことは起こらなかったという体験を積み重ねていけば、自分の不安にも冷静に対応できるようになります。
鍵となるのは、安全基地であるお母さんです。お子さんの不安を一手に聞くのですから、お母さんが不安になってしまうことを避けたいと思います。ご主人やご友人、信頼のおける話せる仲間に頼ることです。
お母さんも、お子さんに関する不安を聞いてもらう必要があります。どうぞ無理をしないように。応援しています。