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小4女子「嘘をつき、約束を守らず、遅刻を親のせいにします」

小学校4年生女子です。約束を守らず、嘘をつきます。 宿題など学校の事を全部終えてから、YouTubeを1時間見ても良いという約束です。守れなかった次の日は、おやつナシです。子どもと相談して本人が決めました。でも、私に隠れて見たり、宿題は終わったと嘘をついたりしています。宿題を寝る頃になって慌ててやりだし、寝るのが遅くなる時があります。それでも、朝は起こしませんが、遅刻した時、「悪いのはママだからね」と怒り出すので困ります。

先ずは自信の回復を

ご相談の文面から、お子さんを自立へ導こうとしておられる様子が伝わってきます。それだけに、お子さんの今の様子が悩ましいですよね。さて、自分を守る嘘をついたり、隠れてこそこそやったり、人のせいにしたりするときって、どんな心の状態でしょうか?私の経験上、『自信を無くしているとき』かな、と思います。自信が回復すると、もうそんなことをする必要がなくなります。できないことは「できない」と真っ直ぐ言えるようになるからです。すると、他のやり方が見えてきます。自信を回復させるために親ができることは、『できていることに着目して伝えること』だと思います。例えば、「食器を運んでくれて助かるわ。」のように当たり前のことでいいと思います。ことさら誉める必要もなく、「絵を描いてるのね。」と実況中継でも構いません。 自信を得てお子さんの気持ちが安定すると、お母さんがなさっている自立へのアプローチも活きてくると思います。

約束事をみんなで決めてみんなで守る

嘘をつかれるのはとても悲しいですよね。では、「ちょっと頑張れば守れる約束事」を家族みんなで作ってみたらいかがでしょう? 例えば、お母さんは、会社に遅れずに行く、夜更かししない、など。(子どもを叱らないなんてのも決められるかも!)お子さん達は、○時に起きる、学校に遅れずに行く、宿題を決めた時間までにする、お皿を運ぶ、お風呂を洗う、△時には布団に入る…とかかな?お父さんなら、ビールは1日1本、脱いだものは洗濯かごへ!など、大人のちょっと頑張れる約束事もきちんと書いて、寝る前にみんなで、できたか確認して(小さなシールを貼るとよいかも)はい、お疲れ様でした!おやすみなさい、と寝られるといいなぁと思います。シールがたまったらみんなでおでかけするとかもいいですね。 約束事も、みんなで決めてみんなで守っていけば楽しいのではないでしょうか?

お子さんとのこれからの関係性を考えるチャンスに!

日々の生活を大事にされていることが伝わってきます。そこで、お子さんとの関係性を考えるチャンスと捉えてはいかがでしょう? まず、ルールについて良かった点や改善した方が良い点など、お子さんと一緒にふり返ってみる時間を取ってみませんか?お子さんの成長がみられるところは、「○○ちゃんが、◎◎しているのをみると、よく頑張ってるなと思うよ」などしっかり認め、お母さんの気持ちを伝えます。また、子どもがルールに関してどう思っているかも否定せずに聴いてもいいでしょう。子ども・親それぞれが大事にしたいことにも目を向け、何が大事かを一緒に考えてみてはいかがでしょう。ゆっくり本音で話す時間を取ることで、目前のネガティブな行動に振り回されず、これからの関係性にも目を向けることができるのではないでしょうか。

ルールとペナルティの見直しと話し合いをしてみましょう

まずメディアアドバイザーの勉強をした身として、ペナルティとルールについて…守れないルールは、今一度見直す必要があると思いました。 そもそも、なぜルールが必要なのか?テレビやスマホなどメディアの弊害について調べると、恐ろしいくらい出てきます。そこから、どんなルールが必要かを家族で話し合ってみるのも良いかもしれません。また、ペナルティは「目には目を」の考え方で。YouTube視聴に関するルールを破ったのなら、ペナルティは「おやつナシ」より、「YouTubeナシ」の方が効果が高いようです。 そして、ペナルティは必ず実行することです。逆に、できた時は、ポイントをつけ、それを貯めると見る時間が増やせるというやり方もあります。お母さんは「約束を破る」「嘘をつく」「人のせいにする」何が一番気になりますか?なぜお子さんが、そうした行動を取ってしまうのか考えてみてください。また、お子さんと向き合って話し合ってみると、意外な言葉が聞けて何か突破口が見つかるかもしれません。  

ポイント

約束を親が一方的に決めるのではなく、お子さんと一緒に考える事は大切ですね。でも、親のせいにしてしまう言葉が出てしまうという事は、約束を自分事として受け止めていない、或いは、守る難しさを感じているのかもしれません。約束を守ろうと思えるよう、工夫をしてみましょう。まず、時間制限が必要な理由を、お子さんは納得できているでしょうか。動画を観たい気持ちを受け止めた上で、伝えてみてくださいね。まだ自制することが難しいのであれば、動画を観る場所やデバイスを預かる事なども、約束に組み込んでみるのもいいと思います。そして、お子さんと動画を通しての楽しみを持ってみてはどうでしょうか。好きな動画や面白さを聞いたり、親も一緒に楽しめる動画を観たりして話をする。聞いてもらえる嬉しさや伝える楽しさも味わえると思います。 ハートフルコーチの様々な視点からのアイディアを参考に、約束は明るくキッパリと!伝えてみてくださいね。
養成講座
人間は基本的に持って生まれた遺伝的傾向と、育つ環境によって作られます。養成講座では、親が提供する環境が子どもにどのような影響を与えるのかを学びます。 同時に、子どもに問題行動があるとき、それを解決し、より良い親子関係に導きます。