バレエを辞めたいという娘、後悔させたくないのですが
5年生になる娘は幼稚園の時からバレエを習っています。
ですが最近はレッスンに時間を取られることが多くなり、辞めたいと言いだしました。
私は本人が辞めたいならそれでも良いと思っていましたが、先日姉から、高校生の姪っ子が
小学校高学年でピアノをやめたことを今後悔しているという話しを聞きました。
娘も将来後悔するかも知れないと思うと、今どのように関わったらいいか分からなくなって
しまいました。
どんな対応をしたらいいでしょうか?
我が家の娘に尋ねてみました
将来のことを考えると、どうしていいかわからなくなってしまいますよね。
私には高校生の娘がいるのですが、似たようなことがあったので娘に今の気持ちを
聞いてみました。
「辞めさせてもらえなかったら、無理やりやらされていると感じてしまって、続けても
意味がないと思う。でも子どもは今のことしか見えていないから、親からの視点を伝えて
もらえたらちょっとは考えるかもしれない。でもそれでも辞めると決めたなら、将来後悔
するかもしれないけれど、それは自分の責任だと思い、人のせいにはしないと思う。」
そんな風に言っていました。
娘と話をして感じたのは、まずは辞めたいと言っているその気持ちを受け止めて話を
聞くことが大切なのではないかということです。その上で親の思いや考えも伝えて話し合いを
すれば、どうしていくのがいいかが見えてくるのではないでしょうか。
「バレエ辞めたいんだ。」とお子さん気持ちを受け止めることからふれあってみてはいかがで
しょうか。
子どもがどの程度辞めたいと思っているのかを見極める
お子さんの習い事、続けるかどうか…将来のことを考えたり、今の子どもの気持ちを
考えたり、悩みますよね。
私は、子どもが小さな内に色んな事を体験させてあげたい。
また、学校のプール授業でも泳げた方がいいと思って、子どもが幼稚園のころに私の方から
スイミングを勧めました。
コーチの対応も上手でしたし、泳いだ後のお楽しみの時間もあって、当初は、
とても楽しそうに通っていました。
でも、小学生になった頃から、お友達と遊んでいたいと言って、プールに行きたがらない
という場面も出て来ました。行ってしまえば楽しそうにしていましたが、段々と、行く時間に
なっても行かないと言って逃げたり、行くからご褒美にアイスを買ってと言ってきたり・・・。
私は、せっかく上手に泳げるようになってきたのだから続けさせたいと思い、なんとか通わせて
いましたが、ついに子どもの方から「もう、行きたくない。辞めたい。」と言ってきました。
その頃には、私自身、なだめたりすかしたりして連れて行くことに疲れていました。そして、
本来習い事は、自分がしたくてするものなのに、親の方がさせたがっていることが変だとも
思っていたので、その時にスイミングを辞めました。辞めたことに私自身の後悔もありませんし、
もう成人した子どもも、続けていたかったと言ったことは一度もありません。
子どもがどの程度、辞めたいと思っているのかを観察したり、その習い事を誰が続けたいと
思っているのかを立ち止まって考えてみると辞める、辞めない、の答えも見えてくるかも
しれません。
子どもの気持ちを聞かなかった苦い経験があります
長く続けてきた習い事を辞めるか続けるか、親としては気になりますね。
うちの息子たちもスポーツ少年団に所属していたことがありました。
初めの頃は張り切っていましたが、徐々に毎週の練習に行かないことが多くなりました。
「今日は練習があるよ。遅れるよ」「好きで始めたスポーツなのに、どうして行かないの?」
などと言うと、黙り込んでしまい、理由も言わずに練習を休む日々が続きました。
そのやり取りに私の方が疲れてしまい、結局退部届を出して辞めさせました。
数年後、中学生になり、入部した部活動は小学生のときに辞めたそのスポーツでした。
きっとスポーツ自体は好きだったのでしょう。
私は息子たちに辞める理由を聞かずに辞めさせてしまったという、苦い経験をしました。
