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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

子どもが家族と関わろうとしなくなりました

中二の娘です。「おはよう」「いってらっしゃい」などの声かけに反応しなくなり、食事も家族とは一緒にとりません。 その態度に最初はいらだち、今では日々不安が募ります。 子どもに何かが起こっていたとしても話してくれないので、何もわからず、娘を見失ったようで怖いです。

お子さんは、今、自分が何者かを模索しています

苛立ちと不安。思春期の子どもを持つ多くの親の気持ちを表す言葉ではないでしょうか。 可愛かった子どもが口答えするうちはまだいいのですが、話さなくなり、食事も一緒にとらなくなるというのは、親にとってどう対応していいかわからない、つらい状態ですね。 整理してみましょう。

まずお子さんは学校へは行っているようですね。クラブ活動はいかがですか? これらの活動が今まで通りに行われていれば、まずは一安心です。学校の先生に様子を確かめるというのも一つの方法です。 こんな時に備えて、親は先生と常に話せる関係を作っておくことが重要です。 学校での様子も、特に問題ないということであれば、そっと見守りましょう。

今お子さんは親と距離を置いて、自分のアイデンティティーを見つけ出すために模索しているのです。 アイデンティティーとは「自分は何者であるか」という自己認識です。 幼少のころは、親のアイデンティティーに沿って生きていましたが、思春期は親から離れて自分のそれを確立するときです。 この時期、子どもは極端に親を嫌ったり、荒々しい態度をとったりもしますが、思春期とはそういうものです。

やってはいけないことは、その態度にむきになって、子どもを思い通りに動かそうとすることです。 口うるさく指示したりその態度を批判したりすると、子どもの態度は余計に反抗的になります。 この時期、親がおおらかな気持ちで子どものそのような態度を受け入れることが大切です。 時期が来れば子どもは戻ってきます。でもどうしても不安だというなら、ちょっと時間を取ってこんな声掛けをしてみてはいかがでしょうか。

「これまでと違って口を利かなくなったり、声掛けに反応してくれないのはさみしい。 でも、うるさく言わない努力をして私はあなたを見守ります。 一つだけ約束してほしいことがあります。何か困ったことがあれば、必ず相談してほしい。私たちはあなたを守るために何でもします」