小3女子 足が遅く身体を動かすことが嫌いです
小学3年生の娘です。幼少期にあまり外遊びに連れ出さなかったせいもあり、得意な運動があまりありません。マラソンではいつも最下位です。 このままでは、運動が嫌いになっていくのではないかと心配です。
先回りして心配しすぎでは?
勉強・運動出来て、元気で優しくて…と親は欲張りで、私もその一人でした。その上、心配症で○○なのは△△しなかった私のせいかもと思いがちでした。運動が得意でないのは幼少期にあまり外遊びに連れ出さなかったせいだと思っているのですね。親はついつい先回りして心配しがちです。その心配から会話の中で「運動が苦手」「運動が嫌い」などと言いがちです。お子さん自身はそう感じてはいないのに、親から言われると「私は運動が苦手なんだ」「私は運動が嫌いなんだ」と思ってしまうかもしれません。運動以外でも「気が短いよね」「勉強嫌いだよね」と言われると暗示にかかってしまうかもしれません。 逆にマラソン大会はいつも最下位なのに、欠席したいと言わないとか、最後まで走りきるお子さんの素敵な点に着目してみてはいかがですか。
得意な○○を共有する
苦手なものを得意にするのは中々大変ですし、難しいですよね。食べ物だったり勉強の科目だったり運動だったり。もしお子さんが苦手な運動を克服するのが大変そうでだったら、一旦置いておくのも手かもしれません。その代わりにお子さんの得意なことを見つけてそれを伸ばしたり、家族で共有したりするのはどうでしょうか。「運動は嫌いだけど、漢字は得意」などお子さんの良いところを探してみるのです。お子さんだけでなく、家族全員の得意なもの探しは新しい発見があるかも。「お父さんは料理が苦手だけど、お風呂掃除は得意」や「お母さんはのんびりだけど、ハンバーグは世界一」など。お互いの得意なものを共有すると視点が異なるので面白いですよ。 苦手なことは誰にでもあるもの。それをなんとかするのも大切ですが、得意なものを発見し、それを伸ばすのも親の大切な役目かもしれませんね。
身体を動かすことを楽しもう
我が家の娘も運動が得意ではありません。跳び箱が怖くて跳べず、かけっこではよく最下位を争っていました。運動会やマラソン大会のあとは、順位の話しは横において元気に参加出来たことや完走した頑張りに感動し応援していたよ、などと子どもに伝えていたことを思い出します。そんな娘は小4の時にお友達に誘われて、テニスを始めました。一輪車や自転車もお友達と遊びたいからと一生懸命練習していた記憶があります。また、家族旅行では旅先でハイキングやサイクリングを楽しむこともありました。運動が得意でなくても、身体を動かすことを嫌いにならずにいることは出来ます。また、運動にはいろいろな種類があります。走ることは苦手でも、ダンスは得意とか…お子さんの場合はいかがですか?現在、我が家の娘は痩せたいからと犬の散歩役を買って出たり、部屋でYouTubeを観ながら筋トレを続けています。 まずは、身体を動かして楽しむ!そんな機会をつくって楽しい思い出づくりをしてみて下さい。
自然を身体で感じてみましょう
学校では様々な体験を通して得意なことや不得意なことがはっきりしてきますね。我が家の娘もマラソンはいつも最下位だったので、このまま運動嫌いになってしまうのではないかというお気持ちがとてもよく分かります。逆上がりが出来ず泣きだした娘を、公園に連れて行き練習したこともありました。しかしその頃からあまり外に出たがらず運動は嫌いになってしまいました。娘が高校生くらいでしょうか、あるとき突然散歩に行きたいと言いました。そして歩きながら、「風が気持ち良いね」とか「池の鴨を見に行こう」などと自然を感じながらのんびり歩いたことが、心地良くてとても良い思い出になっています。運動に拘らず何でもいいと思います。外に出かけて肌に当たる風の心地よさや周りの景色の変化などに意識を向けてみてはいかがでしょうか?もしかしたら鳥のさえずりが聞こえるかもしれません。青空にぽっかり浮かんだ雲の動きを楽しんだりするのもいいと思います。 自然に体を動かすことの楽しさを知ることは、子どもが何か得意なことを見つけるきっかけになるかもしれません。
我が家の子どもたちも決してスポーツが得意ではありません。けれど、毎年家族で楽しんでいるスキーは、大学生になるとアルバイトでお金を貯めてスクールにも入るようになりました。 スポーツには勝ち負けがつきものですが、何より自然と触れ合い、体を動かすことの気持ちの良さは何ものにも代え難いのだと思います。 また、他人と競うのではなく、「ここまでできるようになった。この次は○○ができるようになりたい!」と自分の中での目標を立てているようです。 お子さんは、マラソンに出たくないと言ったことはないようですし、最下位でも最後まで走り切っていますよね。 まずはこの点を認めて「頑張って走ったね」と声をかけてあげてください。 昨年より良かったところを伝えてあげるのもいいですね。その上で、コーチたちが紹介しているような運動にとらわれない楽しみ方をご家族で探していかれてはいかがでしょう。