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小1の息子は学校や学童で友達とうまく遊べません

小1の息子がいます。学校や学童で子供同士で遊べないというか、息子は「仲間に入れてくれない」と言います。 確かに、息子にも悪い所あります。物事に集中が続かなかったり、運動が苦手だったりとありますが、こういう時どうしたらいいんでしょうか。

まずは子どものタイプを知ろう

息子さんから「仲間にいれてくれない」と聞かされたら、心配になりますよね。 息子さんは学校ではどんな様子ですか?お母さんが知っている家での様子とは違う、意外な一面を見せているかもしれません。担任の先生に息子さんのことを相談し、学校での様子を聞いてみるといいかと思います。お母さんが「悪いところ」として挙げている「物事に集中が続かなかったり」、「運動が苦手だったり」という部分ですが、見方を変えればこんな表現もあります。例えば、「好奇心が旺盛でいろいろなものに興味を示す」とか「体を動かすことは苦手だけれど、もの作りは大好き」とか。これが息子さんに当てはまるかどうかは別として、息子さんの特徴をとらえて、先生から聞いた学校での様子と合わせ、まずはどういうタイプの子どもなのかを理解することが大切なのではないでしょうか。その上で、本人がどうしたいのか話し合ってはいかがでしょう。そうすれば、お母さんに何ができるかがみえてくるのではないかと思います。まだ小学1年生。体も心も本格的に成長するのはこれからです。どうぞ焦らずに息子さんを見守ってあげて下さい。

友達に近づけるアプローチを一緒に考えてみませんか

お子さんにとって、友達と一緒に遊ぶことが唯一の楽しい過ごし方ではないかもしれません。でも、せっかく小学校という今までよりも大きな単位での集団生活が始まったのだから、その生活を少しでも仲間と関わるものにできれば良いですよね。 であれば、今がコミュニケーションスキルを学ぶチャンスと捉え、新たな社会生活に踏み出す一歩として、親がサポートしてあげるのはいかがでしょうか。お子さんが仲間に入りたいと思っている子ども達は、どんなことをして遊んでいてどんなことを楽しいと感じているのでしょう。お子さんに様子を観察してきてもらったら、「こんなことをしている、感じていることが楽しさなのでは?」と意見を出し合ってみて、その楽しさを提供できるような話題や遊びを一緒に考えてみる。そして、学校や学童で、お子さんから他の子ども達に、考えた話題や遊びを提案してもらってはいかがでしょうか。全てがうまくいくとは限りませんが、こうしたやりとりを通じて、相手の望むものを考えて提案するという、基本的なコミュニケーションの取り方が身についていくのではないでしょうか。それはきっと今後の集団生活でも活きてくると思います。 もちろん、その方法や遊びがお子さんにとって快適ではなかったり、他の子どもに合わせることがお子さんにとって無理を強いたりするようなものであれば、ゆっくり様子を見てみましょう。小学校は6年間ありますから。

子どもがどう思っているのか聞いてみる

子どもが友達と遊べているか、親としては気になるところ。心配なお気持ちわかります。 「子どもに元気に仲よく遊んでほしい」とついつい親は願ってしまいます。 では、子ども自身はどう思っているのでしょうか?「遊びたいのに仲間に入れてくれない」「仲間に入れてくれないなら、それでもいい。ぼくは自分の好きなことをする」など、子どもにはどんな思いがあるのでしょうか? 我が家のおっとりした性格の長男は低学年の頃、活発な同級生と楽しく遊べませんでした。親としては、友だちと遊べないことがすごく心配でした。そこで、なんとか遊べるように、親同士で約束して、遊ぶ機会をつくったりしましたが、うまくいきませんでした。 実は、息子が大きくなってから、わかったことですが、息子自身はそれほど友だちと遊ぶことを求めていなくて、遊べる時だけ遊べばいいと思っていたようです。 しかし、当時の私は「子どもは友だちと遊ぶのが当たり前」と思っていたので、友だちとうまく遊べない息子を見て、この子に気の合う友だちができる日が来るのか?といつも心配していました。しかし、中学、高校、大学と世界が広がるに連れて、出会いも増え、息子にも気の合う仲間が現れました。 子どもが今の状況をどう思っているのか?まずは聞いてみましょう。 「遊べなくて、かわいそう」そう思っているのは、案外、親だけかもしれません。

学校や学童の先生に相談してみる

小学校に入学して子どもが学校や学童で楽しく過ごしているかどうか、親は気になりますよね。そんな時に息子さんから「友達が仲間に入れてくれない」と聞けばとても心配になると思います。 知り合いのお母さんはお子さんが低学年の時に「息子に友達ができない、うまく学校や学童でみんなと遊べない」と言って悩んでいました。そのお母さんは、しばらく様子をみても状況があまり変わらないので、担任の先生・学童の先生・スクールカウンセラーの先生に相談してみたそうです。その結果、先生たちが教室や学童で連携をとってくれてとても助かったと言っていました。教室や学童で先生がちょっと周囲に声をかけて、息子さんが仲間に入るきっかけを作ってくれたり、うまくいかないときは息子さんにフォローの声かけをしてくれたとのことでした。低学年であれば先生が間に少し入ってくれることで、仲良く遊べることが多いと思います。まずは子どもを毎日みている先生たちに相談し、ヘルプをお願いするのはいかがでしょうか。学校や学童での様子を教えてくれたりアドバイスももらえると思います。知り合いの息子さんは高学年になりましたが、低学年のときよりも楽しく遊べるようになったそうです。1年生はいろいろと心配事が募りますがそれらを親が抱えずに、先生たちに相談して少しでも肩の荷を下ろせたらと思います。

親子でできることもあります

息子さんがお友達同士で遊べない原因の一つとして、お母さんは息子さんの、物事に集中できない点を挙げていらっしゃいますね。 落ち着かないというのは気質と捉えることもできますが、まだ小学1年。ごく普通のことのように思います。 でも落ちつくことは、ちょっとした方法で身につけることができます。 そこでお勧めしたいのは、お子さんと一緒にする「止まる」「待つ」の訓練です。 お母さんがここはちょっと止まってほしい、待ってほしいと思うときに、お子さんに叱らず、やさしく「待って」と言ってみましょう。お子さんが止まった時、1.2.3と数え、その間しっかり待てたら「待てたね」と声をかけて認めることを、日常にしてみてください。 次第にお母さんに言われなくても、自分で「今」と思ったときに待てるようになることでしょう。そうなれば子どもは落ち着くことを自然と体得しています。 とはいえ、子どもの成長はあっという間です。長い目で見守ることができるといいですね。

まずはお子さんの話しを聴いて、気持ちを受け止めて。

お子さんがこの状況をどう感じていて、どうしたいのかを、じっくりと聴いてあげてください。まだ1年生ですので、思いを言葉にできなかったり、感情を表現するのは難しいかもしれません。でもそのままを受けとめてあげましょう。子どもは話すことで心が軽くなったり、安心感を得るのはもちろんですが、何よりも子供自身が自分の気持ちに改めて気づくことができます。その上で問題があるようなら、家庭だけでなく、学校の先生や学童の先生と連携して、お子さんの様子を共有し見守っていくことが大事だと思います。