クラス内の派閥抗争に巻き込まれている娘
小6女子です。クラス内でのグループ派閥抗争に巻き込まれているようです。グループのリーダー的存在の子の意向で、誰とでも自由におしゃべりできる状態ではないようで、可哀そうに思います。 親が口を出してよいものでしょうか?
女友だちの相談事を聞くかのように、じっくり話を聞くところから
いつの時代も、そうした問題はあるのですね。我が家の娘は、女の子特有のそうした問題に巻き込まれることはありませんでした。 が、独りぼっちでいたり、唯一の友だちに振り回される姿は目にしていました。 子どものそんな姿を見て、親としては可哀想…何とかしてあげたいと思ったものでした。 その当時の私は、親としてやってあげられることは…とか考え、親目線での助言をしてしまい、鬱陶しがられていました。 今思えば、子どもの声を聞いてあげるということが出来ていなかったと思います。 そんな私の反省点から…まずは、お子さんの話をじっくり聞いてあげるということをオススメします。 小6の女の子と言えば、思春期に差し掛かっているかもしれませんね。 なので、親としてというよりも、友だちの相談にのるようなスタンスが良いかもしれません。 話を聞いたら、親の意見はさておき「○○ちゃんは、どうなったらいいと思う?」とか「どうしたい?」と声をかけるのは どうでしょう。 お子さんも、そこで改めて自分はこんな事を思っていたんだ…と気づくかもしれません。 そこから、また何か考えていけるのではないでしょうか。 今は表面化しない問題も多々あるので、大人の介入が必要なこともあるかもしれませんが、それもまずは、 子どもの話をよく聞くところからだと思います。
子どもからの答えをじっくり待って
私は塾講師をしておりますが、ちょいちょいこの手の相談はありますね。 思春期を迎える小5・6生の女子が一度は通ることが多いお悩み。そしてそれを聞いた親御さんのお悩み。 ここは子ども同士の関係に口を出すのではなく、親から子どもにどのような声掛けが一番いいのか一緒に考えてみませんか? 「何かできることある?」「どんな状況なのか教えてもらえるかな?」など一緒に考える、サポートするような声掛けがいいです。 じっくりゆっくり待つように心がけてみましょう。この時のお子さんの気持ちは大人が思っているより複雑です。 すぐに言葉にできないことが多いので、具体的な言葉やすぐに答えを出すことは意外と難しいもの。 「後でまた話そう」など時間を置くのもお勧めです。 それから、お子さんからポツポツ話してもらえたら「話してくれてありがとう」と話してくれたことを認めてみてください。 相手が親であっても言うことは勇気が必要なのです。それから親ができることや本人の意見を聞いてみてください。 少しずつ前進すると思います。すぐに解決できないことだと思いますが、お子さんも親御さんも成長する良いチャンスです。 気がまえず、ゆったりした気持ちでいてください。
心の成長を見守る
お友達と自由におしゃべりが出来ないと、お母さんから見ると学校生活が楽しめないのではないかと心配してしまいますよね。 どんなときも、子どもは笑顔でいて欲しいというのが親の思いなのかもしれません。 我が家にも娘がいますが、仲良し3人グループでふざけて、ある女の子に不快な思いをさせてしまったことがありました。 学校から連絡をもらった時には、何てことをしたのだろうと思わず怒りが湧きました。それを抑えながら、娘に話を聞きました。 「自分はいじめたというより楽しんでいて、相手の子も楽しそうに笑っていた。」とのことでした。 娘は先生に叱られたあと、分かってもらえない先生への怒りの気持ちや仲の良い子が自分よりもたくさん叱られて可哀想だったこと、 相手の子は笑っていたからもしかしたら一緒に遊んで欲しかったのかもしれないなど、たくさんの気持ちを話してくれました。 辛そうな娘の話を聞いていると、ついつい可哀想という気持ちが先走ってしまう親心ですが、 その経験から学校で嫌な思いをしたら誰かに伝える、そして相手が嫌だということに気付いたらどうしたら良いか考えるといった コミュニケーションを学べる場なのだと気付きました。 お子さんが自分の気持ちを吐き出すことで、考えるきっかけになります。様子を見守ってみるのはいかがでしょうか。
思春期の友達関係を学んでいる時。様子を見てはいかがでしょうか
子どもが自分の思うように過ごせてないと切ない気持ちになりますね。自分の思いを伝えられない娘を見て、辛かった事があります。 娘が小6の時のことです。 ある日の夕方、娘の友達が家に来て、玄関先で長い時間、話していました。 家に入ってきた娘は泣きながら自分の部屋に閉じこもっていました。 友達は仲良くしているグループの中で仲間外れにされたと感じる事があり、訴えに来たそうです。 でも、身に覚えがないことで、「言っていることが分からない、明日学校でもう一度話す」と泣きながら言い、 夜ご飯も食べずに寝てしまった娘。私は、うまくいくことを願いながら次の日の放課後を待ちました。 娘は笑顔で帰宅し、友達の誤解だった事が分かり仲直りしたと報告してくれました。 私がした事は、娘なりの友達との付き合い方があるので、アドバイスはせず、話を聞くことに徹しました。 また、娘は、あまり自分を主張しません。 ですから、和解する力・相手がどんな状態でも自分の行動や気持ちを話せる力、そういう事も学べたらと思って、 学校へ送り出しました。これからの人間関係、すべてが思い通りになるとは限りません。 そんな時、自分にとって良い距離感を持ちつつ、自分の考えを言えたらと思います。困り事は学びのチャンスです。 明らかに親が対応しなければいけない場合は別ですが、友達との関係を学んでいると思って、様子を見てはいかがでしょうか。
安心して相談できる親子関係になろう
我が家の娘も丁度小学校の高学年くらいから、クラス内のグループ関係について、時々悩むことがありました。 ある時は怒り、またある時には戸惑い“自分はどうするべきか?”と、母である私に相談や疑問を投げてくれました。 私はその度に、娘の話に耳を傾けアドバイスや小言ははさまず、まずは興味をもってしっかり子どもの話をきくことを心がけました。 そうすることで、高校生になった今でも娘は結構、友人たちとのアレコレを(全てではないと思いますが)話してくれます。 今こそ、お子さんにとって親はいつも側で見守り、安心して話せる相手であるという、 子どもとの関係性をつくるよい機会になるのではないでしょうか。 子どもの話しを真剣に聞くことで、親が自分の学校や友達関係、つまり自分にとても関心があり、 大切に思われていることが伝わります。また、子どもの学校などでの様子が良く分かります。 グループ抗争のみならず、クラスの雰囲気や先生の対応などの状況が見えていると、 今後もし学校や先生のサポートを依頼することになっても、話しがスムーズに出来るはずです。 お子さんが悩んでいる姿を目にすると、お母さんも心配になり忍耐の必要なところかも知れません。 ただ、お子さんが直接いじめなどを受けているようではないので、ここは子どもを信じて少し見守ってみませんか。
思春期になると、子どもが友達関係でのストレスを抱えている場合も増えていくように感じます。 ただ、このような人間関係に関わる悩みは社会に出た後も必ずといってもよいほど、ついてくるもの。 職場での人間関係やママ友とのお付合い等、これから先の長い人生で幾度となく乗り越えて行かなくてはならない問題です。 その第一歩、と捉えてみてはいかがでしょう。悩みながら本人が一つ一つ乗り越えていくことが、必要な人生経験だと思います。 悩んでいる時、そばで見守り何が起こっても寄り添ってくれる親という存在がいることはとても大切。 それがあれば子どもは外の世界でも強く生きていけると思います