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夏休み 共働きフルタイムで留守中の子どもが心配

小2の一人娘がいます。私はフルタイムで仕事をしており、今娘は学童保育に行っています。娘も私も新しい環境に慣れて来たところなのですが、夏休みに入って学童に行きたがらなくなり、どうしていいか悩んでいます。 学童に通っていない仲の良い友達と遊んだり、夏休みらしくのんびり過ごしたい、という娘の気持ちも分かりますが、学童保育に通わせなかった場合、ひとりで居る時間が長くなる事が心配ですし、夏休みが終わった後もそのまま通わなくなってしまったら困ります。 でも、娘の気持ちも尊重したいですし…

まずは子どもの気持ちを受け止めて。

わかります。どちらの気持ちも。お母様としては、小学二年生の子どもを、一人で留守番させるのは、心配ですよね。お昼休みに帰れるような距離ならまだしも、夕方までだと、不安でお仕事もはかどらないかもしれません。 でも、子どもの気持ちは? 子どもとしては、夏休みに入ったのに集団行動で学校の延長みたい。好きな時に好きなことも出来ない。苦手な友達がいるとしたら、夏休みまで顔をつきあわなくてはならない。もしそうなら、嫌になっちゃいますよね。 もしかしたら、嫌だなと思う理由は他にもあるかもしれません。実は私も集団行動が好きではなく、1人でテレビを観たり本を読んだりするのが好きな子だったので、行きたくない気持ちがよく分かります。 でも、夏休み中は、学童に、学童以外のお友達も遊びに来ますし、アルバイトの学生も来るので、いつもの学童とは少し違って、新鮮な点もありますよ。ワクワクした気分になるよう、お子さんに話してみるといいかもしれません。あと、私の様に家にいることが好きな子なら、宿題は学童で終わらせていると思いますから、帰宅したら、自由な時間を作ってあげてはいかがでしょうか?そして、学童がお休みの日曜日は、お子さんの好きなことをする時間をもっと増やしたり、お母様も忙しくて大変だと思いますが、時には、お子さんの好きなところに一緒に出かけると、かえって、メリハリのある素敵な夏休みになると思いますよ。

親子にとって成長のチャンスと捉えてみる

子どもの気持ちを尊重したい。でも親が帰宅するまでの間、ひとりで大丈夫かしら? 私も上の子の時に悩みました。でも、本人が今を変えたいと言い出した時が、自立に向けた成長のチャンスと考えました。 お子さんも自分でできるかどうか試したいというメッセージかも。であれば、親としてはこの時期を大いに活用してみてはいかがでしょう。 我が家の場合は習い事のある日は学童に行かない日と決め、試しました。 今でもキュンと切なくなるエピソードがひとつ。娘が小2の時のこと。友達の家に遊びに行く時、手土産として持っていけるお菓子が家にない事に気づいた娘は冷蔵庫にあった桃を包丁を使って剥き、皿に盛ってラップして持って行ったそうです。帰宅すると指を怪我していたのでどうしたの?と尋ねると、モゴモゴ。その夜、お友達のお母さんから聞き分かりました。 誰にも頼らず、どうしたら良いかを自分で考えて、慣れない事にもチャレンジしてみる。そんな経験のひとつひとつが今のしっかり者の彼女を形作っています。 その子のちょっと背伸びする頃合いがわかるのは親です。そんな環境を作って少しずつ離れて見守る。親にとっても子離れの準備。この時大事なのは子どもを信じて待つこと。親としても成長のチャンスかもしれませんね。

