小3の娘が仲間外れにされているようです
「今日学校でどんなことしたの?」と聞いても、「忘れた」となかなか話してくれない娘。
先日「昼休みはどうやって過ごしてるの?」と聞いたところ、
「ひとりでいるよ。誰も仲間にいれてくれないんだもん」と言います。
家にいる時は明るく何の問題もなさそうな娘が、どうしてそうなっているのか、本人に聞いても「わかんない」と答えるだけ。
このままではイジメに発展したりしないだろうかと心配でなりません。
先入観を持たずに、子どものありのままを受け止めよう
子どもから「遊んでくれない」なんて言葉を聞くと、親としてはどういうこと?この先どうなるんだろうと心配になります。
でも先のことを心配するあまり、目の前の子どもの気持ちを見失わないようにしたいですね。
以前、目撃した光景がそのことに気づかせてくれました。
立ち寄った公園で、大勢の子どもが遊んでいた中に、一人仲間に入れていない子どもがいました。
そして正義感の強そうなお母さんが、子どもたちを集めて、「なんで仲間に入れてあげないの。かわいそうでしょう」と、
みんな仲良く遊ばせようとしました。
そのあと、その子は仲間に入れてもらったけど、一人の時より表情が暗くなり、なんだか悲しそうでした。
もしかしたらその子は一人でさみしかったけど、他人に言われることで、自分の立場が「かわいそう」なんだと感じ、
余計につらくなったのではないかと思いました。
他から見れば辛い状況でも、本人にはまだそれほどの思いはなく、自分でどうすればいいのか考えたり、一歩踏み出すか、
助けを求めるか葛藤している最中なのかもしれません。
子ども自身が現状をどう受け止め、どうするのか考えることが子どもの成長につながります。
心配するあまり、不安な気持ちをそのまま子どもに伝えることで、親の先入観を植え付けないように配慮していきたいですね。
まずは先生に相談して静観してみる
お子さんから「昼休みはひとりでいる、誰も仲間に入れてくれない」と聞いたら
「いじめられているのでは。仲間はずれにされているのでは」と心配でたまらなくなりますよね。
友人の娘さんが低学年の時でしたが、友人が帰宅してから学校の様子を聞くといつも「今日も一人で遊んでいた」というので
大変悩んでいたことがありました。
学校や学童の先生に相談したところ、実際は学校でも学童でも元気にたくさんのお友達と遊んでいたことがわかって安心した、
ということがありました。
今回の相談は違うケースかもしれませんが、まずは先生に相談して娘さんの学校での様子を聞いてみたらいかがでしょうか。
いじめに発展するようなことがないかも含めて、先生に少し気を付けて娘さんの普段の生活を見てもらい、
先生から学校での様子を教えてもらえたらお母さんも安心されると思います。
小3にもなると、女の子は精神的にも成長がみられ人間関係も低学年時代より複雑になってくる時期だと思います。
親は普段は子どもの話を通してしか学校の様子がわからないので不安が募りますが、
まずは先生に相談してしばらく様子を見てみたらいかがでしょうか。
子どもには安心感を
娘さんが話してくれることを聞くと、その場を見ていないだけに仲間はずれにされていないのか心配になりますよね。
もしも、イジメだと分かった場合という前提でこの先を読んでいただければと思います。
私の子どもが学校に行けなくなった時のことを振り返ってみました。
本人と話すのはもちろんですが、それと並行して担任の先生に話を聴く→学校カウンセラーに相談する→市の相談機関に電話する
の順に動きました。
ただ、何といっても一番大切なのは、子どもがどんな状況にあっても「あなたは大切な存在だよ。」と
子どもに強いメッセージを送り続けること。
そして、親として「何が起きても大丈夫。
あなたを守ります。」という気持ちでどっしり構えておくことによって、子どもに安心感を与えることだと思います。
(実際は、親はそれどころではなくオロオロしてしまいましたが。)
子どもと親だけで解決するのではなく、相談機関を頼ったり、家庭と学校以外のお子さんに合いそうな居場所を調べるなど、
対応策をいくつか準備しておくことは、親自身の安心感につながり、ひいてはそれがお子さんの安心感につながるかと思います。
子どもが自分で乗り超える力を信じよう
子どもが仲間外れにされているかもと思うと、先に先に不安が走ってしまい、心配でたまりませんよね。
でも、娘さんの言いぶりを聞いていると、実は本人はそれ程ひとりでいることが気になっていないかもしれません。
どこまで話してくれるかはわかりませんが、子ども自身がその状況をどう捉えていてどうしたいのか、
まずは娘さんに聞くところから始めてみましょう。
その上で、もし娘さんがその状況をどうにかしたいと思っているなら、その気持ちを受け止めつつ、
娘さんが自分で乗り越える力を信じて、一旦状況を見守ってみませんか。
見守る時には子どもを日々しっかり観察し、子どもを主体として、声がけなど親ができるサポートをしていきましょう。
我が家の息子の場合は、学校の学童で強い同級生に攻撃を受けて何回か仲間外れにされた時、学童にはもう行かないと自分で決め、
自分が居心地の良い他の友達コミュニティを見つけて過ごしたり、家でひとり楽しく過ごせる術を見つけたりして、
自分で不快な状況を乗り越えていました。
子どもは親が思っている以上に処世術を身に着けていて強いのかもしれません。
学校以外の居場所を作ってみる
学校が全てではないことを、今からお子さんに伝えてみてはいかがでしょうか。
世界はもっともっと広いのだということを、お子さんに体験させるいい機会かもしれません。
例えば前からやってみたいと思っていた習い事やサークル活動を始めてみたり、親子でボランティアに参加するのも
いいかもしれません。
学校以外にコニュニティを持つことは、学校生活の支えになるだけでなく、学校で何かあった時の逃げ場になります。
学校だけが全てでないと思えることは、心の余裕にもつながります。
またクラスメイト以外の様々な人との関わりは、お子さんにたくさんの刺激を与え、視野をぐんと広げてくれると思います。
人それぞれ違っていい。
いろんな人がいて、いろんな考えがあっていいんだという感覚を持てるようになれば、自然と自分自身もかけがえのない
存在なのだということに気づくことでしょう。
親は心配のあまり不安を募らせてしまいがちですよね。
まずは「お父さん、お母さんは何があってもあなた守る」という強いメッセージで、お子さんを安心感で包んであげてください。
その上でお子さんがこの状況をどう思っているのか、どうしたいのかを親子で会話をしてみてはいかがでしょう。
話すことでお子さんの気持ちがスッキリしたり、安心することで、自然と乗り越えられるかもしれません。
もし話してくれないようでしたら、しばらくはお子さんを信じて見守ってみる。
それでも状況が変わらないようなら、担任の先生に学校での様子を聞くなど、相談してみるのがいいかもしれません。