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乳幼児期学童期思春期凸凹っ子

小1男子です。担任の先生から落ち着きがないと言われました

先生の話を聞かないクラスメイトがいて、その子と息子がお喋りすることで授業が中断してしまって困っているとのことでした。調子に乗りやすい性格だとは思いますが、幼稚園の時には言われなかった事なので、なぜだろう?…と思ってしまいます。家でその事について聞いてみると、いけないことだとは思いつつも、話しかけられると、面白くなって話をやめられないようです。 どうしたらいいのか悩んでいます。

流されない対策を考えてみては?

悩みを読んでいて、お子さんが、なんか昔の私みたいだなあ…と思えました。自分から喋りかけることはないけれど、喋りかけられたらそれを遮れず、結局二人とも叱られるというパターンが多々ありました。気が小さくて、NO!やStop!が言えなかったんですよね。お子さんもそんな人の良いタイプなのではないでしょうか。もし授業中は巻き込まないで欲しいなぁ、と本当は思っているとしたら、どんな態度を取れば分かってもらえるのか、親子で色々なアィディアを出しあってみてはいかがでしょう?ちなみに私の苦肉の策は「一心不乱にノートを取る!」でした。相手も話しかけにくいし、自分は授業に集中できるし、びっしり書き詰めたノートを見てたら、達成感まで生まれました! お子さんにあったアィディアを、色々実践してみて、より楽しい学校生活が送れるとよいですね。

「やることの見える化」を図ってみては?

文面から、お子さんの話に耳を傾けておられるご様子がうかがえ、素敵だなと思いました。私は小学校で学習支援員をしています。「分かってはいるけど、つい…」という場合、低学年の子どもによく使う方法があります。それは、「今、何をする時か?」を意識するために「聞くとき」「書くとき」「話すとき」などのカードを作って、やることの見える化を図る方法です。筆箱にでも貼っておくと、先生に注意されなくても「あっ、そうだった。」と自ら気づく回数が増えます。また、話し掛けられた時にスッとカードを指差すと、お友達にも気付いてもらいやすくなります。カードに好きな絵を描いたり色を塗ったりすると、モチベーションが上がるようです。先ずは、この方法をお子さんに提案してみてはいかがでしょうか。 もし、気乗りしないようなら「他に何かいい方法はあるかな?」と考える手掛かりにするといいと思います。

担任の先生にお子さんの思いを伝え、相談してみる

先生に「落ち着きがない」と言われ、親としては心配になりますよね。お子さんの話からすると、お子さん自身、今は何をするどんな時間かということを理解していて、してはいけない事も理解しているように思います。そして、お子さん自身もどうしたら良いのか困っているのではないかなと思いました。なので、まずは1度担任の先生に、お子さんが話していた事、お子さん自身も困っているという事をお話してみてはどうでしょう。お子さんだけで何とか出来ることならば、努力するのも良いと思うのですが、相手があっての事ならば、お子さんだけで対応するのは、難しいかもしれません。先生を頼りにすることで、何か配慮してくださったり、アドバイスがいただけるかもしれません。 その際、家庭内でお子さん自身が出来る手立てをいくつか話あっていき、こういうことなら出来そうなんですが…と相談しても良いかもしれませんね。

小1、学びへの入り口を成長と楽しみのチャンスに!

「なぜだろう?」「どうしたらいいのか」との思い、お察しいたします。なにか課題に感じる時は成長のチャンスでもあります。状況については、すでにお子さんから聞かれ、お子さんも「いけないこと」と思っているご様子。そこから一歩進めて、これからの学校での学び方について親子で話してみる機会にしてみませんか。現在の学校の授業は、「主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点」で進められていると聞きます。小1は学校での学びへの入り口の時ですね。一つの教科の中でも楽しいと思える箇所やそうでない箇所もあると思います。まず、授業や学びで楽しいと思えることを聴いてみませんか。お子さん自身が授業の楽しさや自分の興味を発見することで、より授業に集中できる方法を見つけられるかもしれません。 より授業を楽しめるようになるといいですね。

ポイント

小学校一年生は学びの入り口に立っています。学び方を学ぶスタート地点でもあります。子どもはここからたくさんの失敗を繰り返しながら、科目を学び、学び方を学んでいきます。先生や親が理想とする態度やありかたを強制することは、必ずしも子どもの自然な成長にはつながりません。ここはおおらかな気持ちで、子どもが自ら学んでいくのを見守りたいものです。「いけないことだとは思いつつも、話しかけられると、面白くなって話をやめられない」お子さんはきちんと自己認識ができています。「そうなんだね」と受け止め、どうしたらいいかを一緒に考えましょう。ハートフルコーチたちの紹介している対策も試してみてください。 担任の先生ともコミュニケーションをとりながら、お子さんの成長を楽しめるといいですね。