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小3と小1の姉妹 長女の次女への注意の仕方が気になる

小3と小1の姉妹です。長女はしっかり者で私の言うことを良く聞いてくれますが、年齢が上がるにつれて長女が次女に注意する時の口調が厳しいことが気になります。 私の長女に対する口調とそっくりな上、その内容も私が頷くような内容なので、長女に注意するわけにもいかずどうしたらいいのか困っています。

子どもたちと一緒に成長しよう

「子は親の鏡」とはよく言ったもので、親は子どもの言動に大きな影響をあたえます。それだけ親のことが大好きでよく様子を見ているからなのでしょうね。私もかつて「また、お風呂の電気つけっぱなし!誰⁉︎」と、私そっくりな娘の厳しい口調にドキッとした瞬間がありました。今回、お母さんが「その言い方厳し過ぎない?」と感じたのなら、それはご自身の娘さんたちに対する声のかけ方、注意の仕方を見直すチャンスだと捉えてみてください。自分では気づかなかったことに、子どもたちのおかげで気がつけたのです。先ずは、気になった口調についての感想と、お母さんの言い方とそっくりで驚いた事を率直に伝えましょう。そして、子どもたちそれぞれの感想や、いい感じに伝えるためのアイデアを一緒に出し合ってみると良いと思います。 子どもはいつも大好きなお母さんの背中を見ているということを、幸せに感じながら一緒に成長して行きましょう。

言われて嬉しい言葉探しをする

しっかり者のお姉さんの言葉がご自身に似るのは頼もしい反面、色々なことに気付かされますよね。お姉さんも良かれと思って言ってることも分かりますし、妹さんも分かりつつも中々行動に移せないかもしれません。そこで各々言われて嬉しかったり、納得したりする言葉を家族で共有してみてはいかがでしょうか。長女、次女それぞれに言われて嬉しい、またはきつくない言葉や言い方を家族で共有する。スパっと言った方がいいのか、それともユーモアある言い方がいいのか。私の子どもはゲーム感覚で伝えるとやってくれることが多いので実践してます。「よーいどん!からどちらが早く準備できるか競争しよう!」などです。家族と言っても捉え方は違うもの。 どんな言い方が伝わりやすいのかを家族で共有して、実践しては?

表現の幅を広げてみましょう

自分が教えてもらったように妹に教えてあげようとしているお姉さんの姿は、なんだか微笑ましく感じます。まるでおままごとでお母さん役を演じているようですね。しかしその姿は、自分を見ているようでギョっとする事もあります。我が家の姉妹も、同じような状況でしたのでとてもよく分かります。長女の使う言葉はいつの間にか私の言い方にそっくりでした。それはイライラしながらの命令口調。私はその言い方がとても気になってしまいその都度注意していました。すると隠れたところで次女に注意をするようになり、次女が「お姉ちゃんが怖い」と言うようになりました。今私がお伝えしたいことは、お姉さんがお母さんの言うことをしっかり守っているところを認めてあげてほしいということです。自分の口調と同じだと思われていらっしゃるようですが、お子さんはきっと気付いていないと思います。ですから、「お姉ちゃんの言うことは本当にそう思うよ。でも少し言い方が厳しいように聞こえるかな」と伝えてみるのはいかがでしょうか。 そして、どんなふうに伝えたら良いのか相談者さんもお子さんと一緒に考えることで表現の幅を広げてみましょう。

相手が受け取れる言葉選びを

長女さんの厳しい口調がご自身とそっくりで心配なんですね。私は長女さんの厳しい口調は妹さんに対して変わってほしいという優しさの裏返しだと思うのです。長女さんは厳しく言った方が良いと思って言っているのか、普通に言っているつもりが厳しくなっているのか、どちらなんでしょね?私の場合は前者でした。子どもにはあえて厳しく言った方が良いと思っていました。それを見かねた夫は「いくら言っている事が正しくても、その言い方では相手は聞こうと思えない」とよく言われました。私は夫に「言われる本人が悪ければ、どんな言い方をされても受け入れないといけない。世の中に出たら相手が受け入れやすい優しい言い方をしてくれる人は少ないし、相手のことを思う人は厳しい口調になりがち。言い方が悪ければ、聞かないのでは自分が損をするし、社会人になれない。」と言い返していました。今となっては息子の先の事を考えるより、今の息子が受け入れやすい方が良かったと夫の説得に同意できなかった事をすごく反省しています。まずは長女さんが次女さんのためを思っていることに感謝を伝えてほしいです。 その上で、折角言うのなら相手が受け取りやすい伝え方をご一緒に話し合ってはいかがでしょうか?

ポイント

子どもが自分とそっくりな注意の仕方をしてドキッとする。同じような経験がある方は多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人です。バスで隣り合った女性とおしゃべりしていた当時3歳の娘が、私が注意する時の口調でその女性に向かってそのまま口に出したので、顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしました。娘は決して私のマネをしようとしたつもりはなかったでしょう。小さな子どもにとって、家庭は社会そのもの。「こういう時にはこういう対応をすればよい」と、怖いことに親の言動がそのまま社会のマナーになってしまいます。お子さんの言い方が気になるようでしたら、ハートフルコーチたちが提案しているように、どんな表現がふさわしいのか一緒に考えてみてはいかがでしょう。 相手によりよく伝えるためにはこういう方法もあるのかと、親にとってもお子さんにとっても、気づきの良い機会になりそうですね。