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小4の娘 学校に行く意味を問います

小4の娘が、なぜ学校にいかなければならないのか、なぜ勉強しなければならないのか、私はのんびり過ごしたいと学校に行きたがりません。習い事など勧めてみるも、家でゆっくりしたいと興味を示しません。 毎日夜にお話タイムを作って娘の気持ちを聞くようにしていますが、毎日が楽しく過ごせるような声掛け等があれば参考にしたいです。

一緒に次の一歩を考えよう

かつて私も本当にこれが必要なのか?と、苦手な数学の問題に悪戦苦闘しながら思ったものでした。当時、私は高校生だったので、その答えは自分で見つけて自身を納得させる事ができました。小学生の子どもには、今勉強していることや学校で仲間と一緒に過ごす経験が、この先、社会の中で生きるうえでなぜ大切なのか?を大人が丁寧に伝える事は必要かもしれません。ただ、お子さんにとって学校に通うことがとてもしんどかったり、ストレスを感じていて、家でゆっくりしたいと思っているとしたら、学校に行けない、行きたくない別の理由がある可能性があります。「家でゆっくり過ごしたい」は子どもからのSOSかも知れません。日々のお話しタイムではぜひ子どもの正直な気持ちをありのまま受け止めてください。充分に受け止められた子どもは、きっと次の一歩を踏み出してくれるはず。 子どもに寄り添いながら一緒に「どうしてみる?」と次の一歩を考えてみましょう。

話をとことん聞いてみる

なぜ勉強しなければならないのか、一度は通る問題かもしれませんね。私は学習塾に勤めておりますが、年に数回質問されます。私は「将来に役にたつ」などの正論ではなくて、その生徒に寄り添って話を聞きます。「なんでだろうね」から始まり、「勉強すると(しなかったら)どんな良いことがあると思う?」など、すると良いこととしなくて良いことを両方聞きます。ここでのポイントが①否定せずに共感する②しなくても良いことも聞く、です。本人に「勉強した方がいい、学校は行くべき」と思わせることではなく、本人の考えをまとめてもらうことと共感することです。お子さんも色々な考えがあって「なぜ?」にたどり着いたんだと思います。 その考えをとことん聞いてみると意外な発見があるかもしれません。

友達作りから始めてみては?

学校に行きたくないなら、せめて習い事でもという親御さんのお気持ちはよくわかります。学校に無理やり行かそうとせず、ほかの方法を考える気持ちをお子さんは嬉しいと思います。私の場合は何かを学びに行く以上にそこに行けば、仲間に会えるという思いで出かけることがほとんどでした。子どもも学校に行く目的が勉強という子は少ない気がします。まずは家に学校の友達を招く、休日は外食したり、公園で遊んだりするのはいかがでしょうか?親子で友達と一緒にしたいことを考えてみるのもいいですね。学校の友達と気が進まない場合はオンラインの子どものコミュニティもたくさんあります。お子さんのペースで人とつながる楽しい経験をたくさんしてもらいたいですね。 友達と遊ぶことが今まで以上に楽しくなれば、学校に対しての気持ちに変化があるのではないでしょうか?

レジャーの計画を立ててみる

突拍子もないと思われるかもしれませんが、食事に出掛けたり動物と触れ合ったり観劇に出掛けたりすることを提案します。ちょっとした散歩や買い物もいいかもしれません。お子さんの行きたいところ、やってみたいことを計画してみましょう。楽しい時を増やすのです。目的は、親子で楽しむ事を優先することです。私が子育て中に大変だったことは準備に時間をかけすぎて、出掛けることが億劫になってしまったことです。日焼けをしないように日焼け止めを持ったり、虫が付かないように虫除けスプレーを持ったり、寒くないように、暑くないように・・・とあれこれ心配していたら出掛ける時にはヘトヘトになってしまいました。荷物は最小限に短時間で楽しめる場所をお子さんと話し合って探してみるのもいいかもしれません。楽しい経験を思い描きながら親子で話しているうちに気持ちもワクワクしてきそうです。 学校はさておいて、お子さんのワクワクエネルギーを高めましょう。

ポイント

「学校=行くべき所」と考えている親にとって、「学校に行く意味がわからない」と自分の子どもから言われることは衝撃です。物事を突き詰めて考えるタイプであったり、決められた枠組みを押し付けられるのを嫌い、自分のスタイルを優先したいタイプの子どもはこの問いと戦います。子どもは、成長するにつれて自分の気持ちと折り合いをつけていけるようになります。 また、友達と一緒に過ごすことが好きな子どももいれば、友達はいるものの自分ひとりの時間も大切にしたいという子どももいます。 私たち大人も同じですよね。毎晩のお話タイムに、お子さんがどんなタイプなのか考えながら話を聴くようにされてはいかがでしょう。 お子さんが言う「のんびり過ごしたい」とは、具体的にどんなふうに過ごすことなのか話してもらえるといいですね。 ハートフルコーチたちの提案を参考にしながらお子さんの話を聴き、希望に沿ったサポートをしてあげてください。
養成講座子どもが投げてくる様々な変化球を、どう受け取りどう返すかは子育ての肝です。 それは、親自身が自分を整えているとき自然にわいてくる知恵の言葉。 自信をもって子どもの疑問にこたえられる言葉をもちましょう。