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小5女子 言葉遣いが悪い友達に困っています

小5の娘が、友達の言葉遣いが悪くて、とても嫌がっています。男子はすぐに「死ね」「消えろ」と言うし、女子は「あの子うざい」と悪口を言うし、話のテンポが早くてうるさい!と、いつも愚痴っています。以前友達を家に連れて来た時、みんなで担任に対する暴言を吐いていて、確かにその言葉遣いにびっくりしました。 嫌がる娘に母親の私ができることはありますか?

家庭では普段通りの言葉使いで会話を

私の次女も、同じような体験をしました。直接言われるわけではないけれど、聞いているだけで、とても辛かったようです。 きっと娘さんも、同じようにいたたまれない思いをしていると思います。でもそこで、お母さんが一緒にお友達の言葉使いを否定すると、ついついお友達の人格まで否定してしまいがちです。かくいう私がその悪い例で、次女はただ聞いて欲しい、つらい気持ちを分かってほしい、それだけだったのについ余計なことを言ってしまいました…。本心では「そんな子達と仲良くしたら娘まで悪い言葉を使っちゃう!」と不安に思い、更に「そんな子達と付き合わないで欲しい!」と思っていたのです。でも、この不安は杞憂で、娘の言葉使いはずっと変わらず、いわゆる「我が家流」の話し方のままでした。母親ができること。それはお子さんの愚痴をただただ聞き、そしてご家庭では普段通りの言葉使いで会話することじゃないかな?そんな気がします。

『肯定的な言葉』のシャワーを!

悪い言葉遣いを『嫌だな』と思えるお嬢さんの感性がいいですね。言葉を大切にしてこられたご家庭なのだろうなと思います。 私もかつて、悪口がささやかれ𠮟責の罵声が飛ぶ環境を経験したことがあります。朝が来るのが憂鬱なほどに気力も体力も消耗していました。良くも悪くも、言葉にはとてつもないエネルギーがあるのだなと感じます。 『死ね』も『消えろ』も『うざい』も、そして悪口も、相手を否定する言葉です。たとえ自分に向けられたものでなくても、心を不快にしたり傷つけたりする力があります。 反対に、『ありがとう』『うれしい』『いいね』『好き』などは相手を肯定する言葉です。心を愉快にしたり癒したりする力があります。『〇〇しているね』と行動を承認することや相槌を打つことも相手を肯定する行為です。 肯定的な言葉が、否定的な言葉を上回るといいですね。是非、ご家庭でシャワーのように肯定的な言葉を掛けてあげてください。

お子さんの世界を広げてあげてみては?

言葉遣いはいろんな環境や、影響を受けて培われるものなので、大人ならまだしも、子どもなら尚更、すぐに変えられるものではないですよね。お子さんは友達の言葉遣いのことで愚痴ってくるとのことですが、それを変えたいとか、その事が嫌で仕方なくて、友だちの付き合いはやめたいとか思っているのでしょうか?ご相談のニュアンスからはそういうことではなさそうに思われました。となると、親として「愚痴をとことん聴く」、そして、学校以外の場所(楽しそうな習い事、イベントなど)での出会いを探してみるのはどうでしょう?親子で何か出来るものでもいいかもしれません。小学校だけでなく、子どもの世界をいろいろ広げてあげることで、お子さんが居心地が良いと思える場所や仲間も増えるのではないでしょうか? それによって、気分転換も出来て、学校は学校と割り切ることも出来るようになってくるのではないでしょうか?

親の聴く力で理解力と対処力を高めるチャンスに!

お子さんは、言葉遣いが悪いのは嫌だけど、友達は大事にしたいのかもしれませんね。愚痴を聞いてくれる親の存在は、すでに助けになっているのではないでしょうか?そこで、さらに親コーチとして、お子さんの話を否定せずに聴き、100%味方となり、安心して話せる環境を提供します。その上で、友達の暴言がでる時とそうでない時の状況を振り返り、暴言を吐く時の心境などを一緒に考えてみると、何か気付くことがあるのではないでしょうか。(例えば、「お友達が暴言を吐くのはどんな気持ちの時かな?」「暴言をはいてどんないいことあるのかな?」等々)自分の気持ちや考えを話すことで、お子さん自身もできる対応が見つかるかもしれないですね。 ゆっくり聴いて、親子の対話で人への理解も深まり、対処力も養える機会になれば、これからの交友関係も楽しみにもなりそうですね。

ポイント

思春期に入ると、仲間との関係が大切になり、同じ行動をしたり同じ言葉を使い始めたりします。でも、まだ自分の発した言葉が周囲にどんな影響を与えるか考えずに、言葉を使っている場合も多いと思います。小学5年生は、思春期に入っている子もいれば、そうでない子もいて、友達に対しての価値観が様々な時期なのかなと感じます。その中で、お子さんは戸惑っているようにも感じました。無邪気に暴言を吐いている子どもたちより、意識がちょっとお姉さんなのかもしれません。お子さんが、どんな交友関係を築きたいのか、これからどうしたいかを聴いてみてはどうでしょうか。その時、言葉使いなど一面だけで友達を判断しない、仲間は大切だけど良いこと悪いことを判断できる等、自分の気持ちだけでなく、友達や善悪のことも考えられるといいですね。心配もあると思いますが、親の考えを挟まずに、子どもの考えを聴きましょう。 そして、親ができる具体的なことをハートフルコーチが紹介していますので、参考にしてくださいね。
養成講座初級
子ども一人一人の発達段階に合わせて、その子にあった導き方を学べます。