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友達を把握できなくなって不安

小学5年になって、かなり遠くまで遊びに行くようになりました。 ○○ちゃんの家に行ってきますとは言うのですが、最近はお友達の住所や電話番号もわからないため、 そのお友達の顔もお母さんの顔もわかりません。 家に遊びに来る分には、名前も顔もわかるので、なるべく来てもらいなさいと言うのですが、 ○○ちゃんの家のゲームをやりたいから!などと言って、すぐに出かけてしまいます。 どんな友達なのか、何をしているのか、把握できず不安です。

子どものお友達の親と会う機会を積極的に作ってみる

子どもの友達を把握出来ないのは心配ですよね。昔は住所録が配られていましたが、高学年になると 我が家の子ども達も行動範囲が広がって、何をして遊んだなんて言わない事が多くなり不安でした。 なので、自分の不安を取り除くために2つの事をしました。 ひとつ目は自分の知らないお友達のママと仲良くなるきっかけを作る。 ふたつ目は学校行事に積極的に参加する。 ひとつ目ですが、知らないお友達の所に行く時は最初の一回は必ずお迎えに行って挨拶しました。 一度会って挨拶が出来るとだいだいの場合「ホッと」します。 そして何かあった時のために自分の携帯アドレスと番号を書いた紙を渡していました。 そしてふたつ目は、学校行事に積極的に参加していると色々な方のお話が聞けたり、 子どものお陰で今までお喋りしたことの無い方から声をかけてもらえた事が今でも嬉しかった思い出に なっています。 少しずつですが、何かあったとき子どもの様子を聞けるママが増えて行くといつからか不安な気持ちが 無くなっていましたよ。

ひと工夫して連絡先の情報収集をする

今は、個人情報の保護もありますし、一斉メール送信を使用するからか、子どもの名前も、 住所も電話番号もわからない、ちょっと世知辛い世の中ですよね。だから、子どもを頼るしかありません。子どもを信じたい!でも信じるためには、やはり、子どもの行動の情報を共有する必要がある、と思うのです。 キッズフォンを、持っていたとしても、充電がなくなったり、どこかへ落としてきちゃったなんてことも考えられます。ですので、帰りの時間を守らせるのはもちろん、どこの誰の家へ行くかを把握し、万が一の時、連絡できるよう、電話番号を子どもを通して教えてもらってもいいと思います。女の子なら、昔懐かしのプロフィール帳を買ってあげて、それに書いてもらうのも手です。誰のファンか、将来の夢、好きなタイプなどを書いてくれる子 もいて、楽しいですよ!親に見せてくれなければ、名前と電話番号だけ頂戴しましょう。 そして、お友だちの家でのルール、例えば、ちゃんとご挨拶をする、靴を揃える、人のおうちの冷蔵庫や押し入れは開けない、そこのおうちの弟や妹やペットはかわいがる…などなど、お呼ばれのルールを、お互いに教えあって、みんなで守っていけたらいいな、と思います。

お母さんの不安の元を考える

学年が上がるにつれて、友達範囲や行動範囲が広がっていきますよね。その分不安や心配になるのはわかります!でもお母さんの不安はどこからくるものでしょう?まずは何が一番不安なんのか探してみましょう。どこで何をしているのかわからないのが不安なのか、友達がわからないからもしそのお母さんと会ったとき何もできないのが不安なのか、宿題をしていない不安なのか、はたまた別の不安なのか。どの不安なのかわかったら、お子さんにどうしてほしいのかを伝えてみたはいかがでしょう。どこで何をしているのかを報告してもらうのか、授業参観では遊びに行った友達のお母さんを教えてもらうとか。漠然と不安をお子さんに伝えようとしてもなかなか難しいと思います。そろそろ思春期に入って親とのやり取りが面倒になる時期なので(笑)お母さんにとって何が一番不安なのか、自分の気持ちをみつめて、お子さんと話し合って、不安を解消していきましょう!最初は大変かもしれませんが、お子さんも少しずつ慣れていくと思いますよ!

親子でルールを作って子どもの自律自立をサポートする

子どもの行動範囲が広がると確かに心配も増えますね。そんな時、子どもの成長に見合ったサポートをするのに親として何を大切にするかを考えるチャンスと考えてはいかがでしょう。まず、遠くまでも自分で行ける子どもの成長を喜ぶ親の気持ちを伝えた上で、親の心配も伝え、遠くまで外出や、親の知らない友人たちと過ごすときに気をつけることについて、親子でルールを作ってはいかがでしょう。たとえば、1.お友達の家など遠くへ行くときのルートや安全面について一緒に考える2.道中やお友達と一緒のときなどで、困ったことが起きた時の連絡方法を確認する 3.遠くまで出かけるときの子どもの思いもしっかり聴き、親もどうしてほしいかなども伝え、細かいことでも気になることは確認するそしてお互いの納得できるルール作りをする。このルール作りを通して、子どもの幸せな自律自立のために親としてできるサポートを考え、さらなる成長へのチャンスと楽しみにされますように!

家族全員の予定をカレンダーで共有

小学5年生。子供が自分自身の社会を作り始める頃ですね。今までは、親の人間関係の安全な保護下で毎日を過ごしていた子どもも一歩ずつ成長する、これもひとつの大切な場面ですね。子どもたちが高学年の頃からずっと続いている我が家の習慣は家族5人分のスケジュールを共有するカレンダーをリビングにかけておいて、そこに一人一人が書き込みすること。必ず書かなければならないのは帰って来る時間がいつもと違う場合。必然的に遠出やイベントが書き込まれます。そして1日の終わりに会話のきっかけにします。話したくないことは話さなくて良いくらいのゆるいルール、大事にしているのはいつも関心を持って見守っているよ、のメッセージ。もちろん、親も聞かれます。ああ、明日帰り遅いんだ、誰とどこ行くの?共同生活の基本として、家族に心配させない配慮は大事だとお互いに感じられれば良い、としています。子どもが自分自身の責任で行動範囲を広げて行く事ができるように、親は少しずつ少しずつ離れながら見守る事が出来たら良いですね。

変化を受け入れるとき

見えなくなってきた子どもの行動の情報を収集する工夫は知恵次第。 子どもの自立のために、親の子離れのために、変化を受け入れ、親としての不安を1つずつ手放さなければならないときでもあります。 どこまで手放したら良いか。正解はありません。親子の関係やその価値観の選択肢は無数です。 大切なのは、親である自分はどう考え、だからどうするのかを明確にすること。 はっきりとさせることで自分の気持ちも落ち着き、子どもも親の感情に振り回されることなく大事なことをキチンと受け取ってくれます。 お子さんの成長の機会と同時に子離れの練習の機会に出来ますように。