小3の息子 九九も怪しく、ぼーっとしている
小3の息子がいます。九九を正確に覚えていません。それが原因のためか、割り算に大苦戦しています。 本人にその自覚がなく、宿題の途中でもこちらから声掛けしないとボーっとしています。どのように対応したらよいか悩んでいます。
取り掛かりに時間をかけましょう
お子さんを、普段からよく観察されていらっしゃると思います。大人の立場からすれば、すぐに取りかかれば終わることが分かっているからこそ、歯がゆい思いをされているかもしれませんね。ボーっとする原因は九九を覚えていないからなのでしょうか。まずは宿題をする前にお子さんが何をしているのか気にかけてみませんか?もしかしたら、九九を正確に覚えていないということにも気付いていないかもしれません。そして、宿題を始めたくてもどうしたら良いのか分からず、ぼんやりとしてしまうのかもしれません。お子さんのそばで一緒に問題を解いてみるのはいかがでしょうか。お子さんと宿題を共有することで、分からないところに気付くきっかけになりそうです。 取り掛かりは少し時間がかかりますが、お子さんのペースで始められるよう、寄り添ってみませんか。
ゲーム感覚で九九を覚えよう
お子さんは、どちらかというとゆったりとしていて自分の世界をもっている、そんなタイプでしょうか。私も子どものころは宿題をしていてふっと違うことが頭に浮かぶと、そこから日記を書き始めたりイラストを描いてみたりしていた事を思い出しました。でも、学年とともにやるべき事が増えてくるにしたがい、空想からは早めに戻るなど、自分自身の管理が少しずつ出来るようになって行きました。とは言え、目の前のお子さんが勉強でつまずく姿を見ると、親として何とかしてあげたいと焦る気持ち、よく分かります。九九に関しては我が家の娘の場合、お風呂の湯船で浸かったまま最後に九九を唱えてからあがる。カップ麺を作る時にお湯を注いで、九九が終わるころにきっと出来ているから「ハイ、どうぞ!」などと、日常生活のなかでゲーム感覚で唱えているうちに頭に入って行ったようです。 親御さんと一緒に楽しく学べると良いですね。
子どもが覚えたくなる方法を一緒に探して
ボーとしているお子さんを怒らず、声掛けされているんですね。2年生で覚える九九をまだ覚えていないと親の方が心配になるお気持ちはよくわかります。親の時代は九九の一覧表を一人でせっせと覚えたことでしょう。今はキャラクター、動物などの楽しい表もあります。子ども世代がなじんでいる動画も有効かもしれません。お子さんは何が好きですか?既に工夫はされているかもしれませんが、お子さんが覚えたくなる方法を一緒に探してみませんか?親子で覚え方を楽しんでいると宿題途中の声掛けも減るかもしれません。九九が苦手な子に「九九は81個覚えるのではなく、45個覚えるので大丈夫だよ(2×3と3×2は同じと考える)」と言ったら目を輝かせていました。 親子での取り組みが学習意欲向上のきっかけになると良いですね。
かけ算と割り算を一緒に学ぶ
親御さんも日々忙しい中、宿題に付き合って本当にお疲れ様です。私は塾講師をしておりますが、3年生となると少しずつ反抗的な態度が出始めるお子さんもいるようです。割り算とかけ算はつながっているので、かけ算をやって覚えて、それから割り算もやると時間もかかってしまいますよね。そこでかけ算と割り算を一緒に学んではどうでしょうか。3×5=15と15÷3=5や15÷□=3などを書いて、言いながら解く。言いながら解くと耳からも情報が入るので、より効果が高くなります。かけ算と割り算、また式を作るのもできるようになります。親御さんが手書きで問題を書いたり、またお子さんに問題を作ってもらって、親が回答するというのもいいかもしれませんね。 一緒に取り組んで、今よりお子さんの理解度が高まるように願っています。
親の立場では、「九九が完璧になれば割り算もできるようになり、ぼーっとすることも少なくなるのではないか?」と考えてしまいがちです。けれど、お子さん自身に割り算が苦手だという自覚がないと、問題とは感じないかもしれません。私たち大人は、効率よく時間を使うためにどうするかをついつい優先させてしまいます。ここは、お子さんのタイプに合わせた接し方を探してみませんか。はたから見るとぼーっとしているかに見えるお子さん、もしかしたら想像の世界を楽しんでいるかもしれません。何を考えているのか聞いてみてはいかがでしょう?お子さんの楽しい空想の世界を垣間見ることができるかもしれません。その上で、九九は勉強というより生活に必要なツールとして「できるようになると、こんなに便利だよ」と伝えてみてはいかがでしょう。 コーチが紹介しているように楽しみながらマスターする方法がたくさんあります。お子さんが続けられそうな方法を是非一緒に試してみてください。