子ども達の言葉遣いが気になります。
小学生の子ども達の言葉遣いが気になります。
兄妹で話しているときでも、お友達と話しているときでもすぐに「死ね」とか「死ねばいいのに」という言葉が出てきて ビックリします。 他にも、「うざい」「うわ、きもっ」「こっち来んな」「ふざけんな」「・・・んじゃねぇよ」という言葉に驚いて 見てみると喧嘩ではなく笑い合っていたりします。 あまり深い意味も無く、口癖のように使っているので注意しても全然直りません。 時々、制服姿のかわいらしい女の子たちが「あのオヤジ、まじクソだな。」「だよな~。うるせんだよ。死ね。」などと 話しているのを聞くと、うちの子達も数年後こんなふうになるのかと悲しい気持ちになります。
どうしたら、子ども達の暴言や汚い言葉遣いをやめさせられるでしょうか?
「良い子ぶってる」と思われるから
子どもの言葉遣いが悪いと、聞いていて嫌な気持ちになりますよね。 親になった今ならわかるのですが、実は私も子どもの頃言葉遣いがよくありませんでした。 私の場合は、クラスなど周囲の人たちの言葉遣いが悪かったので、「あいつ、まじムカつくよね」など、本当はそうは 思っていなくても、周りに合わせて汚い言葉を遣っていました。 逆にきれいな言葉遣いをしたら、「いい子ぶってる」と思われて、嫌われてしまうのではないかと不安に感じていました。 そして段々とその言葉遣いに慣れてしまっていました。 ですが、「ムカつく」とか「死ね」とか相手に言っているはずなのに、私は自分にムカついていたり、生きてる価値が ないと、自分に対して感じている言葉を言っていたように思います。 なので、暴言を言って気分が良かったことはなく、余計にイライラしてしていました。
親はついやめさせようと注意をしてしまいますが、「今日のシャツ、とっても似合ってるね。」 「ごはんよそってくれてありがとう。」など、逆に言われて嬉しい言葉がけをしてみるのはどうでしょうか。 すると気持ちが安定してきて、周りの影響も受けにくくなり、言葉遣いの大切さが伝わっていくのではないでしょうか。
自分の弱さを隠すために強がっているのかも
耳を疑いたくなるような言葉をお子さんが発すると、ショックですよね。 お子さん達の暴言を何とかやめさせたいというお気持ち、分かります。 私が過去に接したことのある小学生で、同じように暴言を吐く子がいました。 例えば「お前まじウザい」「調子にのるな」「殺したくなる」といった言葉を、周りのお友達に浴びせます。 私はその子に、「他に言い方ないの?」「〇〇君が嫌がってるよ」と伝えますが、その後も暴言が直ることは ありませんでした。 そこで私は少し考え方を変え、そもそも彼はなぜ暴言を吐くのかを考えてみることにしました。 すると、彼の言葉には「どうせぼくには出来ないから」「あの子とは一緒にやりたくない」という言葉が多いのに 気づきました。 私は、彼が自分の中の劣等感や、お友達への嫉妬心を隠すために暴言を吐いていたのではないか?と考えました。 きっと、彼はありのままの自分を認めて欲しいのではないかと思い、彼への言葉がけを工夫しました。 そして私は、「〇〇君がいつも頑張っているのはよく知ってるよ。」「〇〇君の頑張る姿勢が好きだよ」と、 言葉がけを変えてみました。 すると驚いたことに、数日後にはお友達への暴言がほとんど無くなったのです。 ちょっと極端な例だったかもしれませんが、劣等感や不安感などを隠すために暴言を吐くこともあるのかと、 はじめて知りました。 一度、お子さまの言動や態度などを注意して観察してみてはいかがでしょうか。 もし暴言の原因が、何らかのコンプレックスであるなら、「大丈夫」「いつでもあなたの見方だよ」と、安心させて あげると、暴言を吐く必要もなくなるかもしれません。
ダメと言われると反発したいもの。ならば…
「うざい」「キモい」「死ね」 初めて小学生の長女の口から出た言葉にびっくり。 素直で他人のことを悪く言わない子どもに育てたつもりなのに…。 何でこんな言葉を使うのだろう。 すぐにでも止めさせたい、そう思いました。 子どもの言葉遣いって、将来を考えると、親としては、とても気になります。 私も何度もやめさせようとして、「そういう言い方はやめなさい!」「何だよ。うざい。死ね」この繰り返しでした。
そんな時、授業参観で学校に行ったある日、廊下で先生と話していた娘を見かけました。
敬語で話す姿を見て、きちんとした言葉も使えるんだ、やれば出来るのだと思いました。
帰宅後、先生と話していたのを見かけたことを話すと、「先生や目上の人には、敬語を使って話すよ。 友達言葉は使わない。そのくらいわかっている」とのことでした。 他人を嫌な気持ちにさせる言葉をどうして使うのかも、娘に聞いてみました。 答えは、みんなが使っているし、友達の間では普通の会話だからという理由でした。 他人を傷つける言葉を言ってはいけないこともわかっていて、友達に合わせて使ったり、目上の人には敬語を使ったりと 場に合わせて、娘なりに使い分けていることを知りました。 「わかっているなら、お母さんは、もう何も言わない。あなたを信じるよ」と一言。 このことがあってから、私は、正論を言って汚い言葉に目くじら立てて、怒ることもなくなりました。 すると、私の命令口調に反発して使っていた娘も家の中では使う必要がなくなったのか、汚い言葉を話すことが 減っていきました。
子どもには子どもの共通語があり、どの場面で使うかは子どもに任せ、私達大人は正しい言葉を使い続け、そうすることで お互い気持ち良く過ごせることを伝えていってはいかがでしょう。
注意するにもタイミングが大切!
