勉強のことになると親子喧嘩になります
小5女子です。 宿題でわからないところがあると聞いてきますが、私が説明してもなかなか伝わらず、たびたび喧嘩になってしまいます。 それ以外でも、勉強の話題になると嫌な雰囲気になることがあり、思春期にさしかかったと理解しつつも、 どのように接していいかわかりません。
会話を楽しむチャンスです
「宿題で分からないところを聞いてくる」なんて、お子さんはお母さんをとても頼りにしているんだなぁと思いました。 そして勉強に対して分からないところを何とかしたいという意欲的なところも見られます。 お子さんのやる気の芽をぜひ大切にしてあげたいですね。でも時に、親が子どもに「教える」という行為は、難しいこともあります。 私の場合は、宿題を頼られたことはありませんでしたが「分からない~」と子どもがグズっているとこちらまでイライラしてしまいました。 娘はそのせいか?宿題嫌いになってしまったため、当分の間は口を挟まず見守ることにしました。中学生になっても「分からない~」という場面に出会ったので、今度はリベンジ。 動画の解説を一緒に探したり勉強の愚痴を聞いたり、娘に付き添いながら会話を楽しんでいました。すると、勉強に対しての自分の気持ちを語ってくれるようになりました。 今思えば「分からない!」という言葉の陰に娘の甘えたい気持ちや分かって欲しいという気持ちが隠れていたような気がします。 お母さんが教えて喧嘩になってしまうのなら、勉強を教えてくれる人は、周りにたくさんいるはずです。 お友達だったり先生だったりおじいちゃんおばあちゃんだったり・・・お子さんの身の周りでそういった人がいないかお子さんと一緒に探してみるのも良いかもしれません。
自分の気持ちを整理するところから始めてみては?
親子喧嘩…憂鬱になりますよね。私も、現在大学生の息子が小4くらいの頃、よく喧嘩になりました。 そして、喧嘩になる度に「もう二度と教えない!」と思ったものでした。 今現在、私は仕事で小学生の子に勉強を教えていますが、当然そこでは、喧嘩にはなりません。なぜなら、お互いが先生と生徒という立場をわきまえているからです。 子どもが親に勉強を教わる時に、遠慮はありません。子どもは親だからこそ、その時々の気持ちをストレートにぶつけてくるでしょう。お子さんは、思春期にさしかかっているとのこと。 本人にも分からないイライラもあると思います。そんな時、親はどのように対応したらいいのでしょうか?子どものことを、何とかしたいと思う気持ちになるかもしれませんね。 でも、そんな時こそ、喧嘩になってしまった時、自分がどんな気持ちや考えがあったのか、改めて思い返してみてはどうでしょうか?人の言動は思考からと言います。パターンが見えてくるかもしれません。 また、その自分の気持ちを整理した上で、お子さんと話をしてみてはどうでしょう?例えば、美味しいものを食べながら…なんてイイですね。 「いつも、怒っちゃってごめんね。お母さん、こんな気持ちだったんだ〜」お母さんの正直な気持ちを伝えたら、お子さんも素直に「私は…」と話してくれるかもしれません。 そうした話をする中で、勉強する時の親子喧嘩を減らす方法を、楽しいミッションとして2人で話し合えたらイイですね。
外で信頼する場所を探してみる
小学5年生になると学習内容も今までよりぐっと難しくなって、親御さんが説明するのも一苦労…なんてことはありますよね。 私は塾講師をしておりますが、やはりこのぐらいの学年からのご相談が多くなります。 高学年になると塾に通うお子さんが多くなり、どの塾もわかりやすい授業を提供するように日々努力しています。ここは家ではなく外で勉強を教わってもいいのではないでしょうか。 ここでポイントなのが、①どういった形態(集団、個別、オンライン、自学型など)がいいのか、②子どもだけではなく親が望む形態、そして③決めるのであれば、そこの担当の先生を信じる、ということです。 特に③は親の「ここならうちの子を任せられる!」、子どもの「ここだったら楽しく通える!」という期待と信頼が必要です。 塾に限ったことではなく、担任の先生やクラブチームの監督など、信頼したほうが素直に身に付くことが多いと思います。 「大丈夫かな…?」と心配になるときもあるかもしれませんが、心配の一言が伝わるとお子さんにも影響を与えてしまいます。 もし不安だったら直接電話とかで聞いてもいいと思いますよ。「信頼すること」は簡単ではないかもしれませんが、心からそう思うことができればきっと安心して預けることができます。 お子さんと一緒の目線になって色々探してみてはいかがでしょう。
お母さんにできることは何かな?
