小3男子 習い事何をするか親子で食い違います
プログラミングやロボット工作など、私たちの子どもの頃にない習い事をやりたがります。 漢字や計算もあまり得意ではないので読み書きそろばんの方がやってほしいのに、やりたがりません。どうしたらよいか悩んでいます。
やってみたい!に興味をもとう
私が子どもだった頃、多くの女の子たちはピアノを習いたがっていました。わが子が小さかった頃には、スイミングに通っているお友達が沢山いました。今、時代は急速に大きく変化しています。YouTuberやゲームクリエイターが憧れの職業として高い人気となり、親の世代には想像すら出来なかった子どもの興味や夢もどんどん進化しています。先ずは、お子さんにこれをやりたい!と思うことがあるという事が嬉しいですよね。 どんなところが楽しいのか?どんな事が出来るようになりたい?是非、子どもが興味を持ったことに親も興味をもって子どもと話し、一緒に調べたり体験してみませんか?その先に、やりたいことをやるための基礎学習があることを子ども自身が学びます。子どもの成長と一緒に時代の変化を楽しみながら子育てしましょう。
興味を活かした学びを!
私も我が子にそろばんを習わせたかったのですが、近くに通える場所がなくて諦めました。振り返って思うのは、学びは子どもの個性を生かすためのもので、無理にやらせても、学びが生かされず、続きません。まずは息子さんが興味を持っているプログラミングやロボット工作を通じて、漢字や計算を学ぶ方法を探してみてはいかがでしょうか。自分がやりたいことを通じて学ぶ方が、楽しく効果的に学べます。例えば、ドラえもんが好きな子が、ドラえもんの漫画を通じて自然に漢字を覚えたという話もよく聞きます。親御さんが子どもの好きなことに興味を持つことも、息子さんにとってはとても嬉しいことだと思います。 ぜひ、お子さんの興味や好きを最大限に生かすことを親子でチャレンジしてみてください。
習い事は息抜きの場として考える
大抵の子どもは、好奇心が旺盛でチャレンジ精神がありますよね。それは経済的な問題や、その習い事がどんな良いことをもたらしてくれるのか分からない不安など、大人の事情を知らないからできることです。学業をしっかり身に付けてほしいという願い、とてもよく分かります。私は娘にピアノを習わせていましたが、楽譜をよめるので、いつの間にかギターを始めていました。そこから音楽好きな仲間に出会い、今は趣味として楽しんでいます。習い事といっても、それが好きなものであれば息抜きの場にもなるかもしれません。ここは子どもの芽生えた意欲に寄り添いながら一緒に習い事を見学・体験してみるのはいかがでしょうか。それでも読み書きそろばんが大切だと思えば、お子さんにそれを伝えてみてはいかがでしょう。新しいもの、古いものの良さを分かち合うことでお子さんとの関係性がより深まるのではないでしょうか。
やりたがらない理由を探す
確かに今は親世代にない習い事が多いですよね。塾でもタブレットなどのICTを導入するなど、多種多様になりました。でももちろん読み書き計算は基本だと思いますので、私もやらせたい習い事の一つです。親の気持ちに反してお子さんは別の習い事をやりたがるのはなぜでしょうか。一緒に考えてみてはいかがですか?本人が苦手だから?強制させられるのが嫌だから?つまらなさそうだから?その理由がわかると息子さんの考えや気持ちも理解できるかもしれません。わかったのであれば折角答えてくれたのでまずは共感してみましょう。その上で親の考えとお子さんの気持ちをすり合わせして、着地点を探してみませんか?
大手教育サービス会社の調査によると、小学生が新たに習いたいものベスト3は、①プログラミング ②ダンス ③動画制作 であるのに対し、親が小学生の子どもに習わせたいものベスト3は、①語学 ②水泳 ③プログラミング だそうです。また、親世代よりも割合が減った習い事は、そろばんと習字とのこと。学校で習う科目が変わったこともあり、時代の流れを感じます。子どもは、今興味があることに挑戦しようとし、親はついつい「苦手なことを克服してほしい」とか「将来役に立ちそう」を優先しがちです。
これを身につけておくと将来困らないとアドバイスしたくなる気持ちを抑え、まずはお子さんの「やってみたい!」という気持ちを受け止めましょう。どうしてその習い事をしたいのか、是非お子さんに理由を聞いてみてください。将来の夢につながっているかもしれません。その上で、今親御さんが心配に思っていることをお話ししてはいかがでしょう。子どもの希望を尊重しつつ、どうしたら両立させることができるか、親子でじっくり話す良い機会となると思います。
エニアグラム
子どもが何に興味を持つかは、生まれつきの傾向が影響します。生まれ持ったものを知り、育つ中でどのような環境を与えるかを考える基本知識が学べます。