子どもの暴言、気になりますしつらいですよね。
実は、私の息子も小学校の頃、直ぐ癇癪を起して「死ねや!むかつくんじゃ!」などとよく言っていました。 始めは言っている時に何とか暴言を止めようと「そんなことを言うのはやめようよ。」と、なだめてみたり、 「そんな言葉を遣うものじゃありません!」と、きつく注意してみたりしていました。 ところが、怒っている時は何を言っても益々ヒートアップしてしまって逆効果でした。 当時を振り返ってみると、暴言を止めさせたい気持ちが強く、何故そういう言葉を遣っているのかという息子の気持ちを 聴かないで、私自身がむきになってこちらの想いや考えを押し付ける感じになっていたように思います。 それでも、何とかしたいと思い、息子が機嫌よさそうな時に「あなたがたまに(実際は頻繁でしたが、)死ねや、 とかいう言葉を遣っているのを聞くと、お母さんは本当に嫌だし、悲しい気持ちになるの。」と話してみました。 「ふつうに皆、それくらいのことは言ってるし、お母さん、古い。」と言い返してはきましたが、怒っている時のような 反発はありませんでした。 その時の、息子の様子から、直ぐには暴言がなくならなくても、息子にこちらの想いが伝わるタイミングをみて伝えて いこうと思い、しつこくなり過ぎないようにしながら、息子が落ち着いている時に伝え続けました。 TVから、聞こえてくる暴言に「ああいうのは嫌だよね。」と言ってみたりと、工夫をして。 そのころから4,5年が経ちました。今でも、たまに言っていることもありますが確実に減りました。 直ぐには、なくならなくてもそういう言葉遣いをして欲しくないことを子どもが反発しないで受け取ってくれる タイミングを選びながら、伝え続けてよかったと思っています。
"ギャグ"は、子ども社会の共通語
「死ねばいいのに」、一瞬ぎょっとするこの言葉ですが、テレビからも結構聞こえてきます。
テレビの中で大人が堂々と使うのですから、当然子ども達も使います。 お笑い芸人が使うギャグはいつの時代も子どもに人気です。 何を言いたいかというと、汚い言葉も暴言も子どもにとっては「おもしろいおもちゃ」のような感覚かも知れないという ことです。 学校や友達の間で共有する「道具」のひとつなのではないでしょうか。 だから、言葉そのものにあまり深い意味はなく、それを使って周囲を笑わせたり、いかにタイミング良くその言葉を 使うかが重要だったりするのです。 大人にとってくだらないと感じられる言動も、彼らの世界では大きな意味を持つのだと思います。 ただ、子ども世界の言葉を持ち込んではいけない場面があることや、時には言葉で誰かが傷つくことがあることは、 折を見て話してあげた方が良いですよね。
友達同士で言葉を「道具」として使っているうちは、そんなに目くじら立てることも無いように思います。 身近な大人が本来使うべき言葉を適切に使っていて、どんな場面でどのような言葉を使えばいいのかということを 見聞きしてきた子は、年齢とともにちゃんと使い分けることができるようになると思うからです。 しかし、周囲の大人もふざけた言葉や乱暴な言葉ばかりを使っている環境で育ってしまうと、やはりそのまま成長して しまうかもしれません。
私たち大人にできることは、その時々にふさわしい言葉を使い、言葉の大切さを子ども達に伝え続けることでは ないでしょうか。
正しい日本語という定義も、年代や性別、職業などで違いはあるのかも知れません。 しかし、コメントにもあるように「相手を不快にさせる言葉」や「相手を傷つける言葉」はいつの時代になっても NGワードとなるでしょう。 このことを分かっていて、周囲に同調するために口調を合わせている子は、あまり心配ないような気がします。 気になるのは、コメントの中にあった「自己防衛のためにあえて相手を傷つける言葉を使う子」の場合です。 タイミングをみて「その言葉聞くとドキドキするよ。今、なんでそんなこと言っちゃったかな?」という問いかけを してみるのが良いかもしれません。 優しく、穏やかに聞いてみましょう。言葉は大切です、くれぐれも、最初から怒り口調ではいけませんよ。