お子さんは、分からないことを投げ出さずに宿題をしようとしているのですね。 小学校高学年になると、親の言うことをそのまま受け入れられない時もありますね。 我が家の息子は、かつて中学受験をすると自分で決めたにも関わらず、必死に勉強する様子がなく、私はイライラして、こうするべきという、自分の価値観を怒りながら伝えていたと思います。 それでも、息子は反抗せず私の話を聞いてくれていました。あの時、何をしてあげれば良かったのか、今でも考えてしまいます。 勉強を教えて、と言ってくれるということは、お母さんを頼りにしているのですね。 お互い落ち着いて話せる時に、「お母さん、勉強の事で喧嘩をするのは嫌なの。」と正直に伝え、その上で、これからどうやって勉強していくのが良いのか一緒に考えてみてはどうでしょうか。 どのような形で勉強するにしても、親のサポートは子どもの力になります。 「お母さんにできることは何かな?」「できることがあったら言ってね。」などと、お子さんがお母さんに何を求めているのかを子どもにより沿うことで見つけてみてください。 お子さんはまだ気づいていないかもしれませんが、思春期の入口が見えてきている今、お母さんに求めるものが変化しつつあるかもしれません。 お子さん自身の求めていることが見つかるよう、話を聴いてあげてくださいね。
愛に気づき愛を伝えよう
今回のお悩みを読み、数年前の我が家の光景を昨日のことのように思い出しました。 娘は中学受験をしたので、小学校高学年の頃は塾の課題をめぐって、都度口喧嘩さながらのバトル状態でした。 高校生になった今でも、「勉強の話になるとママは直ぐにイライラするから…」と指摘されています(苦笑)。 今振り返ると、そのイライラ=わが子への期待であり、愛情の裏返し現象であるような気がしています。 そして、その怒りの実体はわが子に対するもの以上に、実は上手く伝えられない自分自身への苛立ちだったのではないかと思います。 困っている子どもをなんとか助けてあげたい!そして、さすがママ!と思われたい、それは親としてごく自然な感情です。 私たち親自身がそのイライラの根っこに気づいたら、時には子どもに対して直接そのことを伝えてはいかがでしょうか。 「ごめんね。大切なあなたのことになると、ママはつい一生懸命になってしまう・・・」と。そうすれば、自分自身とお子さん双方の気持ちがすこ〜し和らぐかも知れません。 また、私にはイライラを回避する方法がいくつかあります。 イライラが襲ってきたら「なんだかイライラしてきたぞー」と声にだす、一旦その場から離れてクールダウンする、水を飲む・・・など、 ご自分なりの回避策を見つけておくと結構役に立ちますよ。
お子さんから頼りにされ、それに一生懸命応えようとされておられるお母さんだからこそのお悩みです。 頑張っておられますね。 私は子どもからの質問を一度預かって、解答を見ながら子どもへの説明を練習し、落ち着いてから再度2人で問題に向き合う。気持ちと時間に余裕がある時はそんなことをしていました。 でも、決してそんな時ばかりではないですよね。時には「うーんパパに聞いてみようか?」とか「先生や分かりそうな人に聞いてみて!」というのもありだと思います。 大切なのは、決して勉強を挟んで親と子どもが対峙するのではなく、常に親は子どもと同じ側で寄り添い親子で勉強やその悩みに取り組むことだと思います。 時にはお互いにイライラしてしまうことがあっても、勉強が終われば、その怒りは一旦休憩。脇に置いて、仲良く美味しく一緒にご飯をいただきましょう。