小2女子、学校の事をあまり話してくれない
小学2年生の娘の母親です。今までは、学校であったことを色々話してくれていたのに、最近はほ とんど話してくれません。こちらから何気なく聞いても「特に変わったことはない。」と言うだ けです。休日や放課後は、友達と遊んだり、楽しそうにはしていますし、懇談会では、担任の先 生に「特に問題はありませんよ。」とも言われます。色々聞き出したい気持ちと、話すまで待ち たい気持ちが入り混じって、落ち着きません。
お母さんから、親子の対話を楽しむ時間を作ってみませんか?
お母さんの落ち着かないお気持ちお察しいたします。 お嬢さんは、まだ2年生ですが、もう2年目で、学校の生活リズムにも慣れ、お母さんに知らせる ような変化はないと思っているのかもしれませんね。 そこで、お母さんの気持ちの整理とお嬢さんとの コミュニケーションを深めるために、まず、 小学校でのどんなことを知りたいのか、何のために聞き出したいのかを具体的に書き出してみて はいかがでしょう。 そうすることで、話してくれるまで待つ事柄と聞いた方がいいことがはっきりし、気持ちも落ち 着かれるのではと思います。また、心配に思うことがあれば、お母さんの大切にしたい思いなど を、子どもに理解できるように伝えたり、お嬢さんの思っていることを教えてもらうスタンスで の対話も考えられます。例えば、「今日学校で~の行事があったね。あなたは、参加して、どん なことを思ったかを教えてくれる?」など話を聴かせてもらう気持ちで、お嬢さんの体験を振り 返る時間にします。親子で共有することで、学びが深まり、表現力も伸び、お嬢さんも、「お母 さんとの対話って楽しい!」と思えるかもしれませんね。お互いにコミュニケーションを楽しい と思える機会となりますように!
学校以外の話もしっかり聞く
お子さんが学校のことを話してくれなくなると、何かあったのかなと親は心配になったり、さび しくなったりしますよね。お子さんは、休日や放課後は友達と遊んだり楽しそうにして、先生か らも「特に問題はありませんよ」と言われたのであれば、今のところはあまり心配することはな いかもしれません。我が家の息子はそもそも最初から保育園や学校のことをあまり話してくれず 、高学年・中学生と学年が上がるにつれ、さらに話さなくなりました。どうしてなのか聞いたと ころ「面倒」「いろいろ言ってくるのがうるさい」と言われてしまいました。我が家の場合は、 私が「聞きベタ」だったと反省しています。最近は息子が学校の話題以外のことでも何かしら話 してきたときは、自分の意見は言わず、ひたすら聞き役に徹するようにしています。すると少し ずつ学校のことも話すようになってきました。一見遠回りのようですが、子どもの様子をよく観 察して、いろいろな話題をしっかり聞くことが、結局は学校のことを話してもらう近道だったの かなと思います。普段から子どもの話をしっかり聞いていれば、だんだん学校のことも話題にあ がるでしょうし、何よりお子さんが困った時に、お母さんなら聞いてくれる、と素直に打ち明け てくれるのではないでしょうか。
お母さんから日常の話をしてはいかがですか?
私の場合、自分の母に「あなたは学校の事を何も話さない」とよく言われました。話さないだけ で楽しくなかったわけではありません。逆に我が子の学校の様子は気になりながらも、自分自身 が話さない子どもだったので、そんなものだと受け止めていました。お話のご様子からすると親 には話さないけれど、娘さんは楽しく平和な学校生活を送っているような気がします。 でも、親としてはそんな平和な日の話も聞きたいですね。そこで、お母さんから自分の何気ない 日常の話をしてみるのはいかがですか?娘さんが特別に話す程の事はないと思っていても、お母 さんの話を聞くと話したくなったり、思い出すこともあるかもしれません。そして、お子さんが 楽しく話している時は、「そこはこうすれば、もっとよかったんじゃないの?」などのアドバイ スはグッと我慢して、お母さんは聴き手として会話を楽しんでいただけたらと思います。さりげ ないアドバイスも子どもにとっては注意されたと感じるようです。私もせっかくの機会を台無し にしてしまったことがあります。お母さんの話につられて、娘さんも学校での何気ない出来事を 話してくれるといいですね!
あのねゲームはいかがですか?
お気持ち、よくわかります。我が家のお喋りな息子も小学生の頃、急に話さなくなり心配し たことがありました。その時は、自由帳をハサミで無駄に切るなど、明らかに様子が変でし た。心配のあまり聞き出そうとすると、とても不機嫌になりました。しばらく見守っている と、学級通信に「○○君が転校することになりました」という記事が!…その子は、息子が大 好きな友達でした。言葉に出来ない程の衝撃だったのでしょう。お子さまの場合は、楽しそ うに遊んでおられ、担任の先生からも「特に問題はありませんよ。」とのこと。そこで、お 母さまの心落ち着かぬ時間を「あのねゲーム」でお子さまとの心通う時間に変えてみません か?「おもしろかったこと」「嬉しかったこと」「頑張ったこと」「腹が立ったこと」「悲 しかったこと」というお題を、それぞれ5枚の小さな紙に書き、折りたたんで見えないよう に袋に入れます。くじ引きのように一つ取り出して、それに添った出来事を「あのね…」と 話すゲームです。もちろん、お母さまもご一緒に。家族でやってもいいですね。ルールは、 一つだけ。聞き終わったら「嬉しかったね。」というように、お題の言葉を心を込めて言う のです。ほっこりしたり、意外な発見があったりしますよ。
ママ友情報大作戦!!
お子さんの様子が気になるお母様のお気持ち、わかります。私も、子どもの元気がないとき、気 にはなっても、なかなか話が聞き出せませんでした。しかし、懇談会の時に、「あ!!うちの娘 は担任の先生と合わないんだ!」と、やっとわかりました。もう少し早く気づいていたら、違っ たサポートができたのに…と思いました。その頃私は、ママ友と呼べる人があまりいなくて、一 匹狼的な母親で…と言うとかっこいいのですが、結局、友達や先生の情報が、娘からしか入って こなかったのです。私のこの反省をもとに、ママ友さんがいらっしゃるなら、授業参観などの折 に、学校の様子、クラスメートの様子などを何気なく聞いてみたらいかがでしょう?あと、最近 はホームページが充実している学校も多いので、覗いてみると、お子さんだけでなく、周りのお 友達や先生の様子も分かります。外堀から固めていくと、案外お母さんの気持ちも落ち着くかも しれません。あと、うちの娘は、幼いながらも、ちょっとしゃれたカフェが好きで、そこでは色 々話してくれました。家以外の所で、気分を変えておしゃべりするのもいいですよ。
お母さんにしたら、まだ2年生ですが、きっと、お子さんにしたら、もう2年生なんですよね。 親の、知りたい気持ち、聞きたい気持ちと、子どもの、大丈夫だよ!心配しないで!という気持 ちが、交差してしまいますね。聞き出すというスタンスではなく、お母さんも一緒に楽しく話を してみて、そこでなにか学校の話題が出てきたら、フムフム、なるほど、そうなのねと、共感し て聴いてみてください。お子さんの心には「話を聴いてもらえた安心感」が、お母さんの心には 「話を聴かせてくれた安心感」が生まれると思いますよ。親子の温かなコミュニケーションの時 間が持てますように。