家で過ごすことと学童に行くこと、どっちにどんな良いことがあるか一緒に考えてみる

学童に行きたがらないのは親としては大変ですよね…。行ってくれれば、何をしているのかは大体わかっていますし、どこにいるのかもはっきりできますよね。だけど、娘さんの気持ちも汲んでいたい。そうであれば、一回家で過ごすのと、学童に行くことのメリット・デメリットを話し合ってはいかがでしょうか。 それぞれのメリット・デメリットを紙に書いて、お母さんの意見と娘さんの意見を一緒に整理してみる。ここでポイントなのが、お母さんと娘さん二人とも家にいるときのメリット・デメリット、学童に行くメリット・デメリットを書くこと。例えば娘さんは「学童に行くと友達に会えるけど、自分のペースで宿題ができない」とか、一方ではお母さんは「学童に行ってもらえると安心できるし、家にひとりでいると防犯上不安になる、でも家に居るならお手伝いしてくれると嬉しい」など。そうすると、よりお互いに考えていることがわかるはず。 もし学童に行かないのであれば、家でのルールを決めたほうがいいかも。例えば「お昼の12時なったら、お母さんに電話する」や「その日にしたことをノートや日記に報告する」など。交換ノートみたいにすると、お互い新しい発見があるかもしれませんね。また、学童に行く曜日を決めるのもありだと思います。例えば「月・水・金は学童に行って、火・木は家にいる」など。 お互いに寄り添い、理解する良いきっかけになるかもしれません。

大人の目の届く環境をつくる

夏休みに学童保育に行きたがらないのは親としては困ります。まだ2年生だとひとりでお留守番も心配な気持ちわかります。 夏休みにちょっと特別な環境を親達で工夫して作った私の経験をお伝えします。 私が当時働いていた職場は近所の人が多く、子どもの年齢も小学生が6人でした。なので、夏休みは交代で有給を取って子ども達の世話をする大人を当番制で決めました。そして仕事では1人がお休みになる分、朝の朝礼での引継ぎ連絡を徹底しました。夏休みの1カ月前になると、夏休みの間一人が抜けても仕事が上手く流れるように、どの持ち場でも仕事が回るよう訓練しました。やったことのない仕事をこなす時にくじけそうな人がいると「これが出来たら子どもの心配をせず働けるよね」のひと言励みになり、夏休みに間に合わせることができました。子どもを世話する方は、大人が1人なので子ども達には2つのルールを作りました。 2つのルールの一つ目は、昼やおやつの準備は子ども達がお手伝いする。低学年の子にはテーブルを拭いたり、お箸を並べたりと出来そうな事をお願いしました。 二つ目は高学年の子は低学年の子の面倒をみる。たまに低学年どうしの喧嘩があっても「本当は仲良く遊びたいよね」と高学年の子の ひと言がクッションとなり仲直りが出来ることもありました。 子どもも葛藤しながら成長出来た時間だったと思います。そんな子ども達も今は社会人。逞しくなった姿が嬉しいです。

思い切って、夏休みにしか出来ない体験を子どもと一緒に考える

親子共に新しい環境に慣れて来られたところでの夏休み、お子さんの気持ちも大切にしたいお母さんの思いも伝わってきます。 そんな時、「夏休みは普段できないことへのチャレンジ期間」と捉えて、親子一緒に考えてみられるのはいかがでしょうか。 もちろん、親の事情(お仕事のことや休暇のことなど)もお子さんに理解してもらえるように話すことやお母さんの不安も伝えたり、お子さんなりの夏休みの計画(思いややりたいことなど)も聞いてお互いの共感を得たところで、いっしょに考えて結論をだすことはいかがでしょうか? 例えば、親子一緒の夏休みを思いっきり楽しめる計画を子どもと一緒に考えて子どもの夏休みの新チャレンジへの期待感を持たせるようにする。 ●お友だちと一緒に夏のパーティ企画(内容は子どもに任せてみる、親は安全面からアドバイスする) ●家族旅行 (子どものアイデアを募る)  ●家で のんびりタイム(親子で のんびりの共有 案外のんびりの捉え方が親と子では違うかも?) また、思い切って、夏休みに限定した体験のできるホームステイや山村や島村留学などの利用も良いかもしれません。 短い時間でも一緒に考えることはお子さんにとって、楽しくまた成長のチャンスではないでしょうか。そんな会話の中で、学童はどうするかを話し合えば、お子さんもちょっと違った見方ができるかもしれませんね。親子でアイデア出しを楽しんで、夏休み後の学校生活への英気を養う 素敵な夏休みに出来ますように!

大らかな気持ちで捉えてみて

親の思いと子の思い、お互いを受け止めあって、解決のアイデアを一緒に考える。子どもの一歩一歩の成長は親自身が成長するための学びでもあります。 ちょっと視点を変えてみると、説得しなきゃではなく、どうこの機会を子どもの自立に向けた成長に活かすかに変わります。そんな大らかな気持ちで捉えてみて!