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小3男子、親に言わずに遊びに行きます

放課後、友達と約束をして、誰とどこで約束をしているのか等、親に言わずに遊びに行くことがあります。仕事を終えて帰宅すると、息子がいない時があり心配します。心配だから、どこに行くか伝えてほしいと言っても、また、同じことをします。 どうしたら分かってもらえるのでしょうか。

伝えることを一つに絞ってみては?

ご相談文を読んで、息子が小学3年生の頃を思い出しました。息子は好奇心の赴くままに公園や空き地を移動して、たまたま出会った友達と暗くなるまで遊ぶタイプの子どもでした。「いつ、どこで、誰と遊ぶの?」と尋ねても「そんなこと聞かれてもなぁ。」と。もしかして、お子さんは親御さんのリクエストを『難しい』と感じてはいませんか?とはいえ、防犯はもちろん、自律心を育むためにも是非、身につけてほしい習慣ですよね。そこで、習慣化の第一歩として、伝えることを一つに絞ってみてはいかがでしょうか。『いつ(何時まで)』なのか、『どこで』なのか、『誰と』なのか。お子さんが『これなら決められる』と思うことと、親御さんが『これだけは』と思うことをすり合わせてみて下さい。それさえできれば「安心したよ、ありがとう。」などと伝えてみてはどうでしょう。 伝えると安心してもらえる、という体験を通して、お子さんの意識が変わるといいですね。

お子さんと一緒に必要性とうっかり忘れ防止法を考えてみる

いくつになっても、子どものことは心配なものです。 心配だから、どこに行くか伝えてほしいと言っても同じことをしてしまう…ということは、本人にとっては必要なこと、重要なこととは思っていないということではないでしょうか。また、話を聞いた時には理解していても、出かける時には行くことばかりに気を取られてしまい、うっかりしてしまうのかもしれません。そこで、親から話すだけではなく、なぜ行き先を伝える必要があるのか?どうしたら行き先などを忘れずに伝えて行くことが出来るのか?その方法を一緒に考える。お子さん自身がこういう方法なら出来そうというやり方を決めてみる。実際にその方法でやってみて、ダメならまた違う方法を考える。子どもと親の意見や考えをお互いに聞き、擦り合わせ、ルールを決めたりしていくやり方は、今後にも生かされる方法になると思います。ぜひ、お子さんと共に考えてみてください。

待ってる側の気持ちをシミュレーションしてみる

相談者さんの心配、よくわかります。もしかしたら、お子さんは、親御さんの心配を自分事としてわかっていないのかもしれませんね。そこで、「もし◯◯ちゃんがお友達のところから帰ってきて、まだお母さんが帰宅してなかったらどう思う?」「お休みの日にお母さんが何も言わずに出掛けてしまったとしたらどうかな?」「お父さんがなんの連絡もなく、お仕事からなかなか帰ってこなかったらどんな感じ?」と、いろいろなパターンを想像して、お子さんがどう思うかを、シミュレーションしてもらうのはいかがでしょう?そしてもし、マイナスの気持ちを抱いたとしたら、その気持ちを抱かないために、お父さんお母さんにはどうして欲しかったかも聞いてみてください。ホワイトボードなどに、状況と、その時の気持ち、お父さんお母さんにはどうして欲しかったか、を板書すると、整理しやすいかもしれません。 相談者さんの不安が少しでも減ることを祈っております。

子どもを信頼し、伝え方の工夫で想像力自立力を育てる機会に

今の時代、子どもの所在が分からないと心配になりますね。防災の観点から親子で話す機会を持ってはいかがでしょう。まずは、自分で考えて行動できている子どもの頼もしさも認めましょう。その上で、親自身も心配の中身を考え、なぜ心配するのか、小3の男児が理解できる伝え方を工夫してみられませんか?たとえば、「家族がどこで何をしているのか知らない時に地震が起きたらどう思う?」「家族みんながお互いにどこで何をしているのか知っていたらどう?」などなど、子どもの想像力に働きかけ、家族みんなが安心できるためにどうするといいのかを一緒に考えてみるのはいかがでしょう? 子どもの想像力自立力を育てる機会とされますように。

ポイント

成長と共に、子どもだけでの外出の機会が増え行動範囲も広くなり、親としては心配も増えると思います。親はずっと子どもの傍にいることはできないので、子どもに自分の身を守る力をつけてほしいですよね。今一度、生活の中で、具体的に何に気を付けるかを伝え、イメージさせてあげる事で、自分事として捉えられるかもしれません。一緒に道を歩き危ない場所を探したり、ニュースを見て話をしたりして、どんな行動をしたら良いか考える機会を作ることもできますね。でも、大丈夫だったという経験から油断してしまう気持ちも生まれます。そこで、年齢や行動範囲に合わせ、レベルアップした情報も伝えていきましょう。危険に対しての視点が増える事で、事故や防犯・防災に対しての意識が高まり、家族に居場所を知らせる必要性を感じられるように話しましょう。子どもの関心や性格に合わせ、コーチの工夫を参考に話し合ってみてくださいね。 自分の身を自分で守る大切さが伝わりますように。