あのとき息子たちに辞めたい理由をきちんと聞けばよかったなと、今は思っています。
娘さんが長く続けてきたバレエを辞めたい理由は何でしょうか。辞めることについて、
娘さんがどんなふうに理解し、どんな感情をもち、どうしていこうとしているかをよく聴いて
みてはいかがでしょう。気持ちや考えを整理した上で、辞めるか続けるかは娘さんの
意思に任せてみませんか。
そして、もし将来もう一度バレエをやりたいと思ったときには、いつでも相談に乗るよと、
一言添えてはいかがでしょう。
バレエの先生にはご相談されましたか
バレエ教室を続けるかどうか悩むところですね。後悔した話を聞くと尚更です。
野外活動のボランティア団体に所属する私は過去に、お子さんを辞めさせるべきかと悩む
親御さんから相談を受けたことがあります。
お子さんが活動に飽きてきて、友達の通うバスケットボールのチームに入りたいと
言い出したようです。親御さんとしては野外活動を続けて、団体行動の出来る子に
育てたかったようです。私は活動を提供する立場として、先ずはお子さんを飽きさせて
しまったことがショックでした。でもお子さんのためと思い、親御さんにはこう言いました。
「団体行動であればバスケットボールのチームでも十分身に付くと思います。もし仮に辞めたとしても、
いつかまた戻ってきてくれることがあれば私は大歓迎です」と。
考えた末に決心がついたようで結局、お子さんは退団してしまいました。
あれから5年ほど経ちますが、今ではバスケットボールひと筋に頑張っているようです。
当時、私たちの活動は少々マンネリ化していたこともありました。
お子さんの気持にもう少し早く気づいてあげられていれば、活動内容を見直して、退団を引き止めることが
出来たかもしれません。
娘さんが今後、辞める・辞めないのどちらを選択するにしても、一度、バレエの先生方の考えを聞いた上で
判断されてはいかがでしょうか。娘さんのことを真剣に考えてくださる先生であれば親身に相談にのってくれるかもしれません。
何を目的に習い始めたのでしょうか。
バレエを辞めたいと言う娘さん。辞めさせて良いのだろうかと心配するお気持ちは
よくわかります。後で後悔したら・・・と娘さんの気持ちを思うお母様の優しさが
伝わってきます。
私の周囲では、子どもが習い事を辞めたいと言ったとき、子どもの
気持ちや技術の習得をどうこう言うより、「辞めたいと言ったからとすぐに辞めさせると、
何でもすぐに投げ出すクセがついてしまうのではないか」と心配する声がよく聞かれます。
その上、オリンピック選手や有名人の話に、「あの時お母さんが強く続けさせてくれたから」
などという言葉を聞くと、多少無理しても続けさせた方が将来の為になるのではないかと
迷ってしまうということもよく聞きます。
でも、それぞれのご家庭でスポーツやお稽古事を習う目的は異なると思います。
我が家は転勤族だったため、習い事にはその土地のお友達と学校以外でも共有する時間を
つくるという意味がありました。また、たとえお友達がいなくても子どもが楽しめる時間を
確保するという目的がありました。また、プロの道を進ませたいということで、
習い事をさせているご家庭もあるかと思います。娘さんのバレエにはどんな目的が
あったのでしょうか。今もそれは大切ですか。親子で、その習い事に何を期待するのか、
辞めたらどうなるのかということを話し合ってみてはどうでしょう。
最初のきっかけは何にせよ、子どもが頑張っている姿を見ているうちに、親の方も熱が 入ってくるものです。 特にスポーツの場合は、ご両親も一緒になって土日の試合に参加することもあるかと 思います。 また、芸術系の習い事では、練習だけでは無く発表会の準備などにも親が熱心に協力する 場面があるかもしれません。 しかし、やはり主体は子ども自身。辞めたいと言うにはそれなりの理由があるはずです。 その気持ちを汲んだ上で、辞めた場合と続けた場合の両方の道について話してあげられると 良いですね。どちらを選んでも、親は子どもの応援団であることに変わりありません。