子どもの甘えが受け入れられない
小1の男の子です。まだまだ甘えん坊で、「だっこして!」と膝に乗ってきます。でも、私はそれがいやで逃げたくなります。 子どもの甘えを受け入れなくはと頭でわかっていても、自分の気持ちをコントロールすることができません。
いつも頑張ろうとしなくても大丈夫!
「甘えを受け入れなくては」と思う自分と、それを本当はしたくない自分との間でもがいているあなたの苦しさが、痛いほど伝わってきました。 「逃げたくなります」ということは、実際には膝に乗せるときもあるのですね。 きっと他の場面でも、甘えを受け入れているときがあるのではないでしょうか。 いつでもどんなときでも頑張ろうとすると疲れてしまいますから、時にはご自分のできているところにも目を向けて、 お子さんにそうしようとされているように、ご自身の気持ちにも優しくしてみませんか?
ちなみに私は、甘えを受け入れる余裕がないときは子どもに「今日は抱っこ定休日~。またのお楽しみね」などと宣言します。 子どももそれなら仕方ないというふうに免除してくれて、そんなやりとりにもお互いの愛情を感じています。
抱っこ以外の、甘えを受け入れる方法もある
よく育児書などで、「一日一回ぎゅっと抱きしめましょう」なんて書いてありますが、私もとてもそんな事はできませんでした。 でも、抱きしめられない=子どもを愛せない事にはならないと思います。 抱きしめたりするスキンシップが苦手ならば、他の手段を考えてみたらいかがでしょう? 私が、子どもが幼い頃から20歳になった今までも、よくやることはマッサージです。
小さい頃、風邪で鼻がつまった時には、手のひらで胸のマッサージを。 受験勉強で疲れた時には、肩たたきを。のんびりゆっくり、もみもみ、とんとん…。 それは、私にとっても子どもにとっても落ち着いたいい時間です。
どうか、焦って自分を責めないでください。きっとそのうち、あなたならではの愛情の伝え方が見つかると思います。 まずは頭を「いい子いい子」となでる事くらいから始めてみたらいかがでしょうか。
自分の気持ちを振り返ってみては
このご相談を読んで、私にも、同じようなことがあったな~と思い出しました。
抱っこや甘えを受け入れられない自分を責めて、落ち込んでしまったこともありました。
今振り返ってみると、甘えを受け入れられない気持ちの裏には、「もう1年生になったのだから、甘えずに1人でやってちょうだい!できるでしょ!」
という感情があったことに気づきます。その時は、子どもに成長や自立の期待をして焦っていたのだと思います。
あなたはどうですか? どうして甘えを受け入れるのがいやなのか、まずは客観的にご自身の気持ちを振り返ってみませんか?
自分自身にごほうびを上げる
私も身に覚えがあるので、良く分かります。でも、子どもから逃げたくなる自分に正直に向き合っているあなたは、それだけで、頑張っていると思います。
私の場合、受け入れようと思えば思うほどぎこちなくなってしまい、子どもを抱っこしても、そこに一枚の見えないシートでも入っているかのような、
そんな感覚になったりしました。
でもそんなことを繰り返す中で、ある時、自分の中にも同じように「誰かに認めてほしい。
愛してもらいたい」という気持ちがある事に気がつきました。
そして、「自分の気持ちが満たされていないと、相手の気持ちを受け止める事もできない」ということにも気がつきました。
それからは、そんな私の気持ちを聞いてくれる場所や人を探したり、親に連絡をとってみたり、自分をいたわるようなこと
(おいしいものを食べる、欲しいものをちょっと買う、マッサージに行くなど)をしてみたりと、自分にごほうびをあげることにしました。
自分が満たされたら、自然とその気持ちが子どもにも流れて、子どもも安定していく気がします。
愛情があるからこそ子どもに期待して、甘えを受け入れられないということも
私も同じように子どもの甘えが受け入れられない時期がありました。 その頃は、「これまで6年間も甘えてきたのだからもう充分でしょ!」と思っていたのです。 でもそんな時に、ハートフルコミュニケーションの「たっぷり愛して、しっかり任せる」という言葉に出会いました。
「自分のことをしっかり任せるために、子どもに愛情をしっかり伝えましょう」ということでした。 その言葉に出会ってから、「甘えを受け入れることはもうできない」と思っていた自分が、「愛情不足」なのではなく「愛情がある」からこそ、 子どもに期待をしているのだと気づいたのです。
それからは、「だとしたら、親の愛情が愛情として子どもに伝わるためには、何をしようかしら…」と考えられるようになり、
子どもの甘えを受け入れるためにではなく、愛情を伝えるために、抱っこしたりハグしたり、手をつないだりできるようになりました。
すると不思議なことに、子どもも以前より抱っこをせがまなくなりました。
そうなるとげんきんなもので、「もっと甘えてくれないかな」と思うことも増えてきました。
ちょっと見方を変えることで、自分の気持ちが変わった不思議な経験でした。
時には自分の出来ていることにも目を向けて、優しい気持ちになっていい
「甘えを受け入れなくては」と思う自分と、それを本当はしたくない自分との間でもがいているあなたの苦しさが、痛いほど伝わってきました。 「逃げたくなります」ということは、実際には膝に乗せるときもあるのですね。 きっと他の場面でも、甘えを受け入れているときがあるのではないでしょうか。 いつでもどんなときでも頑張ろうとすると疲れてしまいますから、時にはご自分のできているところにも目を向けて、お子さんにそうしようとされているように、 ご自身の気持ちにも優しくしてみませんか?
ちなみに私は、甘えを受け入れる余裕がないときは子どもに「今日は抱っこ定休日~。またのお楽しみね」などと宣言します。 子どももそれなら仕方ないというふうに免除してくれて、そんなやりとりにもお互いの愛情を感じています。
人が生きていく上で、もっとも大切な感情は自己肯定感です。 自己肯定感とは、良いところも、欠点もある自分の存在を丸ごと受け入れる気持ち。 私たちが生きていく上で、もっとも基本となる感覚です。 そんな自己肯定感は、人生の初期に自分を保育してくれる人たちに愛されることによって身につけることができます。
親のもっとも重要な使命はこの自己肯定感を子どもに与えることだと言ってもいいでしょう。 ですから、ハートフルコミュニケーションでは、「愛することを子どもに教えましょう」と言っています。 愛することを教える最も簡単な方法は、お子さんのことをたっぷり愛することです。 でも今あなたは、何らかの理由で、お子さんの甘えを受け入れられないで悩んでいるのですね。 しかし、与えられないと人は余計欲しがります。
ハートフルコーチの回答にもありますが、そんなあなた自身の気持ちに寄り添ってみること、そして、あなたのできる方法で、
お子さんに愛情を伝えてみることから始めませんか。
お子さんが愛されていると実感できたら、きっと何かが変わるはずです。